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どんな本が隣にあるのかで明日や未来が変わる

私ごとですが、鈍行の列車の中で読みました。

『ハリスおばさんパリへ行く』

1973年の少年少女文庫の人気シリーズなので、

今おしゃれ好きな女性の方は「懐かしい」のかもしれません。

私はそのころ、ちょっとでも女子っぽいもの、青少年向けと感じるもの

一気に飛び越して、大人ぶっていたものでしたから、初めて読みました。

よかったです。

「今は掃除おばさんだけれど審美眼はある」や

「ディオールは掃除おばさんの心もつかむ」

かと思ったらそんな単純ではなく、

「思い続ければゲームくじにも当たって、貯金もいつかは叶う」でもなく。

途中、私の語彙不足や、経験不足もあって、

「そんなひどい言葉で?」とか、

「そんな極端なー」とかもあったのですが、

そんな部分もふくめて、

まるで自分が、飛行機に乗ってパリに行って、

ディオールのオートクチュールコレクションに場違いに入り込んで、

絶対にココロ通わないだろう、と思われた外国人とも深く繋がって、

ぜーんぶ終わって絶望していたら、豪華な花と言葉に囲まれた

そんな経験をしたような時間でした。

ですから、鈍行の車内ものんびりの車窓も

刺激的とも、勇気の源とも思えます。

今日のこの移動だって、

ずっと歩んでいる人生だって、

「やっぱり旅なんだ」って、

「踏み込みたい!と直感したら行った方がいいんだ」って、

改めて思いました。

少女の時に外国もの読むといいですね。

~どんな本が隣にあるのかで明日や未来が変わる~

※この記事は195modèle公式サイト上で連載されていたコラムを再掲載したものです。

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