見出し画像

失敗さんの発言から原因のMOTOを考える

失敗は 成功 のもと 言われる・・・

講演会などの質問や商品開発の失敗談など聴講者に商品開発が出来る限る適切に商品化するためにアドバイスとしてまとめたものである。

この資料は2017にセミナー資料の抜粋であるが今も同様の問題を抱えるスタートアップ企業の悩みを聞くことがあるのでnote.comに記述することとした。


アイデアまではよかったが企業資源(人・モノ・資金)と生産プロセス(設計、品質、在庫)などでモノづくりの知識不足で商品が高額になり商品化できなかったケースが思いのほか多いことに気づかされた。

また、依頼者側の情報不足のために『デザイナー』に依頼すれば問題解決すると思っていたが,問題解決するための基本的な知識やノーハウが欠如していたために失敗したと言うケースも意外に多いことにもきづかされた。

さらにグラフィック・インテリア・パケージ・デザイナーがプロダクトの仕事を受けて抜き勾配のない図面を描いたり、作図を知らない専門外のデザイナーが図面を制作したことが調整時間や加工・素材選定の問題から、商品化をあきらめたという事実も聞いた。

長年仕事をしていると、このような意見も聞く。
展示会でたまたま出会ったデザイナー、また知り合いに紹介されたデザイナーと組むケースなど、そういう場合は相手が何を得意としているデザイナーなのか その職能は自社の商品開発に適合しているかといったことを十分に把握せずに仕事を依頼し問題となったと聞く。

などなど依頼者側の情報不足による課題が気になる。
さて、問題を大別して記載すると。

失敗さん問題-1 商品化のもとを考えるとマーケティング

素晴らしい技術とカタチにこだわるデザイナーが組み技術・センスの結合で製品開発した。が…在庫の山となった。
その原因はなにか。

市場ニーズに適した商品開発を検証しなければならない。
商品をユーザに提供するためには商品企画・デザインの前にしかるべきマーケティングリサーチをする必要がある。

そして企業の能力に適した最適化プロセスを実施しなければならない。
出来上がった商品を使用者に届けていくためには営業プロモーションといっる事前のプロセスサイクルが必要である。

デザインとは企業の持続可能な開発をすることが重要であり、
商品に対する考え方のもとを十分に議論する必要がある。

失敗さん問題-2 予算計画があいまい

初めて自社商品開発し
商品は売れたが利益が出ないと
よく耳にするが、
その原因は何か。

① 値付けが低すぎた。
 (原価計算方法がわからなかった)
② 外注費がかさんだ。
 (自社比率が低い 加工費10%)
③ 宣伝、展示会の費用が想像以上にかかった。
④ 安全検査費用を計上していなかった。
など上記の問題の欠如をよく耳にする。


人の意見に惑わさられ市場価格に合わせてしまう。主体性のない結論で開発を進める。
往々にして、予算計画の知識不足で推進し、統合的に計画しなければならないのに、その問題を見逃してしまう。的確な判断ができるインダストリアルデザイナーの専門家に相談しよう。

失敗さん問題-3 開発意義不明確

なんでもいいから売れる商品を造りたいという、思いだけで商品開発したが

①商品化できなかった。
②販路が見つからなかった。
③利益が出ないで赤字になった。
④売れてる商品を参考にしたが在庫の山になった。
⑤パッケージに費用が予想以上にかかった。

要するに目的や意義が見えない商品づくりで『儲けること』をという感情と思いのみで商品づくりをする起業家が陥る罠と思われる。
商品は何のために作るのか。どうして作るのかな『もと』を考えることである。

失敗さん問題-4 素材・加工の情報不足

①デザイナーさんにデザインを頼み、いざ商品化しようとしたら
(形は良かった)が金型の問題で製品化できず、もう一度、先に、設計者と検討して、別のデザイナー素材と加工を決めて、お願いしたが金型の抜きの問題で高額になり製品化できなかった。
②材料選定を間違えコストが高額になった。
③曲面のあるスタイルを要望され、板金から樹脂に変えたが金型費用が
  予想以上にかかりコストが上がり商品が売れなかった。
④樹脂の加工法を設計者に任せ商品化したが、
  後で圧空成形の方が 適当で安価であった。
すなわち、知的情報不足による問題が表面化するケースと考えるフロントロードプロセスで出来るかぎり問題を抽出することが大切である。

🔲失敗さんの傾向とは

ここから先は

2,329字 / 7画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?