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ゼンマイ仕掛けを愛でる(腕時計編)②

ここまで書いて気付いてしまったのだが・・・・・2回に分けるのであれば前編・後編にすれば良かったのに、なぜか数字でカウントしてしまった。。。

と言うことで、もしかしたら時計話は続きがあるかもしれません!(笑)

さて、取り敢えず前回の続きで今回は腕時計として、機械式はフォーマル(正装)な高級路線がメインなのか?と言う話。

本来、機械式はクォーツ式時計に比べゼンマイや歯車などのパーツが多いため、一部の高額な機械式腕時計を除きその殆どが衝撃や水に弱いのだが、防水に関して潜水時計など専用の処理がなされている物があり、そういうものはそれなりの防水仕様に作られている。また、衝撃に関しても歯車の軸やテンプ(振り子)の構造上、機械式時計は決して強いとは言えないが、テンプ周りや軸受け等に工夫して耐震精度を上げているものがある。

巷ではステイタスとタフさを兼ね備えた腕時計と言えば、ロレックスやオメガ、タグホイヤーやパネライetc・・・・・と言うところだろうが、そんな中で私が普段使いしている時計は『Sinn』(ジン)と言うドイツのメーカー。正式名称は「ジン特殊時計会社」と言い、生産される時計は全て耐震・耐磁・耐水のいずれもドイツ工業規格で、一定の基準をクリアする仕様で作られている時計である。

だからという訳でもないが普段からガシガシ使っており、汗をかいたり汚れた後は普通に水道水で石鹸を付けて洗ったりしている。決して真似をしてはいけない行為なのだが・・・・・。(苦笑)

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傷もそれなりに付いているが、余程のことがない限り私は決して研磨したりせず、このまま使用していくつもりである。あくまでも時を刻むアイテムなので、使用感もそれなりに増していければ・・・と言うのが真意だ。

また、機械式時計の良い所はオーバーホールすれば使い続けられるところで、この時計のムーブメント(機械)はValjoux(バルジュー)7750と言う汎用ムーブメント。これは逆に部品が手に入りやすいので、長く使えると言うメリットにもなり実際に購入してから22年経っているが、途中で必要に応じてオーバーホールをしながら日差±3~5秒を保っている。

デザインも計器みたいで気に入っていて、これは創業者のジン氏が元々、飛行機乗りだったことから見やすいデザインとして踏襲されている。あくまでも時計は時間を見るためのモノだという思想が徹底されているのだ。そのため、自分にとっては腕時計はアクセサリーではなく、普段の生活の中でスマホを取り出さなくとも腕を返せば時間がすぐに確認出来る、実用的な道具としての位置付けになっている。

つまり、機械式時計と言えどもフォーマルな高級路線ばかりとは限らず、普段から実用的に使える道具として、個人個人に合った時計をチョイスすれば良いのではないかという事だ。

そこで更に電池でなく、自分が動きや動力を加える事で稼働する機械式時計の運針の音に耳を傾ければ、カチコチと規則的に動く秒針の健気さにロマンや愛着が沸いてくると言う、つまりそれが腕時計を好きな理由だ。



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