詩「あじさい」

なみだで 作り上げている花
そらが泣き その雫が地面へ着くまでに
いろいろな色を染め 花の宝石になる

わたしも この宝石にかわれば
一生 みずみずしくなるのでしょうか
どす黒い粒にうたれるほど
ひかりが あざやかに咲くでしょう

この重苦しい体でも
ずっと先は キラキラ光っています
いや 花の宝石のようになっています

そらなみだに あたれば
これからの日々は さらに輝きが増す

あじさいが存在するから
小さな虫さえも うるおってくるのです

       

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