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息子に、大変だったあの頃を語る

息子ももう15歳となり、パンデミックの先頭を走ったイギリスは既にノーマル化して久しく(経済回復自体はほんとダメでこの冬も多くの方々が大変な思いをされることと思われます😢)、学校も元通りのカリキュラムと行事で運営されています。
ほんと長かったけど、ようやく「ボーディングスクールに在籍してる」といった状況になって来ました。😆今は久しぶりの2週間休暇ハーフターム・ホリデー中。

自分の存じてるケースも含め、このパンデミックの間、遠く離れたアジアからの低年齢留学生のお家ではボーディングスクールを去ることに決めたケースも本当に沢山有って、それは小さなお子さんとの信頼関係や親の危機管理という観点から考えれば十分理解できる話だし、逆に行き来を減らして信頼する人に任せるという選択をされ、長期的に現地のガーディアンサービスや親類に委ねることとしたケースも有りました。私の見た限りでは後者のご家庭が多かった。
こういうの、どちらがどう良いなんて誰にも言えないし、また今現在上手くいってるとか関係無く、こういったことは子が個人としての人生を形成して大人になってゆく中で振り返って評価するものだと思う。親は良かれと思ってやっていることに間違いは無いので、外野がとやかく言えることではありません。

私は、息子がちょうど2020年が受験を経ての進学時期だったこともあり、息子と2人イギリスに残る選択をしました。うちの子はほんと勉強しないので「親子二人三脚受験」みたいなイメージとはまたちょっと違うのだけど、普通にロックダウンで食糧購入もままならない時期が有ったり、オンライン授業&受験となったのにネットワークインフラが切れたり電気がつかなくなったり雨漏りがしたりいろいろ有った中で、二人で乗り越えた受験です。
当時同年齢のお子さんをお持ちだった方なら分かってもらえると思いますが、実際かなりギリギリまで私立校の殆どが採用してる共通入学参考試験(通称コモンエントランス)の実施がどうなるか分からなかった為、留学組は、いざとなったらイギリスでの進学は諦めるつもりで帰国しておき海外から受験する派か、あくまでも現地の子どもたちと同じ条件で受験させる派かに別れました。
私たちは現地受験を選んだ次第。
現地受験を選んだ理由は、今思えば絶対のこだわりが有ったわけでもないのだけど、一応アーリーオファー(内々定みたいな)を既にいただいてたにも関わらず前の学校のキーキー言う先生とトラブってたので、何となくフェアにやりたい意地があったのかも。更に言えば息子自身に全くコロナ疎開的な帰郷(香港)をするつもりが無かった。当時はイギリスが世界の先頭を行くCovid 19エンガチョ王国だったから🥲嫌がられながら無理に帰国してずっと時差9時間ずれた中で授業受けたり受験したりまでする必要無いよね、という気持ちも有りました。

あゝ駄目だ!
いつも脱線してしまうな😅

と、その様にしてこの数年間はいろいろ大変で、おまけに私は病気もしたし、東京の会社は事業的にはあまり宜しくないことにもなっており、自分の人生での役割を考えてしまうのですが・・とりあえず手に残ってるものとしては、息子の受験は上手く行ったし、個人の生活としてはとても落ち着いた日々となっています。落ち着き過ぎて不安なくらい。

息子は既に何度目かの反抗期を迎えていて、何かと刃向かって来て揚げ足取りの🤷🏻或いは曲折解釈のような🤯嫌らしい口論を仕掛けて来るのですが、そういう中にも知性や精神性の成長を感じられて・・腹は立つけど少し嬉しくもあるという、寂しいような気持ち。
私にとって大変だった、あの時この頃のことは良い思い出となっていて折に触れて振り返ってるのですが、息子自身は忘れてしまってることも多く、まあ反抗期の渦中に有った者としてはそんなもんなんだろなーとも思ったり。

ティーンエイジから個性と環境に寄っては(賢さとかの問題ではなくて)25歳くらいまで、人生最大の「愚かで美しい季節」が来るということは、息子が今現在どうだということに関係無く前々から何度も話して来たのですが、まさにあなたは今そういう時期に差し掛かってるのだということを、口論が壊滅的になりそうな時こそあえて口にする様にしてます。
そうすることで息子に自分の状況を客観視してもらえる狙いも有るけど、むしろ私自身があまり近視眼的にならない為の息子に対する宣言でもある。
私も息子も具体的なことにフォーカスして理詰めで喋りがちなんだけれど、そういうことは全て横に置いておいて、とにかく私は息子の存在や個性を否定する気は無いし、息子が世界で一番馬鹿なことをしたとしても「そういうことも有るよね」という、そういう時期なんだと人生の先輩としての経験がある筈。実際、我が身を振り返ったら穴掘って埋まりたいくらいの恥ずかしさと懐かしさが有るな。そしてそれが美しい時代だったこともよく分かってる。
ただ、危ないことの無いように、あまり人から(一部の大人)憎まれることの無いようにというのは転ばぬ先の杖と思って言ってしまうことが有る。息子が転ぶかどうか、転んだとしてもそんな大事になるかどうかなんて分からないくせに。

だから、あまり物事が勃発してる時には言いたくないので、何も無いリラックスした時こそ「あの頃めちゃくちゃ大変で〜」という話を、笑い話としてして行けたらと思います。そしてそれがまた自分自身に釘刺すことにもなる訳だし。