初産リアル体験談


昨年末に、無痛分娩で出産しました。


予定日より2週間早く、陣痛開始から産まれるまでは15時間程です。


自然分娩か無痛分娩か迷いましたが、住んでいる県に無料で無痛分娩ができる病院がたまたまあったこと、

ただでさえ生理痛がひどく倒れたこともあるので、これを超える出産に耐えられるのかと、恐怖心が大きかったことから無痛分娩を選択しました。


私の思う無痛分娩のメリット、デメリットを紹介したいと思います。


メリット

・痛みへの恐怖心を和らげてくれる

・痛みがコントロールされているため、体に余分な力が入らず呼吸に集中できる

  =心に余裕が持てる

・産後の回復が早い(個人差はあると思います)


デメリット

・費用がかかる(病院によって様々)

・背中への注射がちょっと怖い

・医療的なリスクの理解、把握が必要(頭痛や神経・排尿障害等が一時的に起こる可能性あり。感染や血腫等が発生する可能性あり。)


以下は出産当日の流れです。


AM4:30頃  トイレ起床

妊娠中はいつも夜間トイレで目が覚めていたので、この日も何の疑いもなくトイレに行き、また眠りにつこうと布団に入ったもののお腹の痛みがあり眠れないことに気付きます。


ソファに移動し様子を見ていたのですが、痛みは治まったりまた痛くなったりの繰り返し。


陣痛間隔を図ってみるけど5~15分と不定期だけど、1時間に6回は痛みが来ていました。


病院からの指導で1時間に6回以上痛みがある場合は連絡と言われていたので、

旦那を起こし7時半頃病院に電話しました。



看護師さんから『初産だから陣痛だとしてもすぐには産まれません。朝ごはんを食べて9時に外来へ来て下さい』と言われ、

なんとか食パン半切とヨーグルトを食べ、9時に病院へ向かいました。


普段は何とも感じない車の振動がお腹と腰に伝わり、かなり辛かったのを覚えています。


病院に着いたけど、コロナ対策のため旦那は付き添い禁止。せっかく仕事を休んでくれたけど一人で病院に入りました。



そして陣痛間隔を測ったところ陣痛は5分間隔になっており、

内診の結果、子宮口が6~7センチ開いているとのことで即入院が決定。


この時点でAM11時。

吐き気もあり、無痛分娩とはいえこの先自分はどうなってしまうんだろうと不安でたまりませんでした。


それからは車で待っていた旦那に入院の荷物を持ってきてもらい、旦那は一旦家へ。  


私は早速分娩室に案内され、

むくみ防止の着圧ストッキングや産褥ショーツなどを看護師さんが手際よく履かせてくれました。


PM12:00頃、先生が登場し硬膜外麻酔を注入。

注射の際、背中に多少の痛みは走ったけど「これで陣痛が和らぐ」と思うと全然我慢できる程度の痛みでした。次第に痛みはなくなって、子宮や腰がきゅーっと締めつけられる感覚だけが残る状態になり、だいぶ気持ちにゆとりが出来ました。


そこからはひたすら深呼吸の繰り返しです。


痛みが麻酔を上回る状態になったら麻酔を追加してもらい、赤ちゃんが下に降りてくるまでひたすら待ちます。


途中で、一気に水が流れ出る感覚があったので“破水”だと思いナースコール。

診てもらったところ、破水ではなく出血とのこと。この出血は夕方までに2,3回繰り返されて、こんなに出血するのかと驚きでした。


しかし看護師さんは『いい感じの出血具合ですね~』とニコニコ。出産時にこの程度の出血はつきものなのでしょう。

おそるべし産婦人科、、という感じでした。



そこから3,4時間はひたすら呼吸に集中。

痛みというより、全身がぐーっと締めつけられて、麻酔をしているとはいえ「身体の中でとんでもないことが起こっている」のははっきりと分かりました。


18:30

助産師さんが付きっきりになり、いよいよ“いきむ”ようにと指示が出ます。

しかし、この“いきむ”が難しい。お通じを出すときのように1セットにつき3回踏ん張れば良いとアドバイスをもらったけど、

陣痛の波に合わせると2,3回目は踏ん張りたい感覚がなくなってしまい、変なところに力が入るので正直余計な部分で体力を消耗してしまった、、という感じでした。


それでもなんとか繰り返しいきみ、、、


20:30頃

出産。

赤ちゃんが出てくる瞬間は、骨盤が全方位に向かって開く感覚が言葉に出来ないくらいの衝撃でした。


これを麻酔なしで経験する自然分娩の方達凄すぎる、、


まだまだ予定は未定だけど、2人目を、出産するならやっぱり無痛にしたいと思ったのでした。


「出産の痛みを経験してこそ子どもに愛情がわく」なんてことをよく聞きますが、そんなことはないと無痛分娩を経験して感じました。


自然分娩でも無痛分娩でも

命をかけて子どもを産んでいることに変わりはないし、

現に私は愛情を持って娘を育てていると胸を張って言えます。


無事に産まれてきてくれたことに精一杯感謝して、成長をそばで見守っていきたいと思います。


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