これからの日本の教育

今日は、この度の高知県知事選に出馬されていた 松本けんじさんの政策の一つとして掲げられていた教育のマニフェストに携わっていらした、鈴木大祐さんの講演にお邪魔しました。

アメリカのエリート階級から下層階級の教育現場を、ご自身と娘様とで実際に経験なさってきた方から聞けたお話からは、大変興味深いことを沢山聞くことができましたし、やはり僕らが捉えているアメリカの教育のイメージは、エリート的な大学のそれが大きいのだと改めて感じました。

公立の小学校などにおいては、アメリカの新自由主義のもとで市場化され、育つ環境がもろに反映されている格差社会そのものに子供達が犠牲になっている。

そして、その後を追うかのように日本の教育現場も市場化が進み、人間らしい真の教育を受けられる機会が狭まってきている。

はっきり言って私も相当な無知であるし、日本の教育現場の現状がどうであるかの詳細は把握できていないが、学力だけで子供を計り、学校歴だけを追い求める社会であることは事実であると思う。

今、小学六年の姪は中学受験の真っ只中、受験勉強に苦しむ彼女にかけてあげる言葉といえば、良い教育と学歴が揃えば大人になってから仕事を選ぶことができる、だから今がんばっておけば、私のように不甲斐ない思いをすることはないといったものだ。

私は、両親が離婚してしまった家庭環境により高校への進学を諦め、中学一年後半の時点で学ぶことを諦めた。

しかし、30歳も半ばになった頃、改めて教養の大切さを知り、高卒認定を取得、興味を持った法学を学びたいと中央大学の通信教育過程の門を叩いたが、やはり仕事と学業の両立は難しく、卒業までは至れなかった挫折を引きずっている。

そして、今になって就きたいと思った仕事にも就けない辛さからくる私の経験からは、その程度の助言しかしてあげれないのだ。

今日、お話を伺って思ったことは、この日本社会ではやはり、将来の仕事を考えた時に教育は必要不可欠ではあるが、単に学校歴だけに惑わされず、彼女が持つ素質もしっかりと掴んであげて、伸ばすべき事柄も一緒に考えていってあげることだ。

本当に必要な教育とは何かを考え、一人ひとりの子供の才能を伸ばしてあげられる社会にもっともっとなれれば良いと強く願います。

そして、教育が受けられる機会には実質的な平等を持たせ、そこに格差社会を現してはいけない。

教育現場が市場化され、人間というより、まるでクローンを育てるような競争社会へ真っしぐらでは、人はより AI にも劣ったものになるだろうし、それこそ憲法の保障する学問の自由はどこへやらとなるでしょう。

未来への希望という点において、鈴木さんのような方が、高知という土地には希望があり、ここから日本に向けて教育の大切さを発信していけるのではないかと仰っていたことには、高知で生まれ育ったことに対し、新しい一つの発見と喜びすらも感じることができました。

実際の経験に裏打ちされた幅広い知識と考え、そして行動力を持った方が、高知に来てくれたことを本当に嬉しく思いますし、松本けんじさんが知事を目指し、政策として打ち出していたものが叶うことが出来なかったことは本当に残念ではありましたが、まだまだこれからの未来に希望を持つことができると思える話を聞けて本当に良かったと思います。

少し急いで帰ってしまった為、ご挨拶もできなかったことが心残りではありますが、また御著書も読ませていただき、陰ながら応援させていただきたいと思います。

皆さんもご興味があれば、鈴木さんの今後のご活躍を是非フォローしてみて下さいね。

教育の自由は土佐の山間より出るぜよ。

高知ってやっぱりいいな (^ ^)

崩壊するアメリカの公教育――日本への警告 https://www.amazon.co.jp/dp/4000247921/ref=cm_sw_r_cp_api_i_jR54Db8C996DR

#日本 #教育 #学問の自由 #平等 #鈴木大祐

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