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シン桃太郎〜桃太郎立志編1〜

昔々あるところに、

桃から生まれた桃太郎と呼ばれる若者がいました

あと育ての親のお婆さんとお爺さんがいました

お婆さんが山へ洗濯に行った時に川上から流れてきたでかい桃に桃太郎は入ってたそうです

「血は繋がってなくとも、
この子はわしらの子どもじゃ」

お爺さんとお婆さんは深い愛情を桃太郎に注ぎながら育てていきました

ですが、

桃太郎が1歳のある日の夜、

村に鬼が来ました

鬼「ここに赤ん坊がいると聞いた。我々の食糧だ。早く差し出せ」

どうやら食糧として桃太郎を連れて行こうとしている様です

爺「あの子はやらん!わしの大事な子じゃ!」

お爺さんは武器を手に必死に抵抗しましたが、

鬼は無理矢理家の中に入り、

桃太郎を見つけ、

連れ去ろうとしました

大号泣する桃太郎

慌てふためくお婆さん

その時、

お爺さんの武器から光が飛び出し、

桃太郎を包みました

爺「わしの命と愛情の全てをかけてこの子は守る!」

桃太郎を掴んでいた鬼の手がみるみる焼けただれていきます

鬼「ハリーポッターみたいなことしやがって!小癪なジジイめ!」


爺「その子が17歳になるまで、お前たち鬼がその子に触れられないように守りの魔法をかけた」


鬼「まんまハリーポッターじゃねぇかちくしょう!」

鬼は諦めて村から出て行きました

お爺さんはその場に倒れてしまいました

お婆さんが桃太郎を抱えながらお爺さんに近づくと、

爺「わしの命と引き換えの魔法をかけた、、、17歳までは安全じゃが、それ以降はもうダメじゃ、、、」

婆「中途半端じゃない?なんとか18まで伸ばせない?」

爺「無茶言うな」

お婆さんの願いは聞いてもらえませんでした

爺「最後の頼みじゃ、、、それまでに鬼と戦える様な強い男に育ててやってほしい、、、」

そして、
お爺さんは桃太郎に手を伸ばしながら言いました

爺「わしの意思を継げ、、、お前が滅ぼすんだ、、、鬼たちを、、、」


婆「鬼舞辻無惨のラストみたいな事言うな」

お爺さんは桃太郎を庇い、

死んでしまいました

そこからお婆さんは桃太郎を鍛えました

泣こうが喚こうが、

厳しいトレーニングを毎日やらせました

一緒にトレーニングをしているうちに、

太り気味だったお婆さんも痩せてきて、

熟年ダイエッターとして話題になったのはまた別の話


そして、

桃太郎17歳

村の砦に立った桃太郎は言いました

桃太郎「人類の反撃はこれからだ」

〜続く〜

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