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ホリエモンに勇気づけられた話 - 「多動力」要約(後編)


1610です。

前編では「なぜいま多動力が大事なのか」について要約しました。
後編は「多動力を身に付ける為にはどう生きるべきか」についてです。


①完璧にこだわらず「完了」させる


「全部自分でやらなきゃいけない症候群」にかかっている人が多すぎると堀江さんは語り、例として、自身の本の執筆スタイルをあげます。

堀江さんは執筆をライターに外注しているので、インタビューに6時間程度答えれば1冊の本が出来上がる。

それに対し、自分で執筆することにこだわるべきという批判についてこう切り捨てます。

作家根性を発揮して言葉の端々までこだわり抜き、1年以上かけて作った本が1万部もいかないなんてことはよくある。印税で言ったら100万円足らずだ。

常に全力で走っているサッカー選手は二流である、と堀江さんは言います。

メッシのような超一流選手は 90 分の試合のうち大半をサボっている。
そして、ここぞというときに一瞬の隙を突いて得点を奪うのです。

情報発信をしている人間として、特に刺さったのが以下のくだり。
皆さんはどうお考えでしょうか?

メルマガの中には発行者の都合で遅延をしたり配信がなくなったりするものもある。 そのメルマガの発行者はできるだけクオリティが高いものをと思っているのかもしれないが、読者にとっては毎週必ず届くことのほうが大事だ。 仕事が遅かったり、仕事に忙殺されてしまっている人は、「仕事はすべて100点を取らなくてはいけない」という自己満足を、かなぐり捨ててみよ。


②5年間準備するより、見切り発車して5年かけて改善せよ


「ホリエモン祭」をご存知でしょうか?

堀江さんが面白いと思うものを集めた、なんでもありの文化祭。
その企画が具体的に動き出したのは、なんと当日の二ヶ月前だったと言います。

「フタを開けてみて全然人が来なかったらどうしよう」
「オレが責任を取れるのか」
「収支が大赤字になったら大変だ」

普通だったら尻込むところ。

しかし堀江さんに言わせると、いちいち心配をしていたら、計画が実を結ぶことは永遠にないから「さっさと見切り発車すべし」。

絶対に完璧なものを作ろうと5年間準備に費やして第1回のフェスを迎えるよりも、見切り発車でも、不完全でもいいからとりあえずやってしまって、5年間トライ&エラーを繰り返したフェスのほうがクオリティも高く、お客さんも集まるものになる

初めからうまくいくはずがないと言う前提に立っているところが面白いです。
失敗を恐れない、むしろ失敗を前提に、そこからえるフィードバックを糧として、いいものを作ろうと言う考え方。

お客さんもまた、完璧にはこだわらないからこそ集まるのでしょう。
むしろ成功するかわからないキワモノだからこそ、そのストーリー性に惹かれる

これは堀江さんの最新の書籍「ハッタリの流儀」で書かれたテーマとも通じます。

そこからの引用

最初は共感が集まらなくても、まず「これをやりたい」という旗を立てるのだ。そして、あがいて、もがいて、頑張って、七転八倒する姿を日々発信し続けよう。その姿がマンガの主人公のようにドラマティックで魅力的ならば、少しずつ、共感の輪が広がっていく。
AKB 48 もその典型だ。(略)これからは他人に「応援させてあげる人」が価値を持つ。手がかかるが可愛い孫のように、可愛げたっぷりに甘えればいいのだ。
そのためにはガツンとハッタリをぶちかまし、誰もが驚くような途方もない夢を語るのが大切だ。ある種、気持ちよくだましてあげるのだ。



③手当たり次第にハマれ


いろんなことに熱中しては、すぐ飽きてしまう。

そんな人は批判されがちですが、堀江さんは大いに肯定します。
と言うか、自身がその典型であるとします。

曰く、「ハマる」ことも才能だ

 僕のように何百ものことにハマるためには、まず一つのことに徹底的にハマってみよう。 バランスなんて考えず、偏って、極端に。 「多動力」とは異なる、いくつものことに次から次へとハマる力だ。  

堀江さんのキャリアはライブドアからスタートしました。
当初のライブドアは、今でいうホームページ制作会社的な位置づけで、きっかけはやりたいことを模索していた学生時代に、インターネットの存在をたまたま知ったこと。

その下地には、堀江さんが幼少からパソコン「ハマって」いた事実があります。
あまりにパソコンに夢中になりすぎて、成績への影響を懸念した両親が夜中にこっそりパソコンを捨てようとしたほど。

スティーブ・ジョブズの有名な言葉にConecting dots --「過去の点と点がつながって、未来の線になる」というものがありますが、まさに堀江さんが無邪気にハマってきたものが、現在のキャリアに生きているのです。

ちなみに、未来を見据えていろいろなもの(今なら仮想通貨やAIなど)に「計画的に」手を出す人がいますが、堀江さんが言っているのはそうした態度とは真逆。

「未来を見据えて計画的にハマるなんて、そんな器用なことできるわけがない」。

ハマる力とは、あくまで、打算のない、「面白いからハマる」というだけのもの。未来を見据える必要さえなく、現在の自分が何をしたいかが重要なのです。

意識高い系からすると「本当にそれでいいんだろうか」と考えてしまいますが、来るかどうかもわからない未来に備えて右往左往して消耗するより、現在の自分の「スキ」にフォーカスする方が、ある意味現実的な態度かもしれません。

いまあなたが面白いと思うことに、全力で行動しろ!

初めから失敗してナンボなのだから、恐れる必要は何もないと言うこと。
ただ大人が遊べばいいだけなのです。
なんだかすごく励まされませんか?


まとめ


個人的に刺さった部分をピックアップしました。
まだ本書の魅力をお伝えしきれたわけではありません。

以下のワードが「気になる」人はぜひAmazonで購入をご検討ください。

・ 1日 24 時間の中から「ワクワクしない時間」を減らす
・ 会議中にスマホをいじる勇気を持て
・ 多動力のベースとなるストレス対策
・ 「リーダーはバカでいい」論
・ 「異業種交流会なんて行かなくていい」

本当にいい本です。おすすめ。


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