見出し画像

第133怪~異-トミノの地獄、稽古してます?

いよいよ来週末に行われる瀉葬文幻庫主催『耳憑夜~身捨つるほどの祖国はありや』が開闢されます。

今怪、大阪・名古屋・帝都と計3か所で行うのデスが、一体どんな事が行われるんだ耳憑夜?ってな初犯の方への手引きを連ねて逝こうかと思います。
勿論常習犯の皆さんも読んでってくださいよ。

まず、耳憑夜って何だんねん?
耳憑夜(みみづくよ)は、我々瀉葬文幻庫が主催する怪異譚をテーマに全国津々浦々巡業して逝く企画で、普段ストロベリーソングオーケストラでは逝けない地や箱でやってみようというコンセプトの下、始まった企画でした。

第1怪目の耳憑夜なんかはそのコンセプト通りで、閉鎖研究所というかなりコアな箱でも開催しました。観光バスを貸し切って、ミステリーツアー的な感じで、観客の皆さん皆目隠ししたまま閉鎖研究所迄誘導したりして。所長の木嶋君、元気にしとるんかな。

閉鎖研究所にて

耳憑夜第1怪目は大阪が我が根城・秘密倶楽部アニマアニムス、名古屋が金色鮫、そして東京がこの閉鎖研究所。
3日間連続で行った過密スケジュールでの巡業だったので、3日目である閉鎖研究所に辿り着いた頃なんて疲労困憊MAX!到着した瞬間、所長の木嶋君が用意してくれていたウエルカム液体であるアルコールを摂取し、殆ど睡眠もしていない我々瀉葬文幻庫とストロベリー役者衆は変なテンションで本番を迎え、僕に至っては打ち上げで行方不明になり、研究所の近くの雑木林で目を覚ますという一人ブレアウィッチプロジェクト状態を体験する羽目になります。

この時のゲストが

大阪 ストロベリーソングオーケストラ・桂りょうば
名古屋 ストロベリーソングオーケストラ・松原タニシ
東京 ストロベリーソングオーケストラ・常川博行

といった、またかなり濃い面子でした。
東京グランギニョルの生き証人・常川さんの朗読劇が見れるだなんて、アングラ25年やってきて良かったぜ全く!
タニシ君は第1怪目からのレギュラーメンバー。ストロベリーソングオーケストラ主催の『怪帰大作戦』で言うところの首振りDollsと一緒の立ち位置デスね。りょうばさんは元グルグル映畫館のドラマー、前田のアニキでございます。映画「ドグラマグラ」でもお馴染みな桂枝雀師匠のご子息であります。
この時の瀉葬文幻庫は小泉八雲の『食人鬼』を行いました。

食人鬼

続いての耳憑夜は記憶にも新しい昨年12月に行った大阪、広島、沖縄公演。瀉葬文幻庫は小泉八雲『耳なし芳一』を現代版にアレンジして行いました。

こちらのゲストは大阪が松原タニシ・桃井ミー。広島が同じくタニシ君。そして会場でもあったヲルガン座のオーナーでもあり、演者でもあるゴトウイズミさんのGo to Yomi 室内交響楽団(十日市メタル)。そして雨宮蛍(緊縛師)+Yu-ko(緊縛モデル)といった組み合わせ。

当時のnoteも連ねてるので又観てください。

沖縄公演は有村製薬株式会社、ゲテモノ、Ajna、コクーンの皆さんと。
こちらも当時のnoteを連ねております。

と、前怪はこんな感じだったんデスが、今怪もかなり色強めな演者達が集う集会となりましたよ。

まず、初日の会場。
こちら、なんと寺デス!ガチ寺!マジ卍!
大阪・心光寺というとても素敵な会場?、、寺デス!


心光寺

イケメン住職・丈徳さんの粋な計らいで今怪公演をうつ事が出来る事となった心光寺。本堂で披露する『トミノの地獄』は一体どんな感じになるんだろう・・。

出演者は瀉葬文幻庫、そしてレギュラーメンバーのタニシ君。ゲストは今年の怪帰大作戦にも出演していただいた日比谷カタンさんが出演してくれます。

孤高のアジテーターであり、検索してはいけないキーワードにもなっている歌人であるカタンさん。超絶テクニックギター奏法に、妖艶且つ狂気な歌声!耳憑夜に相応しい毒々な世界。この日の演目がナニをしはるのか凄く奇になる!

お墓の間を縫って本堂入り口に入り、靴を脱いでご覧いただく桟敷スタイルとなっております。こちら、先日迄ソールドアウトしておったのデスが、キャンセルが1枚出ているので、ご興味ある方は是非!


続いて名古屋。
こちらの会場が鑪ら場(たたらば)となります。
この鑪ら場がまたかなり雰囲気のある箱なんデス。
こんな感じ。

こちらの箱も桟敷席なんかがあったりして、僕なんかがお客さんで逝ったりしたら絶対桟敷席座るだろうな、てな箱。

で、この日のゲストが名古屋の劇団・体現帝国さん。

主宰の渡部さんは僕と同様、寺山修司を敬愛する同種族で、今怪の耳憑夜での演目もテラヤマフリークなら思わずニヤリとしてしまう内容で、台本をいただき、映像も見せていただいたのデスが、面白い一夜になりそうデス。
劇場で行うだけが演劇ではないという、寺山イズムを継承しつつ、密室劇というカテゴリを如何に魅せてくれるか、今怪の面白いところだと僕自身かなりオススメな団体さんデス。なので、名古屋にお住まいの方は勿論のこと、関西、関東方面からアンダーグラウンドの書の扉を開きに来ませんか?体現帝国さん、Twitterでもガンガン告知していただいております!

こちらまだまだチケットありますよ!


最終日は帝都。
こちらはストロベリーソングオーケストラで何度かお世話になっております、池袋手刀というライブハウスデス。

こちらもブッキングの摩天楼様に無理を言い、開催させていただく運びとなりました。
こちら最終日は出演者が多く、瀉葬文幻庫・松原タニシのレギュラーメンバー以外に3組出演していただきます。

一朶 拿罪として耳憑夜の初怪に出演し、今怪は乃木ナツミとして出演。そう、元・ストロベリーソングオーケストラのなっちデス。

なっちの今怪の演目、僕どんな事をするか前以て聞いているのデスが、、、やはり鏡町の住人の中でも飛びきりキテレツなだけあって、今怪の演目、だいぶぶっ飛んでおります(汗)ああ、僕もこんな事をやっていた時があったよなあというなんとも結末が予想出来ない、、というか、ちゃんと考えてるのか心配になる演目を披露していただきます。な、なっち、無事終焉したら美味い酒呑もうな(犬拐・お前それ芝居やろ!)

続いて、コチラもかなり楽しみ!
個人的には2008年以来の対バン?対劇となるんじゃないでしょうか、昭和精吾事務所の皆さんとご一緒させていただきます!

昭和さん亡き今、こもださんとイッキさんが核となり率いている昭和精吾事務所。また再びご一緒出来る日が来るだなんて感激でございます。
僕が今も尚こうしてストロベリーソングオーケストラや瀉葬文幻庫をやっているのは昭和さんの影がいつまでもあるから!あんな渋いアジテーション、誰もマネ出来ねえ!と、いつまでも影踏みをしている状態であり、いつかその影を追い越さなければならないのに、いつまでもスーパーマンな存在なので、ハハーと土下座状態であります。
そんな昭和精吾事務所の今怪の演目が、なんと長編『李庚順』を披露してくださるとの事!ま、マジで??僕が初めて昭和さんを観た時にこの『李庚順』を観て、ストロベリーソングオーケストラをやろうと決めた演目デス!コレはストロベリーソングオーケストラの共犯者諸君にも是非観てもらいたい!僕のルーツである『李庚順』。この演目が見れるのは昭和精吾事務所だけ!

うう、楽しみ過ぎる。。

そして特別ゲストにthe band apartの原昌和さんが怪談師として参加していただきます。自身のバンドでの音楽からは想像できない怖いお話を是非会場に体験してください!

もう、なんだろ、原さんの顔がめっちゃ怖い!!

そして、全怪場、参加しますのが事故物件芸人・松原タニシ。
タニシ君、最近『怖い食べ物』てな本を出してたけれど、今怪、どんな怪談を披露してくれんだろう?

こちら帝都のチケットもまだまだ怪談をうわまる程の怖さ位チケットが余っております。。こんな組み合わせなのに!なぜ??僕のまわりだけ変な電波が妨害しとるんか?

そして忘れてならない瀉葬文幻庫!
ガッツリ稽古にいそしんで、、いるつもりだけれど、きっと大丈夫!ちゃんと本番迄には確実にいつものような世界観で皆の前に立っている筈!早く台詞が完璧に入っているであろう本番の自分に逢ってみたい!!(涙目)

瀉葬文幻庫が送る『異-トミノの地獄』はまさに現世の象徴を上手く料理している作品となっております。こんな世界が実はすぐそこにまで来ているのかもしれませんよ、、的な。是非目劇バキュンしてくださいね!

瀉葬文幻庫の過去作品はコチラ


ここからは毒者限定記事デス。
今怪は前怪行った瀉葬文幻庫「耳なし芳一」の大阪篇をお届けいたします。

ここから先は

31字
この【仮分数のヒトビト】では、ストロベリーソングオーケストラや伝説のコント集団・ストロベリーソングオーケストラ野球部、僕が飴彩里沙羅と行っている瀉葬文幻庫に纏わる秘話、そして毎回何かしらのレアな付録が憑いてきます。 共犯者の方は生ビールを一杯呑んだつもりで定期購毒、毒者と成り果ててください。(月に4~5怪の更新になります)

お憑かれ様デス! このマガジンでは関西アンダーグラウンドシーンで活動する、見世物パンク一座・ストロベリーソングオーケストラの座長である【…

お憑かれ様デス!やってて良かったnote! アナタのお気持ち(サポート)宜しくお願いします! いただいたお気持ちは今後の執筆活動・創作活動にドバっと注いで逝きます!!褒めたら伸びる子なんデス(当社比)