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カンボジアのサッカークラブに2.5億円突っ込んだ話

二日酔いの皆さんこんにちは。

カンボジアのアンコールタイガーFCのオーナー加藤です。
このサッカークラブを買って丸5年経ちました。
かれこれ2.5億円をぶち込みました。

クラブ買収のきっかけは、
ブランドコンサル会社の株式会社フォワードを創業して1年が経ち、
2年目(2015年1月)に入った頃、フェイスブックで、
「誰か消滅しそうなクラブを救ってください」
というポストが友人経由でシェアされてきた。

メッシ超えバルサ超えを掲げる自分としてはクラブ経営を早くしたい、ということもあって、すぐにメッセージしました。

色々環境を聞くと、年間4000万円くらい赤字が出そうだ、と。

うーん、2年目の初めだが、ちょうど3年契約で大型の案件も入って、今年も最低でも4000万円くらい利益出そうだし(っていってもぎりぎりだけど)、まずはやってみたいな、
でも役員の伊佐さんに反対されるかな、と相談したら、

「メッシ超え、バルサ超えを掲げてて、2年目からクラブ経営できるチャンスなんてそうそうないじゃないですか。俺が稼いできますよ。やりましょう!」

という伊佐さんの男前なセリフの後押しでスタートしました。

僕も自分が経営すればまあ4000万円の赤字くらいなんとかなるだろ、と。
だいたいのことはとりあえずやってみて、あとはなんとかするというスタイルです。

それからちょうど5年。
財務的には全然なんともなっていないです笑。

だいたい4000万円~6000万円くらいの赤字で、この5年間で2.5億円突っ込みました。

沢山の経営者からすごいね(=バカだよね)と言われました笑。

少しばかり客観的にみても、毎年利益を数億円出しているオーナー企業ならまだしも、会社を経営して2年目で大きな利益もだせておらず、ぎりぎりの中でカンボジアの赤字のプロサッカークラブを経営するってのはちょっと変わってるかな、と思います。

でも、よかったこともありました。この挑戦をしたから、
ナイジェリアのイガンムFCも共同保有して経営するきっかけになったし、

先週、カンボジアでは2年連続で「最多観戦者数賞」をカンボジアリーグアワードで受賞しました。


リーグ平均の5~6倍の集客数と他クラブを圧倒し、年間観客数レコードを2年連続で更新しています。

クラブを買収した時は観客は200人くらいでほとんどが選手・スタッフの家族・友人でした。3年前に移転したシェムリアップ市でも認知度ほぼゼロでしたが、今では街中や空港で声をかけられるほど人気は大きく向上し、クラブのブランド価値がこの2年で大きく飛躍しました。

シェムリアップの経済や活気に少なからず良い影響を与えられていると思う。
来た当初はサッカー好きが静かに試合を見守るような状態だったのが、
ボロボロのスタジアムでも熱気が包まれるようなタイガーコールが巻き起こり、タイガーアーミーというサポーター集団もできました。

試合で一喜一憂し、最高の笑顔と涙の山と谷を味わう週末。

そういった喜怒哀楽や非日常をファンのみんなが体験している状況を生で見て、リアルに感じることは、何にも代えがたい経験でもあるし、今後のメッシ超え、バルサ超えをしていく上での原点にもなると思う。

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来年以降は確立し始めたブランドを活かして、
サッカークラブ経営での収益化に向けた赤字縮小、
クラブのブランドを活用した新規事業の金融事業を行っていきます。

正直、この5年間の2.5億円の投資が良かったのかどうか、
現時点では判断できません。

でも、どんなことでもそうですが、全ての挑戦において、これがよかったんだ、という正解を創っていくことしかないし、そうできる自信があります。

皆さんぜひ、楽しみながら応援をお願いします。
なんなら勢い余ってスポンサーお願いします。



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