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異次元その5◉手順は1つではない

私はロンが得意だ、なぜなら出アガリにはいくつかのコツがありそれを実行する力が私にはある。

例えば、主観的な確率通りには打たないということ。
確率通りに打った手順で罠を作るのは難しい。
非効率に打つからこそ通りそうな牌で待てるのである。

例えば3巡目で778から7を先切りするなど、テンパイ確率を下げる選択をあえてするということだ。

リスクはある。しかし、出やすい捨て牌が作れるかもしれないというリターンがあるのも確かなのである。

なぜ私がここまで出アガリのための工夫にこだわるかと言うと、私は山を信じていないからだ。
山にある待ちはツモれるはずだとは思っていない。山にあればツモれると思い込むのは危険な考えだ。というより、山は思っているほど多くない。

そのことに気付いたのはかなり昔のことになる。
ゲームセンターに麻雀格闘倶楽部というオンライン麻雀ゲームが出てきた時のことだ。当時、本格麻雀ゲームと言えば各団体のスター級プロのコンピュータと打てる『極』だけだった。王位戦だか発王戦だかの予選を一位通過した時に予選一位の景品でプレイステーションソフトの極を貰ったが当時はプレステを持っておらず無意味だったのをよく覚えている。
オンライン麻雀がゲームセンターで可能となったことは衝撃的な事であり、初期の頃は私はヒマがあればゲームセンターで遊んでいた。

そこでふと気付く。

右に表示されてる69っていう数字。
これなんだろ。と。

そう、ツモ山の残り枚数だ。
あまりそれまで意識していなかったが、ゲーム開始時には既に136牌中の半分くらいの牌しかツモ山には残されていないという事実にゲームセンターで気付いたのだ。

ということは、ダブリーでリャンメン待ちだとしても流局までに自分がツモれる枚数は確率的には、まず半分はもうツモれないわけだから4枚、それを4人で分けて順番にツモるから…1枚だけ!?

そう考えると迷彩は大切だと改めて思わされ、多少の受け入れ減くらいで出る捨て牌が作れるなら作るべきだと思い至ったのである。

もちろん、迷彩を無視する打ち手もいるし見抜く打ち手もいる。逆効果の時もあるのは承知している。

なので、グーの打ち手にはパーの手順
パーの打ち手にはチョキの手順
チョキの打ち手にはグーの手順と
必要に応じて手順を変えてこそ万人に勝てる最強の打ち手と言えるだろう。

柔軟性こそが肝だ。


非効率的打牌例

一二二三七八九⑥⑦233西西

南家の3巡目
ドラは⑧

捨て牌は9→7であるとする。
ここで、二ではなく3を切る。
すると⑧ツモで打点、捨て牌、枚数の全てが優れた手になる。

裏目の3引きでも捨て牌は強くなる。
なお、4巡目に即で3を引いた時は手の内の3を切る。トイツ落とし牌の跨ぎなど誰も気にしない完全な死角となる。

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