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価値のタネを、「見つけて」、「育てて」、「仕組みにして」、「伝える」

小さいからこそ優位に立てる独自の価値が存在します

これまでは小さな会社は大手の下請けや市場の隙間で生き残るしかないと思われていました。しかし、小さいからこそ優位に立てる独自の価値が存在します。その価値を見つけて、育てることで小さくても強い企業になれます。

その思いを「ブランディング」という言葉で伝えてきたのですが、戻ってきたのは「うちは小さいから」「訳のわからないカタカナ?」、最も辛辣だったのは「もしかして騙そうとしている」、これにはちょっとへこみました。

でもね、いまではこう答えます。「ブランディングなしで生き残れますか」。本気で「ブランドになる」ことを目指す企業と仕事をするときの、最初の取り組みは自社の「価値のタネ」についての擦り合わせです。

ブランドには他と明確に差別化する「選ばれる理由」があります

ブランドは「唯一無二の存在」であり、他と明確に差別化する「選ばれる理由」を持っています。人に置き換えるとわかりやすいのですが、僕(もちろんすべての人が)という人間は、他の誰でもない唯一無二の存在です。

それをつくっているのは、出自のルーツ、育った環境、学んだ考え、多くの出会いや経験などです。これまでの時間が作ったとも言えますね。好きとか嫌いとかではなく、これらは僕という人間が持っている大事な資産です。

企業も同じように唯一無二の存在であり、有形無形の他にない資産を持っています。それが「価値のタネ」です。「いやいや、ウチにはないよ」、これには明確な答えを持っています。「価値のタネ」のない企業はありません。

スタートは、社内に眠っている「価値のタネ」を見つけ出すこと

ただそれが眠っているだけなのです。この眠っている価値のタネを見つけ出すことが、クエストリーのブランディングの最初の取り組みです。社内の当たり前や常識、目をつむってもできること、ずうっと継続していること・・・。

これまでの取り組みから、どこに価値のタネが眠っているかは概ねわかります。でもそれを封印して、ヒヤリングや現場の観察、数字に基づく分析、お客さまや地元の評判などから、価値のタネをいっしょに探し出します。

もちろん、簡単に見つかるわけではないし、それがタネなのかという迷いも生まれます。「これは価値のタネだと思います」というと、「えっ、こんなことが・・・」と戻ってくることが少なくありません。

大事なポイントは、「ないもの」探しよりも、「あるもの」探し

価値のタネは「ないもの」を探しても見つかりません。「あるもの」から見つけ出すしかありません。価値のタネの正解はどこにもありません。関わる人が信じられることが正解です。ここにたどり着くまでが本当に大変です。

それを探し出すために、僕らは答えは導き出しません(そもそも僕らにもわからないのです)。何度も何度もミーティングを重ねると、ある時思わずこれだと手を打ちたくなるようなものが見つかる瞬間があります。

価値のタネを見つけて、育てて、仕組みにして、伝えることが、クエストリーのブランディングの仕組みです。それぞれ価値のタネは異なりますし、眠っているところもさまざまです。だからブランディングおもしろいのです。

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