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夏が終われば秋になる、という話


春夏秋冬。


春が終われば夏が来て
夏が終われば秋が来る
秋の次は冬
冬を越えればまた春が来る




夏が終われば秋になる。


夏、という季節は自分にとって、一番苦手な季節だ。


蚊はいるし
暑いし、むしむしするし
汗を掻く。
おまけに日焼けもする。

そんな夏もいま終わりそうな兆しを見せている。
(ドントカムバック夏、シーユーネクストイヤー)




夏が終われば秋になる。


とはまあこの上ない真理である。

たぶんこの先もずっと夏の次にやってくる季節は秋だ。
秋が冬に改名したら、そのときは知らない。




秋がやってくる。

おととい友人Mとレイトショーで映画を見た帰り、
映画館の外に出ると空気はまるで秋だった。


「秋やな〜」

「せやなあ」

と話しながら映画館をあとにし、話題はそのまま秋と季節の話になった。

「秋といえば人肌恋しくなる季節やなあ」というと、Mは

「人肌恋しくなるのは日本人だけなんかなあ」と返ってきた。


思えば、そうかもしれない。


続いて、春の話になった。

「出会いと別れの季節、と言われる春やけど
それも日本人だけなのかもしれん。」

ほかの国のことは知らないが、日本は3月で年度が変わり、4月から新年度になる。
アメリカの新年度は9月か10月だかに始まっていた気がする。自信はない。


(出会いと別れの季節というより、別れと出会いの季節よな、という話もした)




日本人は昔から、短い歌に季節のことばと想いをのせたように
なにかと「季節」という概念に敏感なのかもしれない。
よくも悪くも、季節のせいにする。

夏のせい、と歌う人もいる。



夏の体温に近い、まとわりつくような蒸し暑さが一変、
人(の温度)が逃げていくように
乾燥した少し冷たい空気がやってくる。
そこにはまとわりつくような感覚はない。



人肌恋しい季節、秋。
人肌恋しくなるまであと何日だろうか。


人肌恋しくなったら、秋のせいにしよう。



秋のせい、秋のせい、秋のせいにすればいいからさ
暑いくらいがちょうどいい(?)


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