ホウセキウオの美醜問題を考えたら悲しくなった

ローレンツの『ソロモンの指輪』という本がある。動物行動学の入門書であり、素朴なエッセイでもある。

その中にこんなエピソードが載っていた。うろ覚えなので間違っているかもしれないがご容赦願いたい。

ホウセキウオという縄張り争いをする魚がいる。この魚は一夫一婦制である。そこで(模様や体格等の魚にとっての)美男のオスAと美女のメスAと醜男のオスBと醜女のメスBがいたとする。この2つの夫婦はA夫婦もB夫婦も仲良く暮らしていた。

そこで人為的にメスAとメスBを別の水槽に入れ替えてみた。つまり美男のオスAに醜女のメスB、醜男のオスBに美女のメスAという具合である。すると面白いことが起きた。美人のメスAをゲットできた醜男のオスBは、大満足で仲良くなり始めた。しかし、醜女のメスBをあてがわれた美男のオスAは大不満で、あろうことか新しく来たブサイクなメスBを猛烈な勢いで攻撃し始めたのだ。

つまり、今までより美女のメスをもらったオスは満足で、今までより醜いメスをもらったオスは不満だということである。

魚の世界でさえ美醜がここまで影響されるのだから、我々ヒトの社会でブサイクな我々が差別されるのも仕方ないかもしれない。悲しいね。

と、まあそんなことを思い出したので書いてみました。悲しいね(大事なので二回言いました)

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?