ウラカン・ラナの横すべり 川柳100句
朝食に異種入れておく柿の園
新星に肉まんの肉はなたれる
菌類の森の兄妹筆談し
ただ浴びる言葉と物のナイアガラ
焼畑に朱肉を持ってきた主体
下手人に水母あたえる事件帳
脊柱が溶けるコーラに溶かす父母
精神の盆栽枯れる死海べり
蹴鞠など物質界に置き忘れ
シベ超を観直している石化街
パンの会キリンレモンをあたためる
米ソからみたらし団子借り倒す
ウイリアム・ウイルソンから夏賀状
部屋中に渦状指紋をつけて死ぬ
パン借りて無言のままの飼育員
樹果をもぐタージ・マハルの在るごとく
川村の人形劇がつづく劇
ナベツネの知恵の環を買う客と客
ユーミンを流しつづける刺客除け
ソユーズに目測される朱印船
反宇宙での塾生のけんけんぱ
一斉に皮剥きをする劇画塾
村立のとろけるだいたひかる館
売る飴に重力かかりさらば夏
過去帳に×書き込まれサラダの日
殺菌部部室に笛とバナナ類
性的な意味で鹿鳴館の壁
石松のペントハウスに後鳥羽帝
ここから先は
1,017字
¥ 300
もしお気に召しましたら、サポートいただけるとありがたいです。でも、読んでいただけただけで幸せだとも思います。嘘はありません、