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第183怪〜何も癒なくて夏…。

なにも癒えなくて・夏。
て言うか!もう6月やないか!

世間的と言うか、立夏である5月初旬から、何か今日暑くない?みたいな頃が初夏なんでしょうか。ああ、しょうか。

って、初夏で韻を踏んでるうちにAmEが山盛り降る梅雨を迎え、いよいよ夏本番になるって訳だ。

嗚呼…
夏がきてしまう。。
この夏が来るまでにやらないといけない案件が山盛りあるってのに。誰だ、夏を〜待てなぁい、夏を〜待てなぁいって歌っていた元おニャン子クラブの8号は。

と言う訳で、先日、ストロベリーソングオーケストラの公式Xからもポストされておりましたが、11月22日〜24日の3日間で演劇本公演をやります!ってなお知らせをさせていただいた、のデスが、その台本締切が6月末なんデスよね。。

で!
僕、7月6日に瀉葬の本番があるやないデスかー。んで間髪を入れず(言うて一月はあるけど)8月4日にストロベリーさんの単毒でしょう?こちらも誰が台本書いて演出決めたんか知らんけれど、中々盛り沢山過ぎて目眩しそう。

そんなに忙しいのにキッチリ朝はチョコザップに一日置きで通って筋トレ&トレッドミル35分メニュー。

5月4日の寺山&唐のダブルアングラの命日から始めた、そんなチョコザップの成果は…

驚愕の3.8キロ減!

言うて、食事制限もまあまあしてますしな。酒もあまり飲まんし、ほんと、ダイエット期に入ったらつまらん男に成り下がるでな僕は。

とか言うてる場合やないの!
台本をね、台本を書かねばならんの!

演劇本公演デスよ。昨年5月の寺山修司没後40周年記念『テラヤマ迷宮譚』以来デスよ。久々の演劇公演の台本執筆やから気合い入っている筈なのに、それまでにやらねばならん案件が重なり過ぎていて、こうなる事はわかっていたのに、スケジュール管理が毎度出来ていないお馬鹿さんでゴンザレス。

まあ、夏と言えば怪談。先日も年内で味園ビルから撤退するアニアニへ怪談『新耳袋』の作者でもあられる中山一朗先生が遊びにも来てくださりました。アニアニも中々の不可思議な現象があるので、そんな現象話も沢山あるから、またこのnoteか youtubeとかで話しても良いんやけれど。

怪談。
新耳袋の元ネタになっている百物語なんかも、怪談を一話ずつ喋っていき、蝋燭の火を消してまた次の人が、話を進めていき肝を冷やしつつ、最後の百話目を終え蝋燭の火を消すとあの世から霊がご登場したり…と。

最近では僕はナレーション仕事以外にも、とある心霊物や怪談、妖怪、都市伝説モノの動画編集やら台本やらナレーションやらの仕事も昼間にやっておるのだが(そんなんやってるから時間がどんどん無くなるのだ!)こう言っちゃなんだが、僕はこの人生で一度も幽霊だの妖怪だの、俗に言う『お化け』たる物を見た事が無い(いや、さっきも書いたけれど、アニアニやり出してから、なんだかそんな不可思議な現象は多々あるようにはなってきている)


幼少期から人一倍、幽霊・妖怪に興味があり、小学生の頃の愛読書はジャガーバックスの妖怪図鑑シリーズ。石原豪人先生の挿絵を真似て、学校のトイレに閉じ籠り、壁に鉛筆であらゆる妖怪や幽霊、串刺しにされている女や、舌を引きちぎられている亡者達の絵をよく書いていは先生にバレてタコ殴りにあったものである。

ジャガーバックス『日本妖怪図鑑』

当時、僕の学校では『4時婆ヨジババ』という、今でいうとこの『トイレの花子さん』的な都市伝説があり、夕方遅く迄学校に残っていたら、4時婆に捕まり、トイレで八つ裂きにされてしまう、と言うなんともベタな有りがちな内容だったのだが、そこは小学生、殆どの級友は信じてしまっていた。勿論僕もガチガチで信じていた。

怪談の内容をおおまかに表現すると、午後4時頃、学校内の特定の場所にいると、正体不明の老婆に襲われるというものである。 この老婆は子供をさらうこともあり、四次元に引きずり込む、何もない世界へ連れて行くとも言われている。 老婆に遭うと金縛りに遭う、トイレに閉じ込められるともいう。

Weblio辞書
ヨジババの概要

寧ろ僕なんかは、妖怪に会いたい願望が人より108倍も強かった為、わざと好んで忘れ物をしたフリをしては夕方の学校に潜入した。そこで好きな同級生の女の子の縦笛をペペロンチーノしたり…は決してしていないのでご安心を。

そんな夕方の学校は確かに気味の悪い場所である。幽霊見たい!な僕でさえ、身震いしながら学校には侵入したものだ。

僕の学校は古い学校だったので、鉄筋コンクリートの校舎の他にも木造校舎が残っていたり、体育館が元墓場だったという話もあり、それこそ木造校舎の長い廊下を誰もいない夕方に歩くのは、正直気味が悪かった。

が、当時、母親に連れて行って貰った、サム・ライミ監督のホラー映画である『死霊のはらわた』やダン・オバノン監督『バタリアン』の影響もあってか、白眼を剥きながら、手を前に突きだし、首は斜に、足を引き摺り、グゲゲゲゲと呟きながら歩く様は、それこそ学校に住み着く妖怪そのものである。

死霊のはらわた


バタリアン

忘れ物を取りに教室迄行き、わざわざトイレ前を通るも、勿論『4時婆』なんぞ現れる訳でも無く、用務員のおじさんに見つかり「また君か、早く帰りなさい』と言われるのがオチであった。

4時婆だけではない。近所のスーパーなんかには、都市伝説の中の伝説のヒロイン(ややこしいな…・)『口裂け女』も現れている。しかもその口裂け女、万引きして補導員が捕まえたところ、例の名台詞「わたしキレイ?」を言い放たれていると言うのだ。う、羨ましいシチュエーション!万引き中の口裂け女と言う、あまり例に無い状況、何を万引きしていたのか、その口裂け女の私生活迄もが垣間見れる、覗き魔の僕としてはちょいとドキドキな都市伝説に身悶えする・・・

が、僕は何一つそういったレジェンド達、つまり都市伝説で生まれたような物を見ていない。僕の身の回りでは、下半身の無い『テケテケ』が学校の屋上から飛び降りて追っかけて来たという話や、誰もが知る恒例の交霊術『こっくりさん』で狐に憑かれた女の子が学校をずっと休んでる等、いっぱい色んな話を聴いてきたのにだ。ちなみにその女の子はクラスメイトのM君から胡散臭い除霊も受けていた。

故になのか、僕は都市伝説という物を自分自身で作っては話にしたりする。

今度書く(書く筈である)戯曲もそんな一つだ。何処までが都市伝説で、何処までが現実なのか。虚構と現実の狭間の追求は、寧ろ趣味の個室、嘘吐の空間なのである。右を向けば口裂け女が手招き、左を向けば4時婆、これを書いている真夜中の仕事場には無数の浮遊霊。楽しくなってきた、ペンが走る予感がするし、悪寒もする。。

さあ、そんな切羽詰まりまくりの夏へ向けて、本格的にチョコザップ以外は引き篭もる夏が訪れようとしている。皆さんは今年どんな夏を過ごされるのだろうか。僕は何も癒えない夏になるだろう。緊張の夏。日本の夏。


さて、今回の毒者限定記事も過去の犯行履歴をお届けしたいと思います。

今回お届けする犯行履歴は、2016年に小倉・松山・広島・岡山・大阪・東京で行った『怪帰大作戦~グロテスク変』の松山グロテスク変デス。

このグロテスク変をダイジェストで収めたYouTubeもあります。

当時、一緒に通夜を廻っていただいたゴトウイズミさんとのジョイントも含めた貴重な影像となっております。ブッキーが舞台監督的な位置で影像にも登場しているのもかなり貴重。

松山グロテスク変

それではご覧ください!

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この【仮分数のヒトビト】では、ストロベリーソングオーケストラや伝説のコント集団・ストロベリーソングオーケストラ野球部、僕が飴彩里沙羅と行っている瀉葬文幻庫に纏わる秘話、そして毎回何かしらのレアな付録が憑いてきます。 共犯者の方は生ビールを一杯呑んだつもりで定期購毒、毒者と成り果ててください。(月に4~5怪の更新になります)

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