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大変な時代?おもしろい時代?・・どっちだとお感じですか?

「商売やビジネスがとても難しくなった」という声

「VUCAの時代」だといわれます。一言で言えば「先行きが不透明、不確実で予測が困難な時代」ということですね。諸物価の値上げ、生成AIの登場、世界各地で起きている分断・・その要因を数え上げれば切りがありません。

セミナーや勉強会を通じて、多くの経営者にお会いします。すると「商売やビジネスがとても難しくなった」と感じている方がかなりの数でいます。「どうしてですか?」尋ねると、次のような答えが戻ってきます。

「いままでのやり方やノウハウが通じなくなった」
「お客の考えていることがわからなくなった」
「競争が激しく、しかもその内容が見えにくくなった」

「こんなにおもしろい時代はない」という声

反対に少数ではありますが、「こんなにおもしろい時代はない」という方もいます。経営の条件や環境にはそれほど大きな違いありません。同じようにその理由を尋ねると、こんな声が返ってきます。

「価格や量や範囲ではないところで勝負できるから」
「リスクはあるが、小さいのでどんどんチャレンジできるから」
「独自性が支持されているので、無駄な競争をしないですむから」

条件は同じなのに、押しているスウィッチが違う

片方は「先行きが見えず不安で仕方がない」といい、もう片方は「自分の進む道が見えているので楽しい」と語ります。どうやら「押しているスウィッチが違う」のだと思います。

もちろん、前者の経営者も何とかしたいと思っています。でも、なかなか現状を変えることができません。変えられない経営者に共通しているのは、次のような考えを持っていることです。

「みんなと同じことをしていれば、大丈夫」
「長く商売をやっているから(歴史が長いから)何とかなる」
「自分たちのほうがお客よりも商品に詳しい」
「人間関係が強いから少々のことでは崩れない」
「これまでこの方法で成功してきたから問題ない」
「よそよりも価格を下げればまだまだいける」

これは全部「錯覚」です。自分を安心させるためでしかありません。こういう人たちの競い合いを「同質化競争」と呼びます。同じような商品を、同じようなやり方で、同じように展開する・・勝つのは資本力に勝る大手です。

規模が小さいことを最大限に活かす経営

しかし、既存の枠組みが変化しているいまは、小さな会社にこそチャンス到来です。僕の周りには小さな会社で生き生きと働いている人たちがたくさんいます。共通点は、規模が小さいことを最大限に活かしていることです。

例えば、小さい企業は抱えるリスクも小規模なので、いろいろなことにチャレンジできます。限られた人材なので、すぐに仕事をやらせてもらえます。組織がフラットなので、自分の意見をダイレクトに発信できます。

規模に関係なく「ていねいな仕事をしている小さな会社を応援したい」という声もよく聞きます。小さな会社で働くことの価値は「自分でやれる楽しさ」です。これからもブランディングで小さな会社を支援します。

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