自由とこだわりと、プロ意識についての考察
今日は夕方からじっくりと自主練しました!太陽も半月も綺麗な夕方でした。
プロテインをお休みして、2ヶ月近いけど、むしろ体重減ってるし。
体調管理には運動と食べ方(と休息)が一番ですね!
ちなみに初動負荷トレーニングは半年行ってません。
今は必要が無くなったし、スラックレールも絶対では無くなりつつあります。
何せ外反拇趾なのに、拇指球に重心かけて、つま先立ちで回転するわけですからね。
足指を開くのも
足指を握るのも
どちらも大切!
自分に向き合うって、ベテランこそ&指導者こそ大事!
自分の為の稽古をしないで、指導の時だけ動いてたら「先生踊り」しか出来なくなるし…
振付のインスピレーションを具現化するにも…
自分のカラダを常にチューニング(調律)していなければ、現実の動き(リアル)とイメージが乖離してしまいますからね。
リハと本番だけ踊るダンサーも、否定はしないけど…
踊りが好きなのは、仕事場だけなのかな?と思っちゃうんです。
だから私は毎週スタジオ取って、定期的に自分磨きしてます。
板前さんが包丁を研ぐのと同じ、当たり前の仕事ですから。
そうしたプロ意識について、考察してみました。
例えばピアニストさん。
音の環境や、ピアノそのものに凄くこだわるのもプロ(当然です)。
ただアップライトのストリートピアノでも、胸を打つ演奏する一流もいます。
彼らは環境•条件を超えられるくらい、常にピアノに向き合っていて自分を磨いてるのでしょう。
どっちもプロなので、頑張り方の違いですね。
ダンサーの私はというと…
若い現役時代には、自分の動きや見せ方へのこだわりが強すぎて、衣装さんにアレコレ言ってたし。
床の環境とかにもうるかさったです。
乾燥で滑り具合が変わると、高度なターンをガンガンやるのに影響大(それを気にするメンタルも…)。
常にベストでやりたい!という想いが強かったですね。
そうは言っても、土砂降りの雨の中で踊ったり…
灼熱の太陽の下、熱したフライパン状態のリノリウム(ダンスの床材=バレエシート)で、裸足で火傷しながら踊ったことも…
麻薬中毒者が騒ぐNYの公園で踊ったり…まあ書ききれないアクシデントを超えると「何でも来い!」になるんですが笑
本番中に音がブチっと止まって、再開するまで即興で繋ぐ…なんて当たり前でしたからね(これもNY)。
カナダのビクトリアでは本番20分前にパトカー5台に劇場を囲まれて、楽屋で荷物をひっくり返されて…
「日本人アーティストが拳銃を持ってる」というデマを流されたんですけど…笑
切り替えて本番はやり切りましたよ。
そのカナダ(ビクトリア)の劇場の舞台は、リノリウムに見せかけた黒いベニア板。
乾燥して滑るので、舞台袖の雑巾をコーラで濡らし、スキンシューズの底をコーラで湿らせて踊るとバッチリでした!
そんなたくさんの経験があるので.今でも、靴下の素材や足裏の状態には超敏感です。
今日のスタジオは、私の前に使った団体がワックスを使ってた(というか靴底に染み付いてる)からか、床が滑りまくり。
憶測だけど社交ダンスとかかも。
(社交ダンスのフロアってワックスの印象あるので)
昔はバレエスタジオで、リノリウムじゃないスタジオもあって…
トウシューズに"松ヤニ"つけて滑り止めしてるから…
そんな後に同じスタジオを使うと最悪なんです。
ある箇所は滑りまくり、ある箇所は急ブレーキが掛かるという危険極まりない環境で、怪我が怖かった思い出が…
今もコンクリートに直でPタイル貼ったスタジオとかあるけど…
(冬は足元が冷えるし、床が硬いから関節を痛めやすい上、滑るんですよね〜)
ダンスを知らない人が内装すると、マジで大変なことになりますよ。
と、まあ環境面でのこだわり(というか当たり前のこと)を書いたけど…
床は重力との接点である上、健康の為のトレーニングじゃないのだから…フラットでないとバランスに影響するのでこだわるのです!
もう一つは音。
音というか…音楽ですね。
ダンサーなんだから何でも踊れるだろ?と思われるかもだけど…ダンサーに取って好きな音楽はご馳走です。
逆に嫌いな音楽は?
嫌い…までいかなくても、気持ちが上がらない音楽で踊るほど、苦痛はありません。
技術的に踊れても"躍れ"ないのです。
ジャンルとかそういう話しじゃないですよ。昔のDISCOにはDJがいたのもそういうこと。
店によって音楽の傾向が違っていて…ファンキーソウルのお店だったり(私はこっち派)、ユーロビートだったり(嫌いでした)。
ラジオ番組なども含め、選曲自体が仕事になるくらいですが…
私のダンス公演を観に来たTV関係者から、使用楽曲のリストを欲しいと言われたことも(もちろんお断り!)、音楽へのこだわりもめちゃくちゃあるんです。
そういえば昔「先生は音楽に愛されてます!」と言われたことがありました。
NYで一緒に舞台をやった、ヴォーカリストで声の指導者•石田倫依さんから…
いつも良い音に呼ばれるというか…
本との出会いもだけど、会うべき音楽に呼ばれている気がするんですよね。
そして整理すると…
○楽しむ為に踊る音楽
○創作の為に使用する音楽
○運転する時に心地良いBGM
○眠る時に耳元で流す音楽
⬆️これ、全部違うんです。
(皆さんもそうじゃないかな?)
ダンスのジャンルや音楽にもちろん優劣は無いし、あくまで個人的な好み!
例えばタップダンスは、観てて凄い!と思いつつ…やりたいとは全く思いません。
足で細かく音を鳴らすのに、あんまり楽しさを感じないんです。
骨盤や肩をシェイクするのも、生理的に合いません。
ラテンダンスはアリ!…
でも中東系やインド系は、全く踊りたいと思わないんですよね。
ベリーダンスやフラを観るのは好きだし、タヒチアンダンスの高速シェイクとか凄い!と思うけど。
やはり観る派ですね。
特に音楽かな…
中東の音楽やインドの音楽って、打楽器がどんなに利いてても、私のカラダに響かないんです。
アフリカのドラムやラテンのビートは凄く響くのに。
これは波動の相性というか…
周波数の違いというか…
中東やインドの音楽はボーカルを含めて、何だか瞑想的で眠くなっちゃうんです。
自己分析だけど、脳が一気にシータ派状態になる感じ。
ぼーっとしてしまい、アドレナリンが出ないんです。
シーシャ(吸ったことないけど…)が生まれたのも中東だし…音楽の感じも「もわ〜っと」した印象。
あ、ムエタイのワイクー(試合前の儀式的踊り)の音楽も「もわ〜っと」感じます。
これはあくまでも私の感覚。
ただ感覚過敏(特に聴覚過敏)な私には、音の波長は特別なもの。
脳を休ませる音楽では、踊る(躍る)モードは発動しません。
実はとても困るのが、ベリーダンスのショウを観に行った時。
自分がしない踊りだから、評価する様な思考にならず…珍しくお客さんとして、純粋に楽しめるけど。
(ジャズとかコンテンポラリーとかだと、上演中に色々評価する思考が働いちゃうので)
だいたいラストにフリーでダンスタイムみたいになるので、そこで誘われるのが無理なのです(友達のベリーダンサーの皆さん、ごめんなさい!)。
だって音楽が…私には瞑想的にしか感じられず、弾けられないのですから。
数年前は「悪いな…」と気を使って、無理矢理楽しそうに(演じて)踊ったことあるけど。
実は辛かったしかなくて…
これって、R&Bシンガーに無理に演歌や民謡を歌わせる様なことと同じこと。
実は今日、友達のジャスミン(中国人ベリーダンサー)が、エジプトから帰国して高円寺のお店で踊るので応援に行きました。
彼女、足の怪我もすっかり治ったみたいで素敵でした。エジプトでも日焼け対策してたのか…透き通る様な白い肌が綺麗でしたね。
もう1人のダンサーさんも、ベリーダンサーには珍しい"お腹スッキリ"系。腹筋や背骨の動きが見事で良かったです。
で、定番通りダンスタイムに誘われたけど…私はフロアには出ませんでした。
お客として「観る」楽しみの為に行ったので、あくまで観客として応援。
ジャスミン…誘ってくれたけど、出なくてごめんね!!
ダンスは本来自由なもの。
踊る自由と共に、踊らない自由もあるのです。
コンテンポラリーのダンス公演で、時々、観客を舞台に上げたりするけど…
舞台に出たい人やそのグループのファンでない限り、むしろ苦痛になることもあると思うし。
スポーツの応援強要も嫌いな私には、自由であることこそが一番。
応援という表現も、したくてするもの…やらされるものではありませんからね。
とまあ長々と書きましたが(だからnoteに書きました)。
全ては人それぞれ…食べ物や音楽の好みも。
それが個性やこだわりの種なんです。
違いを否定をせず、認め合い、共存する。
人生で2回だけベリーダンスの動きを学んだことがあるけど、見た目以上に難易度が高く、良い経験でした。
どんなダンスやスポーツにも、それぞれ素晴らしさがあります。
自分に合うジャンルに出会えたら、人生が豊かになりますよ。