【無料公開中】自分を助けてくれるネットワーク

サブタイトル
~一人職場の産業保健師でも繋がれるところは本当に身近にないか?~
です。

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こんにちは。
最初は雑談です。エールでしかないのですが、きつい方は読み飛ばしてください。
ここ数年、若手のメンタル不調相談が多いなと感じていて、でもみなさんすごく勉強熱心だし優秀で、職場の話だと普通に仕事できている、ミスはあっても新人ならそのくらいするだろうという範囲で特に問題ないと。でも、若手従業員の方の悩みとしては、「人と比べて」自分はできていない、遅れている、劣っている、他の人はもっとできるようになっている、自分はその能力がない、といったもの。そのモヤモヤやイライラ、腹立ち、焦り、怒り・・・いろんな負の感情で押しつぶされて、実際体の不調に出ていたりする。本当に苦しそうで。
奥にどういう感情があるのか、その感情はどこからやってきているのか、紐解くのは辛くて勇気がいるけど、その根底に目を向けて自分を受け入れてあげることが大事だし、そこに向き合うだけではなくて、次のアクションにつなげなければ事態は(今の状況も、自分の成長も)変化しないしなと感じる。まわりにばかり目がいっていると、自分の「いま」には目が向けられなくて、楽しめなくて、エネルギーを注げない。あの人はどうだ、これができて悔しい、まわりをみるとざわつく、もっと自分もよく思われたい、よく見せたい、と思っているときは、その気持ちってどこからきているんだろうというヒントにもなる。気持ちが沸き上がっても、そこから何か自分を大事にできるアクションをみつけられるといいなあ。
まわりを気にすることにいつまでもエネルギーを使って、動けなくなってしまうと、自分が楽しむこと、喜ぶこと、輝くこと、成長することにエネルギーを使えない。時間がもったいないし、第一自分が幸せではない。私自身、父の死を経験して今を楽しみたい、自分の幸せってなんだろう、余計にそう思うようになった。いつ死ぬかわからないし、「わたしの」人生を楽しむこと、自分なりの幸せをかなえていくことが大事。自分が幸せでいると、まわりも幸せにする。お互いなんか感じ悪いな、合わないわと思う相手は自然に切れていくし、同じ波長の方と一緒にいるのが居心地がよく、安心(安定)する。けど自分と合わない、考え方がちがう方との出会いこそ、自分の人生に刺激を与えてくれて、新しい発見があることがある。同じような人とばかり生きていけないし、成長するきっかけだったり。
そのままじゃいけないなと思うとき、特に仕事関係では、合わない人からもたくさん、自分と違った感覚を学ぶことがあるので、成長したいと思うなら、ちょっとがんばって付き合ってみると全然違った視点を教えてもらえたりする。(合う人ばかりと一緒にいたら、その後そうではない集団に入ったときにまた自分の課題に直面化するので、早くにそれを感じているということはいいことなのかもと思ったり笑)
だけれども、若手の方の抱えている辛い気持ちって、「あの人はこんなことまでできるようになっている」でも、それはまわりの環境のおかげだと、その人の強みや実力、努力(本人が苦労したり考えて試行錯誤してがんばってきたこと)は認めずに、「あの先輩にかわいがって教えてもらっているから。自分はそうしてもらっていない、そういう環境になかった」と感じていたり。隣の芝生は青い。
その人も、その人なりに大変な思いしてたり、自分よりもっともっと知らないところで時間を割いてがんばっているかもよ?と思ったり。人のいいところしか見えてないと、ひがんだりひねくれちゃったり。でも人間だからそういうときもありますよね。
だけど、そこから脱してハッピーに動き出すには、やっぱり自分自身をよく知って、キャラを活かしていくこと、得意なこと・苦手なことってなんだろう、わたしの味は?って向き合うのが大事だなと思う。把握可能感、自分の位置づけを正しく知るのは、そこから成長するためにも必要だけど、特定の人との比較、誰かこの人とという狭い世界での比較はあまり意味がないなと思う、だって世の中もっともっといろんな人がいるし、比較してたらきりがないわけで。そして、自分が「負けてる!」って劣等感持つその人にも特徴(長所とか短所とかではなく、カラーだから)があるわけで。自分よりいいとか、悪いとか、そんな単純な話じゃないし(誰が決めるの?ってこと)、人の評価って人がしてるから、あてにならないし(笑)だから、会社の中で出世が早かろうが遅かろうが、そのときの流れが、タイミングがあるわけだし。まわりがぐんとのびてるように思っても、本人なりには停滞しているかもしれないし、もがいているのかもしれない。病気や育児、介護などいろんなことで進まない時期がきたりもするわけで、人と競争しないことかなと思う。(己と戦うのが一番きついかもよ笑)昨日、一年前、十年前の自分よりも成長してるんだからいいじゃんと思って、悩んだりもやついたりは大事なこと、でも早めに脱して楽しんだもんがちかなと。
正しい位置づけを知るのは大事。だけど特定の人たちをみるのではなく、全体としてどうかなあを意識するといいと思う。
なんのためにやってんのかな、どうして私ってこれを選択したのかな、そこに立ち返ると大事なものがまたみえてくる。
私自身は、学歴がないので発表の機会をもらったときに、自分の経歴を書くのが他の方と比べて恥ずかしいなと思ったことがある。そのときちょうど、別のキャリアのお話もあって、その方の依頼に応えたいという気持ちもあり、今自分が成し遂げたい姿ではないことに挑戦しようか迷ったことがある。でも、なんのために現場で紡いできたんだっけ?そしてどんな人になりたいってここまできたんだっけ?と思ったときに、やっぱり現場が大好きで、人と一緒に幸せを分かち合いたくて、そういう先輩たち(一人じゃないのがみそ)を目標にしながら、現場でできることを磨いてきたじゃん、貫こうと覚悟がきまったんですよね。
なので、それに向かってぶれない!チャチャが入っても、なんのためにやってるんだっけ?にいつも立ち返って、例えば従業員の研修・面談であれば、従業員の健康、そして人生の幸せのために、専門職の研修(内部も外部もあり)であれば運営側としても受講側としても、いい刺激を与えてみんなで成長できる役割を果たしたい、みんなで楽しく仕事に向き合えるようにそういう存在でいたい、そのことで従業員さんに幸せに向き合える専門職を一人でも増やしたい、ただそれだけ。いろいろもし言われてもされてもどうってことない、目的はそこなのを意識したら、多少辛くてもまいっか、そんなことに心をすり減らすためにやってんじゃないしと信念がある。そこの「軸」が定まったらかなり自分が人に左右されずに楽になれるんじゃないかなーと思った。


わたしは、若いときってそんなことまったく考えてなかったなあ。キャリアとか?能力とか?とにかくお給料もらって、休みは遊ぶ!みたいな笑。気の向くままに、紡いでいって、そこから見えてくることもあるから。その中で、たくさんの人に出会って、いろんな「生き方」を教えてもらって今があると思う。だからあまり難しく考えずに、自分のやりたい、楽しいを大事に毎日を積み上げていったら、やりたいことや目指す目標が見えてくるかもよん。


相談にのっていても、自分自身に向き合えないとなかなか出口には向かえなくてきつそう。
今は、将来見据えて、とかはキャリア教育なども普及してきて考えるきっかけに触れることが多いのかもしれない。
そんなに窮屈に考えても、なるようにしかならないし、急ぎ足は続かないから、流れに身を任せて、今を大切に、自分を大事にして、自分が楽しい、楽しむことに目を向けてほしいなあと感じている今日この頃です。
でも、失敗(?ではなく経験だけど)なんてないし、チャンスがあればたくさん経験して、やってみていろんな自分を知れるといいなあと思う。頭で考えるよりも行動、経験!

雑談長すぎましたが、今日は

産業保健ってまだまだ全然浸透していないし理解されていないし大変だなあ

です。
さまざまな会社の保健師さんとお話していて、外向きには安全衛生活動、健康経営が進んでいるように見えても、中の保健師さんは雇用形態が不安定だったり、指示命令系統がはっきりしておらず、離職が多く、入ったばかりの方が困っていたり、膨大な事務や雑用に追われていたりするという状況を聴かせていただいたりする。特に地方や一人職場だと、自分がどれだけ大変か、上司(所属部署)である人事もわかっていなかったりで苦労しているのではないかなと思う。また、一人職場で産業保健はじめてですとかなるとカオス!!産業保健職の先輩が職場にいないことで迷うことばかりだろうし、何を勉強したらいいのか、どういう判断がいいのか、何から手を付けたらいいのか、不安が多いのではないかなと思う。

別の記事でも少し触れましたが、勉強するためには学会やいろんなセミナー、研修に顔を出してみて、他の専門職からの空気感を感じながら、情報交換をしたり、刺激をもらうといいかなと思いますが、最近わたしが思うのは、結局自分の置かれている現状や課題は中にいる人しかわからないということ。
そして、他社(他の保健師)ばっかりうまくいっているように見えてきて、アドバイスされても「うちでは無理だな」と感じてしまったり、人事との微妙な距離感やなんだかうまくいかない感じ、蚊帳の外な感じなどが伝わってなくて外部の人には辛さはわかってもらえないなって気持ちになったり。
少し軌道に乗り出してからは、他社の取り組みなどが参考になるときもあるので、外部のネットワークはネットワークで非常に大事です。ただ、それも「自分の置かれている環境で今よりもっとよくしていく、取り組みを進めることで企業を守り、元気度をあげていく」ためには、やはり内部でしっかりネットワークを作っていくことなしには進んでいかないなと思います。
他社の専門職と仲良く(共有や学習)したところで、自分のところで展開するノウハウ自体は自分で作っていくしかないから、自分の強みやカラーを存分に活かして貢献していくためには?かなと感じます。

どのネットワークをどう使うか

先日、大きな会社の地方の事業所を担当する保健師さんとお話しましたが、外(地域)にネットワークをしっかり作っていきたいとおっしゃってました。もちろん、それもとっても大事なことだけど、今自分自身が置かれている環境で、目の前のことにすごく困っていて、十分に役割や能力を発揮できないともったいないなとわたしは感じました。そして、そのお困り感って誰がわかってくれるかというと、(自部署に理解してもらうのがよいのですがまずは?)他の地域にいる同じ会社(系列会社含む)の保健師さんではないのかなと思うんですよね。そこを活かす手はなくないですか?

私自身は今まで大所帯の組織にいた経験が10年以上あったので、連携とか協力・分担しあうという感覚がすごく強くて、特に2つめでは、同じ場所にいる保健師は正社員としては3人しかおらず、出張のときは上司から「○○県の保健師さんと名刺交換してこれ聞いてきて!」とか「電話してこれ教えてもらって」とか言われて動いていたので、身についてきたとこかと思います。今の保健師一人職場になって、引継ぎ期間もなく入った会社でしたが、そのノウハウが身についていたので、とにかく他の関連会社に電話をして教えてもらったり、資料を提供してもらったり、ガス抜きをしてもらったりしていました。

同じ会社・系列でつながるメリット

まずは業種が同じというところは、従業員さんも置かれている環境が似ていたりすると思うのですが、自社であれば地域はちがえど、生活環境が似ている、そもそも就いている仕事の業務内容が同じ・似ている、職務規定が一緒・似ている、保健師が置かれている環境(上司の指示命令系統や本部の方針、求められる職務、給与形態など)や業務で困っているところが似ているなどがあるかと思います。場合によっては違う部分もあるでしょうが、社風や従業員さんのカラーが似ていたりもあるかもしれません。お給料の水準も評価に伴う報酬もだいたい一緒だったりすると、生活レベルというかそういうところも同じくらいだと、健康に関する施策も同じものが展開しやすかったり(生活水準は大事)。

そして、自分が今置かれている環境がそうなんですが、保健師同士のネットワークというかつながりの持つ底力・結束力で、人事を動かす(といってはおこがましいですが)ことにもつながっていくなあと感じています。
人事側が安全衛生とか、健康経営とか全然土台のところがわかっていなくても(なぜやるのかとか、そうやることになった時代の背景、歴史とか)少しずつ、一人の保健師ではできないことでも、横のつながりで資料を作ったり渡したり、議論をして手分けをしたり、情報共有して他事業所の取り組みとして提案したり。保健師同士の結束力で、1が10にも20にもなるんですよね。そして、横がつながっているということは、職場に一人しかいない保健師がいいように使われる(健康と名の付くものは丸投げしてきたり、困難事例の対応を見て見ぬふりをしたり、事務作業ばかりで専門的な業務がなかったり)ことを防ぐことにもつながったり、私たち自身の処遇の改善であったり(給与面だけでなく、働き方、業務内容、評価等多岐にわたる)、仕組みや体制を変えていくことにつながったりすることもある。ただし、私のいる組織では、統括的な産業医が全事業所をまとめ、業態全体のコンサルタントに入っているのでそれができたところもあるかもしれない。

日頃の活動が見える専門職との交流は、自分にとってすごく刺激になることだと思う。まわりと接することで、自分の強み・得意をみつけられたり。
フラグを立てれることも大事だけど、今の環境ではみなさん物おじせず、私なんてとならずにチャレンジしていて、それを見て、「こんなときはこの人に教えてもらおう・聞いてみよう・相談してみよう」と思って連絡したりするとみなさん、丁寧に教えてくれる。保健師の中では、それが苦手な人が多い?と感じていて、わからないから教えて、とかここどう思う?意見聞かせてもらいたいとか、自信がないから一緒にやってくれる?とか、そういうの言えない人が多い気が。相談しながらやると本当にいいものができるし、できれば気の合う人ではなく、考えの違う方だともっといいものができたり。
「頼る」ことって大事。わからない・できない・教えてって言えることって大事。

信念を持っておく

わたしはこれを大事にしていきたい、っていう芯は大事だなと思う。
そして、それを実現している人の活動が参考になるのかも。
わたしは「現場系保健師」に憧れて、そういう方々からいろんな刺激や活動のヒントをもらってきた。私自身はあまり頭もよくないし、学を積むよりはやっぱり実践なんですよね、たぶん。現場で一通りは、完璧じゃなくてもオールマイティーにやれる、そこを目指して日々鍛錬を積んでいます。
自分の旗を立てるのも大事だけど、その旗も少しずつ増やしていけるといいし、事業所にとっては外部に頼まなくていいから一番重宝すると思うし(笑)

全般、何をやるにも「楽しい」が一番大事なので、私自身がなんでも楽しいものを追求していけると、まわりにも幸せが波及して、よくなっていく、そうなるといいなあ。。


1か月、書き溜めてた記事だったので、まとまりのないものになってしまいましたが、、
いろいろあるよ笑、わたしも。でも素直に喜んだり楽しんだりそれを口にしたり、そしてそれを受け止めてくれる方たちとのつながりを大事にしながら、人生を楽しんでいけたらと思います(何の話かわからなくなった)。

人が、いつも助けてくれるよ。by cocomi

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