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桜の花と葉の塩漬けの作り方

桜の花の塩漬けが完成しました。
3週間ほどかかりました。
漬けたり、干したりするのに時間がかかります。
量にもよりますが、採ったり、洗ったり整えたりする作業自体はそれぞれ2~5時間くらいです。
丁寧にすれば、そこそこの手間がかかりますが、ポイントさえ押さえれば、手を抜ける箇所もあるので、それも説明します。

さて、作り方です。

桜の花の塩漬けの作り方

【材料】
八重桜の花
塩(花の重さの30%ほど)
梅酢(花100gで大さじ2杯程度)
レモン汁(花100gで大さじ2杯程度)
(梅酢とレモン汁は合せて花が全体が浸かるくらい。割合も適当で良い。なければ穀物酢でも。梅酢だと色がきれいで香りが良い気がします)

【1】
花を採取する。
5分咲き~7分咲きの花を選んでください。
採ってきてからでも少し花が開くことを見越して、少し固めの花を選ぶのがいいかも。

手前のこのくらいのもの。

【2】
水で洗う。水にしばらくつけておくだけでも、花が開きます。
この時に花が満開近いと、花びらが落ちたりしますし、その後に絞ったりするときにバラバラになったりする。
洗ったら、裏向けておくと水が自然と落ちます。

キッチンペーパーで少し水を切ってから、花を裏向けて並べておきます。

【3】
袋に入れ、塩を全体にまぶして(分量の3分の1ほど)、空気を抜いて、重石をして冷蔵庫に1日~2日おく。
しっとりと水が出てきたらOK。

板の上に水を入れた鍋などで重石して冷蔵庫へ。
水が漏れる場合があるので、平な皿の上で。

【4】
ジップロックの袋の中に梅酢とレモン汁、残りの塩(3分の2)を入れて混ぜる。
花の水を軽く絞って、袋に入れて全体をなじませる。
空気を抜いて、重石をして冷蔵庫で1週間ほどおく。
気が向いたら、袋をモミモミしたり、上下ひっくり返したりする(しっかり浸かっていたらしなくても良い)

【5】
1週間後、花を絞る。花の色が濃くなっています。
キレイなピンクの絞り汁が出る。(※ 汁は捨てない)

くちゃくちゃになってるので、それを1つずつ伸ばす。

【6】
花を1つずつ整える。(これが一番時間がかかる)
キッチンペーパーの上に並べて、上からペーパーでサンドして水分を抜く。

できるだけ花びらも伸ばすとキレイに仕上がります。

【7】
ザルや皿に並べて乾かす。
1週間~2週間ほど干す。

皿の場合はたまに裏返してみたり。

【8】
少し塩が噴いて、端がパリパリしてたらOK。
塩(分量外)をまぶして保存。

2年前に作ったもの(左)。やはり作り立てよりも少し色あせてます。
しっかりと水分抜いていたら、何年後でも使えます。

使う時は、水に少しつけて洗ってから使います。
桜餅、ケーキの飾りや昆布茶などに。

桜の花の塩漬け手抜きポイント

  • 塩の量、梅酢、レモン汁の量は厳密でなくて良い。
    だいたい、花全体に回ったなと感じる量。塩は多めにしておけば失敗はしない。

  • 一度塩だけで2日ほど漬けて水分を出してますが、この工程は無くても良いです。生の花をそのまま梅酢+レモン汁+塩(全量)に1週間漬けるだけでもできます。

  • 花を絞って1つずつ伸ばさずに、バラしただけで干しても良い。ただし乾くのに少し時間がかかります。

桜の葉の塩漬け

【材料】
八重桜の葉
塩(適量)

【1】
新芽の時期に葉を採る。大きすぎると葉脈が硬いので、大き目だけど、柔らかい葉を選ぶ。

【2】
葉を洗う。

【3】
鍋にたっぷりのお湯を沸かして、葉を投入。再沸騰してから20秒~30秒でザルに取る。

【4】
すぐに冷水で冷やす。

【4+】
やらなくてもいいけど、今回はやったこと。
桜の花の塩漬けの時の絞り汁(※)に漬けて、2日ほど冷蔵庫で置く。
色が緑→少し茶色っぽくなる

葉を並べ、ひたひたになるくらい花の絞り汁を入れて、少し重石しておく。

【5】
水分を軽くふき取りながら、葉の両面にしっかり塩をまぶす。
ラップの上に15~20枚ずつ重ねていく。ラップで空気が入らないようにぺたんこに包む。
まとめて袋に入れて保存。
しばらくすると端に塩の結晶が現れる。

【6】
使うときは水につけて、お好みの濃さになるまで塩分を抜く。

絞り汁の2段活用。

花の絞り汁で葉も漬けてから、その後に手ぬぐいを染めてみました。

結構キレイなピンク色に染まりました。塩と酸が濃いのでなかなか乾きません。

手ぬぐいは、きれいなピンクに染まって、テンションが上がりますが、2回洗濯したら白く戻ってしまいました。
色止めは、塩がこれだけ入っていたら大丈夫かな?と思ったのですが、ダメでした。残念!思い付きでやったので、色落ちしない方法を調べてまたやりたいと思います。

桜の花の塩漬け作りは手間がかかる割には、、特別美味しいものでもないというのが悲しいのですが、やっぱりあると嬉しくなってしまうので、作っています。
お店で出しているものなので、量が多くて、形を整えたりキレイに作っていますが、家で使うだけなら、そこまでこだわらなくても良いと思いますので、お気軽に作ってみてください。


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