小さな会社であることを誇りに、大いに経営を楽しみましょう
国内のおよそ85% は小規模企業、日本経済の屋台骨です
今日の東京は雨の一日ですが、濡れた桜もいいものです。ただ、この時期の憂鬱は花粉症。薬を飲んだり、鼻うがいをしたりいるのですが、どうもすっきりしません。毎年のことですが、GW 直前までの我慢です。
弊社もそのうちの1 社ですが、世の中には小さな会社がたくさんあります。2019 年の「中小企業白書」によると、日本の総企業数は359 万社、そのうちの358 万社(99.7%)が中小企業、残りの0.3% の1万社が大企業です。
日本の経済の屋台骨は中小企業と言っても過言ではありません。もう少し詳しく見ると、中小企業358 万社のうち53万社(14.7%)が中規模企業、305 万社(84.9%)が小規模企業なのです。
小さな会社ならではの魅力を共有するのも経営者の仕事
僕自身は大手での経験はないけど、中小企業やフリーランスで働いてきたので小さな会社の魅力をたくさん知っています。経営者は小さな会社ならではの魅力を、働く仲間ともっと語り合い、共有した方がいいと思うのです。
例えば、1万人の中の一人と、10人の中の一人では、個人が会社に与える影響は大きく異なります。社員一人ひとりの考え方や行動がブランドに直結します。責任も大きいのですが、働きがいがあるのが小さな会社の特徴です。
小さな会社は一般的にはフラットな組織ですので、社員相互に要望や期待を伝えやすく、すぐに結論が出ます。意思決定のプロセスもシンプルなので個人で決断する機会が多く、これが社員の実力を伸ばすことにつながります。
社員一人ひとりの考え方や行動がブランドに直結します
大きな会社では社内だけで仕事が完結することが多いのですが、小さな会社は社内のリソースだけでは完結しません。外部の人と仕事をする機会が多いのも特徴です。弊社も外部のブレーンといっしょに仕事をしていますよ。
「大手は中小よりも外部との接点が多い」という声もありますが、それは会社対会社です。人と人とのつながりは小さな会社の方が濃厚です。このつながりを活かして、自分の考えを発信できるのも特徴の一つかもしれません。
しかし、これらは条件にしか過ぎません。小さい会社は個人の力で変えられる領域が広いのですが、見方によっては実力次第です。幅広い人材がカバーしてくれる大手と違い、小さな会社では個人の力はごまかしがききません。
小さい会社を経営することは実におもしろい
昨今の予測不能な社会変化を見ると、大企業は急激な変化に対応しにくいと感じます。小さな会社こそ脆弱に見えるかもしれませんが、自由度が高いので、自分たちの考え方次第でスピード感を持って変化に対応できます。
大変なことも多いけど、小さい会社を経営したり、働くことは決して悪い選択ではないと思うのです。ただし、「すでにできあがっている組織に乗っかりたい、小さな歯車でいいから楽をしたい」という方には向いていません。
小さな会社の経営者のみなさん、小さな会社であることを誇りに、大いに経営を楽しみましょう。クエストリーが主催する「ブランディングクラブ」の会員もそんな方たちばかりです。下記の投稿をご覧くださいね。
こちらにも小さな会社の経営について書いています
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