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真面目に書いた記事

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学術的な考察だったり、思想的なものだったり、私が真面目に書いた記事です。
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記事一覧

ヴィクトリア朝のメイドに関するあれこれ

はじめにメイド……それもヴィクトリア朝のメイドというのは非常に人気のあるテーマだ。今回…

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てすら
1か月前
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身の回りの社会主義的政策について──労働規制と最低賃金制度の例から──

Twitterでも述べたが、我々の信奉する「資本主義」は厳密には修正資本主義である。これは弱肉…

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てすら
2か月前
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我々人間が「生きる意味」とはなにか?──生物学と哲学、2つの立場から──

最近、数々の要因から、みんなの精神が崩壊している。 TLや流れてくるツイートで「生きる意味…

てすら
2か月前
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文献紹介:『Middletown Studies』,『The Nature of Mass Poverty』,『Nightwork』

『Middletown Studies』とはロバートとヘレンのリンド夫妻が「ミドルタウン」と呼んだ、20世紀…

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てすら
5か月前
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イオンシネマ車椅子問題についての真面目な考察──「社会的弱者」同士による市民戦争…

いきなりで申し訳ないですが、当記事は2万8000文字超えの大学の卒業論文並の超長文なので、頑…

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てすら
6か月前
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なぜTwitterで議論は成り立たないか?殲滅戦から消耗戦へ

Twitter、それは痛みを意味する。あらゆる者たちが憎悪の感情むき出しに、動物的快不快をもと…

てすら
6か月前
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私の精神科の「デイケア」の感想

過去に私がやっていた別のブログからの転載です。2つの記事をまとめした。単純に2つの記事をつなげただけなので、色々あれな部分があります。情報が古く、また、当時の私は閉鎖病棟から出てきたばかりでイカれてたので感情的になっており、間違っている部分が大きいですが(許して〜)、埋もれているだけなのも悲しいので公開します。 ※以下本文1 今日は初めてデイケアに行ってきて衝撃・憎悪・苛立ち等々様々なショックを受けたのだが、それをつらつら書き連ねたいと思う。(長いし感情的文なので注意)

近代怪談「ひとりかくれんぼ」についての考察

「ひとりかくれんぼ」という近代怪談をご存知だろうか?ぬいぐるみに鬼役をさせ、自身は隠れる…

てすら
3年前
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男性ホルモン濃度と犯罪とモテ具合

Kindleでセールだった『入門 犯罪心理学』を読んでいる。 この本は最新の犯罪心理学を簡潔に…

てすら
3年前
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小説家になろうと消費社会─なろうのテンプレとその差異の消費について

大人気の小説投稿サイト「小説家になろう」の作品にはテンプレート(テンプレ)があるとされる…

てすら
3年前
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陰謀論者と科学的態度について

最近、陰謀論が活発になっている。実感がない者はツイッターで「人工地震」「気象兵器」等で検…

てすら
3年前
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公共の場における赤ちゃんの泣き声問題について

ネット上でしばしば話題に登るテーマはいくつかあるが、その中でも「赤ちゃんの泣き声問題」が…

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てすら
3年前
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ホウセキウオの美醜問題を考えたら悲しくなった

ローレンツの『ソロモンの指輪』という本がある。動物行動学の入門書であり、素朴なエッセイで…

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てすら
4年前
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ネット社会で必要になる知識と教養について

反知性主義という言葉がある。 これは、二通りの意味があり、一つは欧米で社会の根底にあるキリスト教のいわば権威主義的な面への反発。もう一つは我々が親しんでいる意味、すなわち賢さをバカにするような態度への批判である。 ここでは後者を取り上げたいが、知性というものは変容の時を迎えていると思う。 我々の住む高度に進歩した世界はほぼ無限と言える知識量で成り立っている。その知の進歩スピードは年々早くなっている。仮に1990年時点での天才物理学者が現代にタイムスリップしたら、彼の知識

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