見出し画像

似ているようでいて異なる「社風」と「文化」

社風とは自然発生的に生まれる企業のイメージ

僕らの仕事の一つに経営の軸となるミッションの確立と浸透があります。「ポリシー・コンセプト・カルチャー」の3つからミッションを構築していくのですが、今回は「カルチャー=企業文化」について考えてみます。

文化に似ている言葉に「社風」があります。文化と社風はどう違うのでしょうか。社風は、社員や関係者が感じている企業の雰囲気や特徴のことです。それは人間関係や労働環境などから自然発生的に生まれます。

自然に生まれるのですから、どの会社にも社風は存在します。会社の持っているイメージといってもいいかもしれません。多くは「明るい、暗い、のんびりしている、ぎくしゃくしている」などのように情緒的に表現されます。

文化とは社員が共有している価値観や行動の在り方

それでは文化とは何でしょうか。それは社員が共有している「価値観や行動の指針」のことを指します。企業文化は意志を持ってつくり上げるものであり、自然発生的に生まれる社風も文化によって変化していきます。

何かを判断するときに出る口癖のような言葉に企業文化があらわれると思うのです。例えば、ヤマト運輸の「サービスが先、利益が後」、サントリーの「やってみなはれ」、ホンダの「人まねするな、ものまねするな」・・・。

僕らの会社の文化は「ユーモアと好奇心と遊び心を忘れずに」、これがメンバー全員の口癖となることで無意識のルールが生まれます。一つひとつに解釈と翻訳があ理、何のためにという方向性が明確になっています。

企業文化によって社内はいい方向に変わります

企業を取り巻く環境は複雑化、多様化しています。戦略も大事ですが、それを実行するのは人です。企業文化があることで、リーダーは同じ価値観のもとにマネージメントを行い、リーダーシップを発揮することができます。

企業文化があることで、社員は迷いや悩みが出た時に、企業文化に立ち返り、自ら考え、判断することができます。言われてやるのではなく、主体的に動くことで仕事がおもしろくなるのはいうまでもありません。

さらに、チーム力も高まります。意志を持ってつくり上げた企業文化により社員間、部門間での協力が自然に行われるようになるからです。いいことづくめの「企業文化=カルチャー」・・・一度見直してみませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?