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ただいまの海  〜【思いつき企画】ゆめのことばRewrite〜

重い瞼を薄く押し上げる

とっくに切れたクーラー

古びたガラス窓の向こうで

母が洗濯物を干す

いつもは嫌いな朝なのに

ここでは

眠気はほったらかし

きつい水着に体を通して

小さな丘を越えたら広がる

青、

青、



朝の海はとても大きい

潮は満ちて浜から溢れる

重なる波の轟きに押され

あっという間に

海に溶ける


脚を

腕を

背中を

腹を

胸を

髪を

心を

この豊かな海に放り出す

そしてひとり

海に還る








まつお@画家ゆめのさんと夢の世界へ さんの企画に参加します!!

【思いつき企画】ゆめのことばRewrite

(元の詩はこちら)

どこまでも澄んだ水色
見つめていると
すべてを忘れる
時間が止まる
透き通る
世界は
心のうちまでも
すべて見透かすようで
身につけていた
鎧も剥がれ
裸に
なっていく
やがて
意識だけが残り
わたしは
絵と一体になる
なんて
心地良いんだろう

ゆめの
【青の情景】
【きみがいた夏】
【青の記憶】
【無題】


まつおさんが謳うこの詩、

わたしにとってはまさに海でした。

地元に帰れない歯痒さ、辛さの一番の要因は

地元の海に入れないこと。

わたしは海にいろいろな気持ちを洗ってもらってきました。

別れも恋も愛も。

対 人、だけでなく 対面する全てのことを。


あぁ海に還りたい。

春も夏も秋も冬も。


そんな思いに暮れているうち

また1年が過ぎてしまいそうです。


まつおさん、海への想いを書きつける

最高のきっかけをいただきました。

ありがとうございました。


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