「ユニクロ」読了
長くて厚い本を読むには、気合いとタイミングが必要だ。
いざ、読み始めたら一気呵成に読み切ってしまわないとその本のダイナミズムがうまく伝わってこなかったりする場合がある。
今年の4月に刊行された「ユニクロ」作者は、日本経済新聞編集委員 杉山貴史氏 49歳。本の装丁は著名Gデザイナー 佐藤可士和氏。
総数500ページに及ぶまぁまぁの大作である。
内容は、もちろんユニクロ創業者柳井正の自伝であり、ユニクロ創業史といえるものだが、これが私的にはめちゃくちゃ面白かった。
舞台となっている年代が近いせいもあると思う。特に1990年代のフリースブームからその後のユニクロの展開に至る21世紀の期間、時代性としてもうなづける箇所が多々あり、ビジネス書というよりは冒険活劇みたいな感じで読み進めてしまった。
特にオーバーラップしてしまったのは、古くから創業者を支えてきた老兵社員が巨大化する会社を去っていくシーンは、他人事とは思えなかったわ(汗)
「泳げなければ沈めばいい」という冷徹なビジネス真理には、沈みゆく自分には響いてきちゃったねぇ。
ま、色々仕事的にも心情的にも参考になるこの夏おすすめの書籍であります。
やはり、会社たるもの企業理念をちゃんと高く持ってやらなあかんよな。
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