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Openworkを見る時に注意すべきこと3選

こんにちは。
今回は就活クチコミサイトであるOpenworkを見る上でいくつか注意すべきことがあると思ったので、それをまとめていこうと思います。

Openworkはうまく使えば有用なサイトですが、載っている情報に偏りがあるという側面があります。この偏りに注意せずに情報(特にスコア)をそのまま鵜呑みにすると、自分にあっている会社を見つける上でOpenworkはむしろ妨げになります。今回紹介する項目を念頭に置きながら、うまくOpenworkと付き合っていける人が増えるといいと思います。

ここから、項目に分けて注意点を説明していきます。

転職者が多い企業ほど、高く評価されやすい

Openworkでは、転職前提の企業が高く評価されやすい傾向があります。業界としては、コンサル、外資ITなどです。

転職前提の企業が高く評価されやすい原因は、Openworkのシステムにあります。まず、Openworkを使って口コミを見ようとするのは、基本的に転職希望者が中心です。なぜなら、現職に満足していて、しかも転職する気がない人はOpenworkを見る必要がそもそもないからです。

しかし、Openworkでは口コミを見るためには、自分が在籍していた、もしくは自分が今在籍している企業の口コミを書く必要があります。よってOpenworkの口コミは、その会社から転職した人、もしくは在籍しているけど転職を考えている人のものが中心になります。

ここで、上で述べたコンサルや外資ITなどでは、キャリアアップのために転職する人が数多くいます。そういう人たちは、会社のことを良く書く傾向にあります。不満が理由で転職する人が相対的に少ないからです。一方で、転職が一般的でない業界(いわゆるJTCなど)から転職する人は、会社のことを悪く書く傾向にあります。なぜなら、不満のある人だけが辞めていくような構図になっているからです。満足している人はそもそもOpenworkを訪れることはないでしょう。

以上のような理由から、いい口コミが集まりやすい企業、悪い口コミが集まりやすい企業があることがわかります。基本的に、平均勤続年数が長ければ長いほど、悪い口コミが増えるのかなと思います。逆に言えば、平均勤続年数が長いのにもかかわらず評価が高い企業は、相当な優良企業である可能性があります。

スコアに含まれる情報には偏りがある

Openworkでは会社のスコアが5点満点で評価されますが、このスコアは会社の良さを多角的に表しているとは言い難いです。会社の良さを働きがい、ワークライフバランス、報酬という3つの軸に分けたときに、働きがいの要素にかなり比重が置かれています。
(参考:「いい会社」はどこにある?──自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点、渡邉 正裕 著)

ここで、Openworkのスコア評価8項目を上の3軸に当てはめると、以下のようになると思います。

働きがい

  • 社員の士気

  • 風通しの良さ

  • 社員の相互尊重

  • 20代成長環境

  • 人材の長期育成

ワークライフバランス

  • 法令遵守意識

報酬

  • 待遇面の満足度

  • 人事評価の適性感

このように、働きがいの項目には5項目が含まれる一方で、ワークライフバランスに関する項目は1項目しか含まれていません。働きがいに重きを置く人はスコアを重視してもいいですが、ワークライフバランスに重きを置く人はスコアを鵜呑みにすると痛い目を見る可能性があります。

では、ワークライフバランスや報酬に関する項目をどうチェックするか。
これに関して、月間の残業時間と有給休暇消化率に関してはスコアのレーダーチャートの横に示されています。どうしてもスコアに目が行きがちですが、ここの項目もちゃんとチェックした方が良いと思います。スコアは高いけど残業が多い会社というのは結構多いです。

ある企業の評価トップページ

ワークライフバランスに関する他の点としては、勤務地やリモートワークの可否などがありますが、これは集計項目にはないので、口コミでチェックするしかありません。報酬に関しては、具体的な数値がたくさん投稿されているので、それをみればいいと思います。

一部の人にしか合わない企業が高く評価されうる

世の中の会社の中には、尖った社風がゆえに一部の人にとってはいい会社だが、その他大勢の人にとってはビミョーな会社、というのが存在します。
例としてはオー○ンハウス。下の記事ではひどいパワハラの実態が告発されています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e70c95c2a2997176eab4de1f55168112acdb7d1b

他にも残業が多いとかノルマがきついとか調べれば色々出てきますが、Openworkのスコアを見てみると不思議とそんなに悪くありません。

オープンハウスのopenwork評価

なぜこのような結果になるのかですが、これは採用前にすでにある程度スクリーニングが効いてることが理由だと考えられます。オープンハウスは前述の通り激しい社風ですが、これは一般の就活生、転職希望者の間にある程度知れ渡っています。そのため、合わない人は最初からそもそも志望しません。
結果として、激しい環境の中で己を磨きたい、たくさん稼ぎたい、そのためならストレスに耐えられる、という人のみが志望してくるため、入社後のアンマッチが起きづらいと考えられます。働いている当人たちが満足しているため、スコアも高くなります。

まとめ

今回は、Openworkをみる上で注意すべき点を3つ紹介しました。
特に最初の「転職者が多い企業ほど、高く評価されやすい」という点は念頭においてみた方がいいと思います。
また当たり前のことですが、人それぞれ合う企業は違うので、自分の求めるものをはっきりさせた方がうまく活用できるのではないかと思います。
バイアスに注意しながら、上手にOpenworkと付き合っていきましょう。

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