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人生の実況中継

幸せになりたいなら幸福になろうとしてはいけない No37 事実の描写

おはようございます。今日も標題の書籍について見ていきます。

 昨年末からは、このACTという心身のコントロール法についてみなさんと一緒に勉強しています。

昨日の敵は今日の友

 昨日の敵というのは、ここで言う思考する自己のことです。ここでは、大きく思考する自己観察する自己があり、これまでの論調では、思考する自己に捉われずに、上手く観察する自己を用いて、ネガティブな思考から距離を取ることが重要と紹介されてきました。

 なぜなら、思考する自己は大方ネガティブな感情とフュージョンして、わたしたちを現実との闘争に引きずり込むから。あるいは、全力の逃走に。であるから、来て去るがままにしておく。

 しかし、この思考する自己を接続の補助として使うことができると言うのです。え、どういうこと?(接続については、こちら)

事実の描写

 「私たちが自分の経験についてネガティブな判断を下す時、すぐに闘争に巻き込まれる」と筆者は言います。例えば、女優のジュリア・ロバーツが出演する映画を観た時に、「ジュリア・ロバーツは、ギャラをもらいすぎだ」と考えた瞬間に、そこには価値判断の描写が生じている。自分の主観的な価値判断が入り込んでいる。一方で、事実の描写とは、「ジュリア・ロバーツは女優だ」というまったくの客観的な事実そのものだ。

 そこで、この事実の描写を上手く使う。それが、思考する自己を接続の補助として使う第一歩ということです。

 事実「女優であるジュリア・ロバーツ」と共に生じた経験「それに対して”ギャラをもらいすぎだ”と感じた自分」を描写するのだという。これは、以前にも紹介した脱フュージョン。

 慣れないと、ちょっと「ん?」と思う。しかし、ちょっとそれこそ深呼吸してもう一度考えるとわかります。私の理解ですが、主観的な思考を客観的な描写という布で覆い、そこに、「この中には、○○という思考が入っている」という紙を書いて貼るような感じでしょうか。

段ボール

 主観を包んで、客観にする。そんなイメージで思考に関わる癖をつけると良いと思います。そして、その小包は、傍らに置いておく。そのためのスペースを作るための呼吸法と考えると、しっくりくりと思います。心のスペースは便利です。実際の部屋のように制限がない。自分次第で、いくらでも拡張できる。だから、そこに沢山荷物を置いておける。もちろん、整理して。


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