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東京九州フェリー 乗船


東京九州フェリーの概要

 東京九州フェリーは名前の通り、関東と九州を結ぶフェリーである。名前に「東京」の文字が入っているが、実際の発着地点は神奈川の横須賀で東京から離れた場所になっている。
 九州側の発着地点は門司で、福岡県の北側(山口県との県境付近)である。博多からはかなり離れている。
 所要時間は21時間ほどである。

実際に乗船してみて

 今回は九州→関東の便に乗車した。
 このフェリーに限ったことではないが、フェリーターミナルは街の中心部から離れた場所にあるため、乗り場まではバスかタクシーを使うことになる。九州側の乗り場の新門司ターミナル行きのバスはJRの小倉駅・門司駅から出ている。無料で乗れるため、バスの時間に合わせて旅程を組むのが理想。
 ターミナルで乗船手続きを行い、乗り場へ向かう。
 これから乗る船の大きさに圧倒される瞬間、これが船旅の醍醐味だと自分で勝手に思っている。

 フェリーには車・バイクを積むことができる。格安旅行をする際に重宝するだろう。ドライブとは違い、夜間寝ながら移動できるので体力温存できる。

中に入ると、まるでホテルのような雰囲気になっている。

船内は吹き抜けの構造になっており、6Fから撮影するとこのようになる。
6Fまであるのだから、大きさに圧倒されるのも無理はない。

写真にある通り、浴場もついている。もちろん、しっかりと男女別になっている。

出港時間は23:45。旅の疲れも溜まっているのもあり、すぐに寝た。
なお、今回は一番安い部屋にした。
部屋といっても個室ではなくカプセルホテルのような設備になっているが、布団はちゃんと用意されているので寝る分には全く困らない。

朝起きて、景色を確認したら快晴!
これは甲板に行くしかない。
これを見れただけで船に乗った甲斐がある!

そして、この船には窓つきの浴場があり、問答無用で直行。
最高の朝風呂となった。

そして、食堂へ
食堂でもオーシャンビューを楽しむことができる。
今回はそばを注文したが、他にもラーメンや定食・カレー等のメニューもある。料金は一般的な食堂と同程度なので手軽に利用することができる。

明るい時間はひたすら沖合を進むため、見える景色は海だけ。
たまに遠目に貨物船が見える。

 電波が届かない場所をひたすら進むため、目的地に近づくまでの間はインターネットを使うことができない。そして、景色はひたすら海。
 退屈のように思えるかもしれないが、とにかく何もせずに景色を楽しみ、時には食堂で食事したり自分の部屋に戻ってまた一休みするの繰り返し。現代社会においてはこのような経験は貴重であろう。


本州の山が見え始めてきたときにはもう夕方。目的地は近い。
雲が無ければもっときれいな夕陽を見ることができたが、これでも満足。

そして、20:45に横須賀港に到着。
長かった船旅もいざ終わると少し寂しさを感じる。
また乗りたいと思いながら下船する。

20分ほど歩くと京急の横須賀中央駅に着くので、そこから横浜や品川に行くことができる。

注意点

所要時間

 船旅は魅力的だが遅いのが最大のデメリット。休みを確保できないと船旅を楽しむことができないのが難点。

予約

 インターネットで事前予約ができるので、原則web予約をする。

発着場所

 先述の通り、フェリー乗り場は街の中心部から離れているため、余裕を持って移動する必要がある。さらに、乗船手続きもあるので出発時刻に間に合えばいいという考えは禁物。

ネット回線について

 電波が届かない場所をひたすら走るのでインターネットは使えない。インターネットを使わずにひたすら船内や景色を味わえば楽しむことができるが、飽きてしまいそうであれば本を1・2冊持参するのがよさそう。

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