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フリーになって2年、2年前の世の中と今を振り返る

さて、さて、2024年も正月から災害、大事故で波乱の幕開けであったが、早いものでもう8月の中、お盆である。年を取ると月日の流れるのが早い、早い。

私、ワニは約2年前の6月いっぱいで会社員を退職(卒業つーか、うーん・・・)しフリーになった。それから早いもので2年経ってしまった。退職する前はその不安とストレスで5kgぐらい痩せてしまったが、いざ、その状況になってその世界に自分の身を投じてしまうと、意外となんとかなるものである。

幸い、今は、業務委託を2件(多い時は3件あった)、なんとか収入も今まで通り確保できているので、生活面で困ることはない。

案ずるより産むが易し

という諺があるが、まさにそれ、あれこれ心配するより、実行してみれば案外たやすいものだ。

2年前の状況

2年前の状況を振り返ってみたい。光陰矢のごとし、特に最近は時代の変化が激しいので2年前がはるか昔のように感じるが・・・

コロナの蔓延、テレワークの普及

当時はコロナが蔓延し、人々は様々な社会生活が制限されるようになった。何しろ、「人と人の接触を避けろ」というのだから、無理もない。

世の中は、人と人の接触を制限されるだけで、これだけの影響をうけるものだったのか?業種によっては壊滅的な打撃を受けた業種もある。特に、飲食業、旅行業、航空業等などの打撃が大きかった。

そうは言っても企業は収益を確保するため企業活動を継続しなけなければならない。苦肉の策として導入されたのが在宅勤務(テレワーク)である。

また、普通どこの企業でもある営業部門。営業は「人と接触するな!」と言われたら、全く仕事にならない。それでも営業活動は続けなければならない。そこで出たのがオンライン営業。これも、在宅勤務(テレワーク)の中の一つの形態ではある。

それまでにも特殊な事情(育児、介護等)で一部の人だけに導入されていたが、それが一気に(コモディティ化)一般化した。その中でも一番大きかったのは、今までは無理ゲーと思っていたけど、そういう働き方もやれば可能なんだ・・・という世の中の「気づき」である。

エンジニア採用バブル

少子高齢化、労働力不足が表面化してきたのもこの頃である。さかんにニュース、記事で取り上げられるようになった。(・・・ても、今、急にそうなったもんでもないんだが)
そういった中で転職、採用市場では圧倒的な売り手市場。転職でも引く手あまた、かなり強気な条件で転職するような「武勇伝」が見られた。

新卒採用バブル

これも少子高齢化を反映していて、今始まったことでないのだが・・・新卒初任給の高騰、就活生の複数内定、等など色々話題を呼んだ。

今までは企業側が殿様で学生側を「採用してやる」というスタンスだったのが、立場が逆転し、学生側が企業を味見するような逆転現象が話題になった。

下のXの動画は創作ではあるが、笑い話とは言えない。

2年前と今を比較する

在宅勤務(テレワーク)

コロナが一段落(全く、無くなったわけではないが)して、企業活動、世の中の活動は元にもどりつつある。その中で、在宅勤務、出社それぞれで、利点、欠点が浮き彫りになってきた。
こうなると主導権を握るのは企業側であり、企業側(管理する側)にとって好都合な出社に回帰する動きがみられるようになった。

かと、言って再びコロナような疫病が流行ること、災害等における企業の事業継続、BCP(Business Continuity Plan)を考えるとテレワークを完全廃止にすることはできない。

在宅勤務派 .vs. 出社派で色々意見のぶつかり合いもあったが、おそらく今後もハイブリット型(週、2、3日出社)という形で折り合いが付いて収束していくのではないだろうか?

エンジニア採用バブル

2年前ほどの活況はなくなった。

採用する企業側は「誰でもいいから、とにかく欲しい」から「いい人がいれば採用する」に変わった。

また、この採用に在宅勤務(特に、フルリモートワーク)が絡んできている。

在宅勤務(テレワーク)詐欺なんてのも出てきている

新卒採用バブル

これは今でも続いている

しかし、世界的にみても新卒を春に一括採用するという採用方式を取っているのは日本くらいである。これも、終身雇用、年功序列、パートナシップ型雇用(職務を限定せず採用、ジェネラリストとして養成するという)の日本の雇用の特殊性によるものである。

この、終身雇用、年功序列、パートナシップ型雇用は3つセットで、お互いにガッチリと手を組み合っているので、これを解きほぐすのはなかなか難しい。

とは言え、終身雇用、年功序列はもう、崩壊に向かっている。

それに伴って、パートナシップ型雇用が、ジョブ型雇用に徐々に移行していくものと予想される。

とは言え、両者を比較するとお互いにいい面、悪い面あると思う。逆に日本の高度経済成長期に海外でジョブ型雇用を採用していた企業が「何で、日本はあんなに強いんだ?」と日本の終身雇用、年功序列を取り込もうとしていた時期もあったくらいである。

終身雇用、年功序列の崩壊し、企業の採用がジョブ型雇用に向かっていくと、新卒採用する価値が薄れてくる。

何しろジョブ型雇用は、今空いているポジションありきでそこにスキルを満たす人を応募する方式なので、当然スキルを満たさなければ「お引取りください」になる。

応募する側は募集しているポジションの求められているスキルに自分で到達しなければいけない。それからじゃないと応募すらできない。

そういった、ジョブ型雇用の世界の中でノー経験、ノースキルの新卒は無価値になる。

なので、私、ワニの予想として、今後、ジョブ型雇用がどの程度普及してくかわからないが、その普及に伴って、新卒採用バブルは終焉すると思っている。

ジョブ型雇用の中で新卒採用は組織の平均年齢の若返りぐらいの意味しか持たなくなる。(組織の中で全く人の出入りがないと、毎年1歳づつ、平均年齢は上がっていくからな・・・)

2年前を振り返って思うこと

2年前に会社員をやめる時、さすがの、私、ワニでも色々葛藤はあった

当時、下の息子が大学2年で、大学卒業まで待ったほうがいいのか、どうか迷った。それ以前から、子育てが終わったら会社員を辞めようと思っていた。

当初は、息子は大学に行く予定はなく、高校卒業後、専門学校で2年で卒業して社会人になる予定だった。それを考えると、当初の人生計画では会社員を辞めるのは2年前。ちょうど一致する。

業務委託で在宅勤務が可能な仕事がちょうど見つかった(今も継続中)なのも、当時の雇用の事情に大きく依存していると思う。今だと、困難かもしれない。

なので総合的に考えてみれば、あの時、2年前に決断して間違っていなかったと思っている。何事も、案ずるより産むが易し、飛び込んでみるである。

今だ!と思ったら迷わず、飛び込め


100ワニをパクって退職エントリでバズろうとしたけど、全然バズらなかったワニ。 副業のオファーあればよろしくお願いします。 Twitterのフォローもよろしくおねがいします。@180wani