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オンライン時代の会話

今回は、オフィス出社以外にも選択肢が増えたこのハイブリッド時代における「会話」について書いてみます。

コミュニケーションにおける「会話」

 みなさま、会話。と聞くとどのようなシチュエーションを想像されますか?

 「人と人が顔を合わせ言葉のやりとりを交わしている状態」

 というのが一般的でしょうか。以外にも「電話で会話した」など、会話の手段は様々あります。
 ただ、一番タイムラグがなく会話ができる手段としては、やはり「直接対面での対話」という手段になるのでしょう。

 「だから、会話をするためにオフィスに出社する必要がある」

 そのようなことをおっしゃる方も多いですが、最近ではハイブリッドワークやワーケーション、テレワーク、海外メンバーが含まれた部門など、働く環境が急激に変化しています。

 今までのように「オフィスに来ないと会話ができない。全員事務所の部門座席に座り、何かあったら話せるようにしてほしい」という状況には戻らない時代になりました。

 このような時代だからこそ「会話」の「デジタル化」が必要不可欠です。

私の実践している「会話」

 みなさまもご存じのとおり、エバンジェリストは各所のお客様先での講演などがあります。オフィスに常にいて話しかけられるなんてことも少ないですし、会社のオフィスワークなどをしているメンバーからは「リアル空間に松本さんがいた!」と騒ぎになるほど人の前に現れません。(良いのかどうかは別にして)

 でも、「会話」ができていないか。というとできています。

 「できています。」と言い切りましたが「デジタル会話」ができる相手とは。
 が正しい認識です。

 どのような「会話」をしているのか。それは、SNSのチャットを使っています。

周囲が驚くほどのレスポンスで返事が返ってくる

 私が所属している富士通の場合は、チャットツールとしてTeamsを使っています。
 私は常日頃周囲に「チャットであれば気づいたらすぐ返事をします。メールだと即返事は期待しないでください」という話をしています。

 メールの場合は長文を確認する。という作業が発生することと、メーラーを開く。という動作が必要なため、時間が取れるタイミングでチェックを行うことになります。

 つまり、「読めるタイミングまでは読めない」仕組みです。元は手紙などがデジタル化したものですから、そもそも即返事を期待する仕組みではありません。

 そこで、「チャット」です。

 チャットはそもそも会話をデジタル化したものです。今のデジタルネイティブ世代は通話するくらいならチャットする。位浸透している会話ツールです。

 私のコミュニケーションの大部分はこのチャットです。

 会社内のメンバーからの相談、依頼、雑談、情報共有、全てチャットでお願いしています。(必然的コミュニケーションとは別に偶発的コミュニケーションがありますが、そちらは別環境です。またいずれかきます。)

私のチャット環境

 私のチャット環境は主に「iPhone」と「Apple Watch」です。
 この組み合わせが長年ノマドワークをして中で最強で、もうそろそろ4年ほどこの環境です。

 チャット「会話」で話かけられた際、まずは「Apple Watch」にお知らせがきます。
 会話をしてきた相手と会話の冒頭が画面に表示されます。

 これが、「ちょっといいですか?」と話しかけらた状態のデジタル版です。

 手が空いていて、「いいですよ」と返事する際には、iPhoneを取り出しチャットツールを立ち上げ「いいですよ」と返事を返します。

 早ければ話しかけられてから2〜3秒で返事が返ります。

 このレスポンススピードであれば、相手からは「電話するよりも会話が速い」と思ってもらえます。忙しい時や、講演中などは当然レスポンスできませんが、通知が残っていますので、状態が開放され次第返事をします。

 待たせない応答を行うことで相手は「普通に会話ができる」と思ってもらえるのです。

 社内からの会話だけではなく、社外からの会話についてもSNSを使っています。
 ですので、社内外、あらゆる人がチャットで話かけてくれます。

 私の場合音声通話やメールは激減しました。今や通話やメールでくるのは大部分が勧誘や売り込みですので、対応する頻度は激減しています。

 また、チャットのルールとして「敬語や挨拶は不要」「要件だけでOK」「礼儀作法など気にしなくても良い」「冗談なども混ぜてOK」「絵文字もオッケー」と"なんでも大丈夫"というものを設けています。

 堅苦しい文面を。など考えているだけ時間の無駄ですので、さっと話しかけてもらうために敷居を大幅に下げています。

 今や上司部下などの立場や性別など気にしない時代になってきています。それを体現するためにはこのようなコミュニケーションへシフトする必要があるのです。

会話に手間や時間をかけないからこそコミュニケーションがとりやすくなる

 会話するのに手間がかかる、時間がかかる。これでは「話ができない」「だから対面の方がいい」という流れになります。
 一人一人がチャット=デジタル時代の会話という認識を持って対応をしていけば、対面会話などと変わらない仕組みとして使うことが可能です。
 当然全てをデジタルにする必要はありませんが、必然の無い対面での会話はデジタルに全てシフトできます。

 難しく考えすぎずに、「会話=意思疎通」という前提を意識し、気軽なチャット環境やルールを用意することで意思疎通し易くなります。チャットなんて・・・と感じている方も今一度、お試しください。

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