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ウラカン・ラナの横すべり  川柳100句

朝食に異種入れておく柿の園

新星に肉まんの肉はなたれる

菌類の森の兄妹筆談し

ただ浴びる言葉と物のナイアガラ

焼畑に朱肉を持ってきた主体

下手人に水母あたえる事件帳

脊柱が溶けるコーラに溶かす父母

精神の盆栽枯れる死海べり

蹴鞠など物質界に置き忘れ

シベ超を観直している石化街

パンの会キリンレモンをあたためる

米ソからみたらし団子借り倒す

ウイリアム・ウイルソンから夏賀状

部屋中に渦状指紋をつけて死ぬ

パン借りて無言のままの飼育員

樹果をもぐタージ・マハルの在るごとく

川村の人形劇がつづく劇

ナベツネの知恵の環を買う客と客

ユーミンを流しつづける刺客除け

ソユーズに目測される朱印船

反宇宙での塾生のけんけんぱ

一斉に皮剥きをする劇画塾

村立のとろけるだいたひかる館

売る飴に重力かかりさらば夏

過去帳に×書き込まれサラダの日

殺菌部部室に笛とバナナ類

性的な意味で鹿鳴館の壁

石松のペントハウスに後鳥羽帝

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