【MBAインターン就活150日戦記④】アプリケーションを提出する
この記事では、MBAインターン就活の流れのうち「アプリケーションを提出する」プロセスについてお話ししていきます。
アプリケーションは要件とのフィット
私の中でブレイクスルーになったのは、アプリケーションとはあくまで要件(JD、採用条件)と自分のすり合わせであり、「すごい人選手権ではない」ということを理解したことでした。
私はこれまで2社経験してきましたが、いずれも新卒採用、第二新卒採用のような形でしたので、決まった要件に自分の経験やスキルを合わせにいくような就活は経験がありませんでした。当初はこの延長でなんでもかんでも盛り込んだアプリケーションを提出し続けていたものの、全く面接に呼ばれず落ち込みました。
実際の求人を見ていきましょう。たまたまLinkedInで見つけたPlayStationのアメリカでの経営戦略のインターンの求人です。
求人には必ず「Responsibilities」(JD、何をやるロールなのか)と「Qualifications」(要件、募集要項)が記載されています。
日本の新卒一括採用しか経験していない求職者の多くが理解していないのは、会社はこの要件に一番合う人材を探しているのであって、「一番すごい人、頭のいい人、能力の高い人、仕事ができる人 etc..」を探しているのではないということです。また、一つの求人に対して何百通もの応募が寄せられていることも理解すべきです。アプリケーションの段階でアピールすべきは「自分はこの求人に一番合っている候補者の可能性が高いから、とにかく面接に呼んでほしい」ということだと思います。
ネットワーキング等を通して、要件が具体的に何を意味していて、自分の経験やスキルの中でどれがアピールポイントかを解像度高く理解しているかどうかが重要です。
レジュメ(CV)
多くのアプリケーションはレジュメ(≒CV)とカバーレターの2点セットを添えて提出します。
レジュメは要件と自分のスキル、経験を語る上で最も重要なドキュメントだと思います。全てのレジュメが読まれるわけではないですが、面接に呼ばれた候補者のレジュメはどこかのタイミングで必ず読まれる、と言って支障ないでしょう。つまり、面接のフェーズに進む上で、面接官はレジュメの先入観を持って自分と話している可能性が高いということです。
なので、要件とのフィットが探しやすいように、参照されやすいように、かつ抜け漏れがないように、簡潔かつ正確に書く必要があります。また、結局70%くらいは毎回使い回しになるのですが、基本は提出するたびに要件に合わせて書き直しです。私は72社に出願しましたので、少なくとも同数のレジュメの版は用意しました。抜かりなくいきましょう。
文献多数だと思いますのでこれ以上の詳細は割愛しますが、最後の「Personal」の箇所で趣味とか述べていいのか、という議論がよくなされます。私は面接中、ここに書いた内容でアイスブレイクすることが多かったので、適切な内容でユニークなものがあればどんどん書いたらいいじゃん、と思っています。
また、レジュメの添削は下記のVMockが結構使えますのでご参考に。
カバーレター
カバーレターはMBA受験でいうエッセイのようなものですが、ストーリー調である必要はありません。何度も繰り返しますが、目的は「御涙頂戴」でも、「すごい人選手権」でもないです。私はレジュメの補足資料、ハイライトのようなイメージで取りかかりました。学校のキャリア支援アドバイザーからは、「ストーリーは面接で語るもの。アプリケーションは事実をインデックスするもの」と口すっぱく言われました。
なお、多くの場合カバーレターは任意提出になっています。これが字面通り任意なのか、提出しないと足切りされるのかは求人によって異なりますので、ネットワーキングの中でその辺りは探りましょう。私は関心が高いロールについてはたとえ任意であっても都度作成していました。だいたい半分くらい、40通ほど作成したと思います。読まれたかどうかはわかりません。
形式的に、ハイヤリングマネージャー、もしくはリクルーターへの手紙、という形をとります。ので、「To Whom It May Concern」みたいな表現は避け、誰に宛てるのが適切かを理解している必要があります。一般的には大量採用のポジションだとリクルーター宛て、少数の採用だとマネージャー宛て、ということみたいですが、これもケースバイケースです。聞きましょう。
リファラル
アプリケーションの項目の中に、まれに「どうやってこの求人を知りましたか」と聞かれることがあります。「LinkedInで見ました」は三流、「XX部のYYさんからのリファラル(推薦)です」は二流、YYさんにあらかじめリファラルをお願いしておき、アプリケーションが提出されたすぐさま裏でフラグが立つようにする、が一流でしょうか。
リファラル制度があるかどうかは会社によりますし、求職者側には知らされないことも多いです。ネットワーキングからしっかり自分のフィットをアピールしつつ、特に志望度が高い求人については、お礼がてらこっそり制度の有無を探ってみるようにしました。
ちなみに私が呼ばれた面接の多くは、裏でリファラルが働いて呼んでもらっているはずです。ので、制度が存在する場合は強力です。
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なお、この投稿の要点については、まさに冒頭の求人のライン上にいるPlayStationのHead of Strategyの方が強調されていますので引用します。
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