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「権威に媚びる」を捨てる

「ブランドになるためにゴミ箱に捨てる10のこと」の第10回目は「権威に媚びる」。これをごみ箱にポイしちゃいましょう。誤解がないように、権威が問題ではなく、「権威に媚びるのはいかがなものか」という話です。

「権威=全部がすごい」は大きな勘違いです

強い権力の前では態度がコロッと変わる人がいます。自分よりも相手の地位が上だと、手のひらを返したようになる人を何度も見てきました。「えっ、あの人が・・・」と思う場面がたびたびあったのです。

名門や有名に弱い人も結構います。そういう人は権威にすり寄っていき、何から何まで真似しようとします。でもね、表面的なテクニックや技術だけを取り入れるから、すぐにメッキがはげてしまいます。

当然のことだけどですが、「世間で知られている」「一流といわれてるいる」から全部がすごいということはまずあり得ません。学ぶべきところは謙虚に学び、捨てるところは捨てるという姿勢が大事です。

無理な要望には極力応える、でも無茶は断固拒否する

媚びたり、すり寄ることは世渡りの賢い知恵かもしれません。でも、何だか浅ましく、虚しく思えてしまうのです。そういう人に限って自分よりも弱いものには、高圧的な態度をとることが多い・・・そんな風に感じます。

余談ですが、弊社のメンバー(社員のことです)には、「無理な要望には極力応えよう、でも無茶は断固拒否しよう」といっています。無理と無茶の判断は、「実力がつく」「人が元気になる」、この二つがあるかどうかです。

そもそも肩書や地位や知名度が、水戸黄門の印籠のように何にでも通用する訳ではありません。大手の社長でも会社が消えてなくなることだってあります。反対に小さい会社の社長だからと卑屈になる必要もありません。

愚直な積み重ねの前では、権威はからきし弱い

「ブランディング」は、大きく見せたり、強そうにふるまうことではありません。大事なのは「何をやりたいのか」「何を大事にしているのか」という自分の軸の存在です。権威なんかよりも、この軸が問われています。

権威にすり寄ることよりも、向かい合うべきは「目指すべき顧客の声」です。顧客の声には軸を固めてくれる役割があります。やりたいこと、できることがあっても、それが求められていなければ支持は生まれないからです。

権威に媚びてる暇があったら、顧客の声に耳を傾け、自分の信じるシナリオを描き、コツコツと修正しながら、磨き上げていく・・・小さな愚直な積み重ねの前では権威はからきし弱いのです。

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