みなさんの読書感想文に誘われて
初めて手に取ったのは学生のときでした。
宮本 輝。
渋カッコいい神戸のおじさん。そんなイメージ。
物語の中で語られる言葉遣いが好き。
例えば一人立ち寄った三宮の喫茶店。斜向かいの席に座った人々の、つい聞き耳を立てたくなるような語り口。わたしはすぐに話の虜となり、物語の世界観にのめり込んでいきました。
そして、図書館に並ぶ宮本輝の本を片っ端から読み漁り、いくつかは購入して手元に置いたのでした。
大人のほろ苦さと諦めきれないあの人との縁、報われない日々にふと訪れる至福のとき。
はぁ、とため息。人生って、こんな感じなのねん。
読むだけで経験値120アップ、20歳くらい大人になった気分。早く大人になりたいし、大人になったとき、ものすごく落ち込む事があっても、
人生ってこんなものよ。と、
落胆の中に楽観をもちたいと思ったものです。
私が宮本輝に初めて出会った本、「錦繍」。
きんしゅう。
これが、にわかに私の周りで、話題となっています。
と言ってもnoteの中の話ですが、同じタイミングで同じ本について思いを寄せていることが嬉しい!こんなことあるんですね。
最初に見つけたのは、いわはらいずみさんの「読書感想文」です。
嬉しくてさっそくコメントさせていただきました。
お返事もくださったいわはらさん、ありがとうございました!
続いて、ミーミーさんの「再読したくなる本」です。
ミーミーさんまでもが推し!うぉーーブーム再来!と、なんだか一人で盛り上がってしまい、こちらも勢いに任せてすぐにコメント。ミーミーさん、お返事ありがとうございました。
こんなに好きな本が好きな方が、近く?におられるとは。もしかして、宮本輝好きのクリエーターさん、他にもたくさんいらっしゃるのでは…
なんてことを考えながら、本棚で色褪せていた文庫本を手に取り読み返しています。
えっ…と、、
こんな話だったっけ。まったく身に覚えのない話とはこのこと。神戸弁に色気を感じてたのが嘘のよう。余韻に浸って中身がすかすかな自分の頭に驚く。
うあーん、ものすごく面白い…
大好きだと思っていた本について、知ってたつもりが、実は全然知らなかった。
昔どっぷりはまった物語を読み返す。
どこにも行かない夏。
私には最高の読書時間となりそうです。
良い企画です。読書感想文。
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