U25チケットの記録(ゴーチ・ブラザーズ)
ゴーチ・ブラザーズとは
「阿佐ヶ谷スパイダース」の制作部を前身とする舞台制作会社・芸能事務所。
観劇記録①:ブレイキング・ザ・コード
会場:シアタートラム
日時:2023年4月15日(土)18:00
U25 ¥3,500
座席:J列1桁台
シアタートラムでの観劇は今回が初めて。
(パブリックシアターは、何度か行ったことがある)
U25の座席はJ列と、後列の方の座席ではあったものの、キャパ200ちょっとの劇場なので、細かな表情までくっきりと見ることができた。
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世田谷パブリックシアター主催公演の記録はこちら
アラン・チューリングという実在の人物の半生を描いた物語。
同じくチューリングを題材とした「イミテーション・ゲーム」という映画がすごく面白かったので、「今回の舞台も絶対観たい!」と思い、観劇。
感想としては、同じチューリングの物語でも、映画と舞台では切り口が全く異なるなと思った。
映画では「エグニマ解読に全身全霊を注ぐ数学者」としての側面、舞台では「当時法律で禁じられていた同性愛者」としての側面が強く描かれているように感じた。
同性愛者であることが明るみになり、逮捕されたチューリングは、女性ホルモン投与の注射を定期的に打たれる。
このような不当な扱いを受けていたことが、劇中では軽く触れられる程度だったので、拍子抜けした。
この戯曲は80年代に発表されたということもあり、その辺りの温度感が当時と現代では異なるのかもしれない。
チューリングを演じた亀田さんは、風姿花伝プロデュースの「ダウト」ぶりに拝見。
今回も、的確なお芝居と明瞭な台詞回しで、ほぼ出ずっぱりの大変な役柄を見事に演じられていた。
ただ、吃音の役柄でも、観客全員に台詞を聞かせるためには、クリアな発声方法をしなければならないわけで、その辺りの塩梅が難しそうだなと思った。
ミック・ロス役の堀部圭亮さんの、仕事と人情の間で揺れるお芝居も印象に残った。