デザイナーが知っておくべきタイポグラフィ基礎〈欧文書体編 vol.04〉
こんにちは!オダヒロトです!
今回でタイポグラフィ基礎vol.4となりました。
前回までは文字の重心やバランス、余白の取り方など実践で使える知識についてご紹介しました。
その知識を活かし今回から実際にオリジナルフォントを作っていこうと思います。その第一弾ということで今回か触りだけお話しします。
▽前回のnote
フォント制作の流れとして今回から実際手を動かしていくということはありません。デザイン案件と同じでどんなフォントを作るかというテーマ、コンセプトを整理していきます。
普段デザインしている時からフォントに対してずっとある仮説を立てていました。
それはズバリ、
です。
決して今の日本語フォントを馬鹿にしたいわけではございません。
特に文章を打った時日本語と欧文が並んだときに同じフォントなのになんかしっくりこない...ということが多々ありました。
それは特に明朝体で感じることが多く例えば上の図の真ん中、はんなり明朝の日本語と欧文はフォントが違うんじゃないかと思うくらい差異があるように僕は感じました。
日本語、欧文一つ一つ見ればフォントとしての完成度は高いと思いますが、並べた際の違和感を拭い切れていないように感じました。
ではなぜ差異があるように感じてしまうのか、違和感を感じてしまうのか。
その原因はディティールの違いにあると考えました。
日本語には上の図のようにディティールに細かく名前がつけられています。
これは日本語だけでなく欧文フォントにも名前がつけられています。
パッと見た感じウロコとスパーは文字の中で同じ役割を果たしているように感じます。
これら日本語、特に明朝体での特徴を欧文に置き換えることができれば日本語と名選べた際に違和感の少ない欧文フォントができるのではないかと考えました。
そもそもの話ですが日本語と欧文でディティールに差異が生まれてしまうのは何故なのでしょうか?
これは書いていた道具に違いがあったからです。
日本語の場合筆で書いた文字をベースにフォント化し、欧文は万年筆やカリグラフィペンをフォント化したためこのように差異が生まれいるということなんです。
先の柔らかい筆で書いた時、先の硬いペンで書いた時では同じ文字、図形でも完成に大きな差が生まれることは想像がつくかと思います。
なので日本語欧文で差異のないフォントを開発するためにはベースとなる道具を揃える必要があると考えました。つまり筆で欧文書いてみるということです。
そして今回お話しした内容をまとめ今後やることとして2点あげました。
この2つから研究し、日本語と差異のない欧文フォントを作っていこうと思います。
今回は短いですがここまでです。
それでは!!
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