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円楽師匠

本日、六代目三遊亭円楽師匠の訃報がありました。
私自身、落語が本当に大好きで、気持ちの整理がつきません。

私が落語に出会ったのは、小学校に入った頃、近所の仲良しだった友人に新宿末廣亭に連れて行ってもらったことがきっかけです。
その後、CDやレコードなど、音源としても落語を楽しむようになり、現在はApple Musicでも落語を聞いております。
コロナ禍になり、寄席からは足が遠のいておりました。

私は昭和の大名人、六代目三遊亭圓生師匠が落語にのめり込むきっかけになりました。
自分の後にいい人が現れた時のために、圓生を止めたくない。これからの世代に忘れられてしまわないように圓生を継ぎたいと円楽師匠がおっしゃっていたのを覚えております。
復帰してからも、体調とは裏腹に「圓生」への強い執念、熱意を感じました。

協会分裂騒動があり、お師匠の五代目円楽師匠、六代目圓生師匠などたくさんの問題を抱え、とても大変な立場だったと思います。
そんな中、落語界の「外交官」としてざまざまな流派、協会の間を取り持ち、落語界にとても貢献してくださった方だと思います。
まだまだ騒動の傷は癒えず、協会内外でのぎくしゃくが続いていますが、ここまで改善できたのは間違いなく、円楽師匠の功績です。

近年まで定席には出られかった円楽師匠を高座で直接見られたのは一度きりでしたが、今でも円楽師匠の芝浜が頭から離れません。

本当にお疲れ様でした。
心からご冥福をお祈りいたします。

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