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デザイナーが知っておくべきタイポグラフィ基礎〈欧文書体編 vol.05〉


こんにちは!オダヒロトです!

前回からオリジナルフォントを作っていく準備をしていっていますが、今回はリサーチした報告とそれに沿って実験的にちょっとだけ制作したものをご紹介します。

▽前回のnote


前回の最後に今後やることとして書体のエレメントについてのリサーチと筆で欧文を書いてみるという2つの課題を出しました。

今回はその1つ書体のエレメントについてリサーチしました。

本題に入る前に...

エレメントといっても聞き慣れない方もいるかと思うので、簡単にご説明します。

210920_【第十三回】フォントを知るのコピー_アートボード 1 のコピー 7


エレメントとは簡単にいうと文字のディティールのことで下の図で書いている部分のことを指します。

210920_【第十三回】フォントを知るのコピー_アートボード 1 のコピー 8


そしてこのエレメントには一つ一つ名前がついているそうです。

それを一覧でまとめました。まずは欧文のエレメント

210920_【第十三回】フォントを知るのコピー_アートボード 1 のコピー 3

210920_【第十三回】フォントを知るのコピー_アートボード 1 のコピー 19


大文字、小文字合わせてこれで全てだと思います。

文字によっては同じ名前のエレメントがあったり、その文字にしか存在しないエレメントもあったりと様々です。

またフォントによってもエレメントは変わり、例えば「Q」はフォントによってエレメントの名前も変わります。

今回は各フォントのエレメントまでリサーチできていませんが、今後調べていく必要がありそうです。


続いては漢字です。

210920_【第十三回】フォントを知るのコピー_アートボード 1 のコピー 20


上の図のものが漢字のエレメントです。こちらは多分一部になりますが、英語と違って、はらいやとめなどどの漢字でもエレメントが共通しています。

またてんやはねではなく、測(ソク)や趯(テキ)と行った名前もつけられています。

このリサーチを踏まえ欧文、和文で似たようなエレメントを探し置き換えることができるか検証していきます。このエレメントを置き換えることで日本語っぽい欧文フォントを作れるのではないかと考えています。

下の図のように例えばドットはてん、テール・ターミナルははらいなど似たようなエレメントを探していきます。

210920_【第十三回】フォントを知るのコピー_アートボード 1 のコピー 21


今回は例として3つだけ挙げました。

そこからエレメントを置き換えると下のようなフォントが生まれました。

210920_【第十三回】フォントを知るのコピー_アートボード 1 のコピー 22


なんとなく日本語っぽい欧文になってますでしょうか??

我ながらいい方向性じゃないかなと思っています。笑

まだこちらはエレメントを置き換えただけのものになるので、ここからオリジナルで作成してさらに制度を上げる必要があります。


次回は上の例に倣ってAからZまでエレメントを置き換えてみようと思います。フォントがいつ完成するかは分かりませんが、早くお披露目できるよう頑張っていきますので引き続き応援よろしくお願い致します!

それでは!!

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