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誰もがスマホ1つでできるソーシャルビジネスを展開するスタートアップがドイツにあった

日常生活に欠かせなくなったスマートフォンと検索エンジン。世界中でシェア6割を超えるテックジャイアントGoogleでは、1秒間に約63,000回以上もの検索が行われているそうです。

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画像:Austin Marketing

そして今、ドイツ・ベルリンからは真新しいコンセプトを持った検索エンジンが誕生し、世界中から注目を浴びています。ユーザーが何か調べ物をするために検索すると、木が1本植えられるといったとてもエコな検索エンジンです。その仕組みを創り出したのが「Ecosia:エコジア」(以下、エコジア)と呼ばれる、非営利団体のスタートアップです。

今回はその地球上で最もエコ且つソーシャルグッドな検索エンジン、エコジアについて紹介します。

世界で最もエコな検索エンジン_エコジアとは

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https://www.ecosia.org/

非営利団体エコジアが運営する検索エンジンです。検索された際に表示される広告を収入源としたビジネスモデルを展開し、得られた利益の内80%を植林に寄付する世界で最もエコな検索エンジンです。

エコジアはアメリカの非営利団体B Labからソーシャルビジネス認証を受けた、ドイツで1番乗りのベネフィットコーポレーションでもあります。ベネフィットコーポレーションについては、こちらの記事で詳しく説明していますので良ければご覧になさって下さい。

エコジアのBインパクトレポート 113.4/120(かなり高いです

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エコジアは創業者クリスチャン・クロールによって、2010年にドイツ・ベルリンにて誕生しました。当初の検索アルゴリズムはYahoo、Bingの検索エンジン技術をミックスさせ表示させていましたが、現在はMicrosoft社が提供する検索エンジンBingにて統一されています。アンドロイド&iOS、PCブラウザ&スマートフォンアプリと、いつでもどこでも検索が可能です。

スマートフォンアプリ(iOS)

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ウェブブラウザ(PC)

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なぜ、エコジアがビジネスとして機能するのか

エコジアを支える最も大きな収入源は、ユーザーが検索エンジンで検索した際に表示されるスポンサー広告収入です。エコジアで検索が行われる度に、平均で約0.5ユーロセント(0.005 EUR)の利益が発生する仕組みとなっています。エコジアによるところ、1本の木を植えるためには22ユーロセント必要となるそうで、1人あたり44~45回の検索で1本の木が植えられる計算となります。

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【計算式】
木を1本植える原価22ユーロセント÷検索1回あたりの利益0.5ユーロセント=44~45回の検索/1本の木

エコジアは透明性な経営を行うべく、月次ファイナンシャルリポートをウェブサイトで公表しています。ただしこれは自社独自でのレポートであり、信憑性がないのでは?と思われた方も中にはおられるかもしれません。ですがエコジアは厳しい審査をクリアし、第三者監査機関B Labから認定を受けた「ベネフィットコーポレーション」ですので、監査の観点から言うと透明性があり信頼できるレポートかと思います。

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それでは実際に2020年5月のレポートを見てみましょう。

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|売上
1,247,745ユーロ=150,458,707円(1ユーロ=120.58 円 2020/7/10日現在)
|植えた木の総数
6,996,214本

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|植林費
544,560ユーロ=65,665,495円(44%)

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|運営費
293,279ユーロ=35,364,902円(24%)
・サーバー、ソフトウェア(45,616ユーロ=5,500,583円)
・家賃(7,900ユーロ=952,618円)
・人件費(218,484ユーロ=26,345,784円)従業員は85名
・旅費(2,099ユーロ=253,107円)
・その他(19,180ユーロ=2,312,811円)

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|税金関係支払い
156,292ユーロ=18,846,393円(13%)
・従業員雇用税(46,904ユーロ=5,655,895円)
・ソーシャルセキュリティ(109,388ユーロ=13,190,497円)

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|植林以外への環境投資(ソーラーパワー等)
134,186ユーロ=16,180,752円(11%)

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|広告・マーケティング費
119,428ユーロ=14,401,166円(10%)

リーチすることができるオーディエンス層は

広告のターゲットとなる肝心なオーディエンス層はと言うと、次のグラフから読み取れる通り「18~24歳」「25~34歳」と、幼少期から青年期にIT革命を経験したデジタルネイティブ最初のミレニアム世代が圧倒的に数を占めています。また男女比を見てみると、女性が「57%」男性が「42%」となっており、データで見る限りは女性の方が環境問題に対して敏感であり、積極的にエコジアを利用していることがわかります。

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2020年7月現在、エコジアのユーザーは既に8億人を超えており、Facebookのフォロワー数は1億人にも達しています。またユーザーの2/3はフランス、或いはドイツ在住の方達です。

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上記でも述べましたが、エコジアの検索エンジンはMicrosoft社Bingの検索結果をもとに運営されています。そのため、広告出稿する際にはBingビジネスアカウントが必要となります。

エコジアに広告出稿するスポンサー企業はと言うと、グリーンエナジー系の会社、環境問題に取り組むメディアエージェンシー等が頻繁に広告を出稿しているそうです。

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Bingは日本ではあまり馴染みのない検索エンジンで、聴き慣れない方も多いことかと思います。ご存知の通りGoogleは世界で圧倒的シェアを誇っていますが、その次に使われている検索エンジン普及率を見るとYahoo! Japanの大元であるYahoo!より、Bingの方が使われていることが次のグラフから読み取れます。

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Image:ALPHAMETIC

また2009年、MicrosoftとYahoo!は検索事業で事業提携を行っており、Yahooで表示される検索結果はBingのアルゴリズムによって表示されています。検索結果のページには「Powered by Bing(赤枠)」と記されることからもわかります。

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実際に使ってみた感想

日々の検索で数日エコジアを使ってみましたが、スマートフォンアプリ、PCブラウザで特に気になることもなく、快適に使用することができました。またGoogle Cheome拡張機能(Chromeウェブストア)を使用すると、エコジアをメインブラウザに設定できます。わざわざエコジアのURLへアクセスしなくても検索が行えるようになります。

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レビューもかなり高めです。

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エコジアがサポートしている言語は現在7ヶ国で日本語がまだ含まれていないのですが、基本的な検索のみですと問題なく使用できるかと思います。日々のネットサーフィンはエコジア、お仕事等で利用される際はGoogleと、使い分けしてみるのも良いかもしれません。

サポート言語(7ヵ国)
ドイツ語、英語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、スウェーデン語

まとめ

ヨーロッパにおけるSDGs、ソーシャルビジネス、サーキュラーエコノミーへの取り組みは、アジア諸国と比較すると確実に進んでいることに加えて、企業主導型のみならず消費者の意識もかなり高いことが伺えました。

地球温暖化や森林資源枯渇問題といったことを急に問われても、どこか遠い世界のできごとのように聞こえて、自分ごとして捉えられないことは確かなことでもあります。ですが、エコジアで45回検索を行うだけで確実に世界のどこかに木が植えられ、小さな社会貢献ができることは間違いありません。

今回のnoteをご覧になられた方、今日からエコな検索生活を始めてみてはいかがでしょうか。少しでも役に立った情報となれば幸いです。

【著者プロフィール】
180株式会社(ワンエイティー)代表取締役 上仲 昌吾

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Twitter「@ShogoUenaka」でも発信しております

参考文献

Ecosia
https://www.ecosia.org/
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Ecosia
ALPHAMETIC 
https://alphametic.com/global-search-engine-market-share



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180(ワンエイティー)代表、ソーシャルビジネスで価値観を180°覆す|22歳で単身SAN DIEGOへ渡米。アメリカで様々なバックグラウンドを持ちつつも起業に挑戦している人たち感銘し、帰国の際に起業を決意。ソーシャルビジネス、Bコーポレーションをキーワードに再出発中。

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