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第170怪~今週7日、遂に!!!!

お憑かれ様デス!
僕ごときがおこがましく、こんな事を言うのも突然デスが、、、

今週7日!

遂に、

遂に、、

遂にーーーー!!

僕、50歳になりますねん(照)

それでは聴いてください。
生まれてきたこと自体、親不孝…

という訳で、僕、普段アニアニやストロベリーのライヴとかで『生誕祭』的なイベントとかやってきていないのデスが、半世紀イキテイケナイ期を迎えたという訳で、今週7日木曜日、折り紙で輪っかリングが壁一面中に張り巡らされていたり(ブルースに捨てられる可能性がDIE)、等身大の僕の藁人形が置かれたりと、特に派手な事は無いデスが、アニアニで三つ指憑いて皆さんのお越しをお待ちしておりますよ、といった具合デス。

本来、この日は木曜日なので、僕は基本ストロベリーの稽古。
今月末より始まるSAISEIGAとの2マンライヴ『音不死-autopsy』があるので、そちらの稽古で竹刀を持ってビシバシと僕がお尻を叩かれに逝かねばならな…ゴホン、ゴホン。

そう、この前なんばハッチに初来日していた僕の大好きなバンド・ミスターバングルが来ていた日ですら稽古を選んだ僕が、自分の生まれた半世紀記念としてアニアニを選んだのだ!なんと女々しい奴め!…という訳で、誰も来なかったら物凄く寂しいので、常連の皆さんは勿論のこと、久々な方や、初めての方、是非こんな僕デスが呪ってやってください。祝ってやる!!

と、そうそう、SAISEIGAとの2マンデスが、この日の演出として、ちょい仕掛けを施してまして、2マンライヴだからこそ出来る共同怨源が、、

なんと!!

今なら!!!

来場者全員に!!!

来場特典として!!!!

あなたに私がくれたモノ
スケキヨが逆立ちしたピアス~

じゃなく!!

『autopsy』というこの日限りの怨源を進呈します!

音不死-autopsy 特典音源

社長~やす~い(夢)

ストロベリーソングオーケストラとSAISEIGAとの2マン『音不死-autopsy』のチケットをまだGET出来ていない人は今スグにGETしてください!

プラス!!
このSAISEIGAとの2マンで、ストロベリー単毒公演のチケットを先行発売します!やるからにはどの公演も全力で行ってますが、特に物凄く大切な単毒公演!

夜雨ニ帰ル、Ame-1:50

ストロベリーソングオーケストラ単毒公演
『夜雨ニ帰ル、AmE-1:50』

2024年8月4日(日)
西成CLUB WATER

開場 17時30分
開演 18時00分

前売 5,000円
当日 5,500円
※別途D代必要

【チケット先行】
☞音不死各会場ニテ
(3月30日(土)寺田町Fire loop)
(4月6日(土)名古屋MUSIC FARM)
(4月7日(日)下北沢ReG)

【チケット一般】
☞痛販処ニテ(4月8日(月) 0:00〜)
☞秘密倶楽部アニマアニムス店頭ニテ(4月8日(月)~)

入場順(整理番号順)

  1. 音不死会場先行販売分

  2. 痛販処販売分

  3. 秘密倶楽部アニマアニムス店頭販売分

  4. 当日券

前怪のnoteの記事でも匂わせオシラセしておりますが、この日は20年ぶりに怪帰するライヴハウス『CLUB WATER』での単毒公演。
故に、この日の演出はまさに『CLUB WATER』時代に演奏していた曲を織り交ぜつつ事件の鍵を刺して逝きます。

で!
今週7日が僕の誕生日!とか言うてますが、この8月4日(日)はストロベリーソングオーケストラ合唱部・釵刺灯のピュアリアルガチ誕生日になります!(拍手)

なので、灯イェーの生誕も交えつつ、今から皆さん、復讐・予習をしておきましょう。

そして、もう一つ大事な主催イベント、瀉葬文幻庫主催『怨塊禁書』も同時にチケ発をドサクサに紛れつつ3月30日のファイアーループで行います!

怨塊禁書

瀉葬文幻庫主催
「怨塊禁書」


7月6日(土)
大阪・寺田町Fireloop

開場 17:30 開演 18:00

前売 4500円 (別途D代)
当日 5000円
〔入場順〕
①各出演者 手売チケット
  a.瀉葬文幻庫
  b.ネクロマンティックス
  c.怪我童子
※a.b.c番号同時並列入場
②pass market
③当日券

地下世界にて闇を患う溢者。 緇糸に身を包んだ異形の衆共が-怨塊禁書-なる火葬見聞録を此処に誌す。 唄えや、唄え。紡げや、紡げ。赤蝙蝠が山に帰るまで。

出演
瀉葬文幻庫
ネクロマンティックス
恋村虚無子
怪我童子

ストロベリー単毒&瀉葬文幻庫主催とW先行チケ発とはなりますが、どちらの事件も見逃し厳禁な興行デスので、是非お怪求めください!
こちらは3月31日(日)10時よりパスマーケットでも発売しますので。


3月はSAISEIGAとの2マンライヴ以外に、久々クラッシュオブモードに出演します!

クラッシュオブモード当番表

ていうか!
トリ前やん!!
NoGoDとえんそくに挟まれて、かなり浮いている感じが否めないのデスが、全身全霊をかけてやりきりますので共犯者諸君は応援の程宜しくお願いします(僕の誕生日同様、誰も来なかったら寂しい!!)


さて、先週に続き、連載小説『BARギロチン昼酒』2杯目になります。
前怪見逃している方はコチラをドウゾ。

それでは2杯目、注いで参ります。


BARギロチン-昼酒 2杯目


「あ、オカルトキノコのお代、、。まあいいか。怖い話聴かせていただいた事ですし。またのご来店をお待ちしております」

マスターが向けた目線は《怖い話》を終えたであろうオカッパ眼鏡がギロチンのドアを開ける後ろ姿があったが、特にオカッパ眼鏡の無銭飲食を止める様子も無い。《怖い話》が代金になるとでも言うのであろうか?

他の客であるマヌカン達の談笑が店内に響く中、マスターはブツブツと独り言を放ちながら無表情のままマスターはキュキュっとグラスを磨くのであった。

「あ、皆さんお代わりあるならご遠慮なく仰ってください。当店オススメの液体は…結局のところ某秘密倶楽部と似たり寄ったり、冷たい冷たいいきビイルでございます」

マヌカン達にマスターの声は聞こえていないのだろうか、談笑する音だけが店内に木霊する。

「チャリン、チャリンと、お金を落としていただきPS・アイラブユー」

恐らく、バンドブーム時代に流行っていた某ギャルバンの代表曲をかけてマスターなりにボケているのであろうが、特にマヌカン達には響いてはいない。

「もう今年も残り僅かとなってきましたねえ。皆さん、忘年会のご予定なんかはあるのでしょうか?忘年会のご予定ある方、挙手をお願いします」

相変わらずマヌカン達の反応は無く、マスターだけがロンリーチャップリンである。

「ああ、皆さん、お友達がいないのですね。私がお友達になってあげましょう。はい、皆さん人差し指を出して。はい、E・Tト・モ・ダ・チ、、のフリ」

この状況にもどかしさを感じているのか、それとも遊んでいるのか、どうにもこうにも微妙な感じではあるが、マスターは気落ちする事なく延々と独り言をブツブツと喋るのを止めない。グラスを磨く音とマスターの独り言とが相成って、奇妙な現代音楽風にも聴こえてくる。

「忘年会も数年前迄はこの街ではご法度でしたもんね。あの頃の街といったら病蛍びょうぼたる共の人類捕獲計画によってまがい物のネオンが彼方此方で煌々と燈っては気狂い盲者の首ククリ。この世は地獄、綯交ぜ地獄と、誰が発しているのであろうか携帯ラヂオからは一抹の信号音だけが聴こえておりました…」

ピー、ピピピ、ピー、ピピピ…
ギロチンのカウンターに置かれてある小さな携帯ラヂオから微かに信号音が鳴っている。

「未曾有の疫病が蔓延し幾数年、政府は『 緊急臨終宣言 』なる措置を取るも、発令したその当日、内閣総理大臣・西條総理を筆頭に、それを取り巻く官僚総てのヒトビトが消失…失踪してしまったという話」

マスターがグラスを磨きながら話を進める。

「その疫病とは、なんでもヒトビトの発声に乗せて、その音波が鼓膜のそのまた奥、蝸牛かぎゅうに忍び込み感染するのだそうで、蝸牛の中でぐるぐるぐるぐると掻き乱れ、やがてその疫病は脳髄に迄侵蝕し、錯乱する彼方の世では音楽はおろか、ヒトビトはコトノハすらも奪われる始末。生業なりわいや生き甲斐、触れ合い慣れあいをも失ったヒトビトはこれまた此方で首ククリ、と。客人同士、会話を伴う我々のような飲食店業も軒並み廃業を迫られる始末でありました」

なんとも物騒な《怖い話》をするも、客人であるマヌカン達はワイワイガヤガヤと談笑を繰り返すばかり。

「街には当然の様に、耳には遮断装置を付け、国家非推奨防護マスク『 サイジョウニマスク 』を付けたコトノハ黙す黒服共が《 感染者 》を隔離する名目の下、コトノハ吐き散らす民衆共の《 音狩り 》を始めた時期でもありました」

マスターが《音狩り》という奇異キーワードを口にした刹那、マヌカン達の談笑が一瞬ピタっと止まりはしたのだが、すぐにまたマヌカン達がガヤガヤと喋りだす。

「そのような過酷な時期ではありましたが、私共の店、BARギロチンは法の目を掻い潜っての闇営業。酒を求め、そして会話、音を求め訪れる仮分数のヒトビトを招きいれたのでございます」

マスターが喋り終えると同時に携帯ラジオにザザザと蛍の死骸を洗うかのような不穏なノイズが乗る。その音を聴き、マスターは携帯ラジオの周波数をあわせながらこんな事をボソっと呟くのだ。

「当時は音を求めて闇に蔓延るこんな流行歌もありました」

盲者の瞼の奥深く 死の夜来たし、街のむくろ
衣匣かくしに隠したコトノハを
たれが連ねた 終末 吟遊死人

唖者あしゃ咽喉のんどの佛の道 死の夜来たし、街の骸
臓器を狼藉首ククリ
たれが連ねた 終末 吟遊死人

死の夜

カランコロンカラン

いつしか流行っていた《死の夜》という曲が流れたかと思うと、その曲を遮るようにドアチャイムの音が聞こえた。そこには到底弾く事も出来ないであろう壊れたギターを携えた流しの吟遊詩人風情の男が立っており、男は何を言う訳でも無く、スっとカウンターの端の席に座った。

「いつもの液体で宜しいですか」

マスターがオーダーを取るも、その流しの男は一切の反応無し。マスターはそれに慣れているのだろうか、無表情のまま赤い液体を注ぎ、その男にスっとグラスを差し出す。

「生身の声を聞いたらぐるぐるぐるぐるぐるぐると、蝸牛の奥深く迄侵蝕する伝染、流行り病。この世は地獄、綯交ぜ地獄と携帯ラヂオからの間接音。なので不思議なものですね、直接その声を聴かなきゃ、こうやってお酒も嗜む事が出来てしまうのですから」

マスターが流しの男に喋りかけるも、男は一切のフル無視。大勢のマヌカンと言い、この男と言い、どうやらこの店はこういった風景が定石のようだ。
マスターが再びキュキュっとグラスを磨きつつ、ラジオの周波数をあわせようとした時、再びドアチャイムの音が鳴った。

そこには黒いハットを被り、黒い外套を着た男と、着物姿の女が立っており、女が男の肩をトントンと叩き、カウンターに席が空いている事を報せた。その様を見るに、男はどうやら目が見えていないようでもある。

男と女がカウンター座ると、マスターは先程の流しの男同様「いつもの液体で宜しいですか」とオーダーを取った。どうやらこの二人も常連客のようだ。と、男が徐に口を開ける。

「夢か真か怪奇劇場。電柱の影から赤マントがニヤリと笑い、卵はヒビ割れ、そのヒビ割れた隙間から湧き出る欲望を、瓶の中に閉じ込めて、燐寸一本火事の元…」

男は燐寸をシュっと一本擦るも、特に煙草に火をつけるでも無く、燐寸の火をフっと消し、続いてタラタラと喋りだした。

「夕闇に貼りついたモレクのふだ。火の無い所に煙は立たぬとはよく言ったもので、これもまた一つの事件に過ぎないのである。一つ言葉を紡ぎ、言葉を綯交ぜてしまえば、それは血の濫觴という事件に発展する。それが赤蝙蝠、盲目の影男、年老いた男娼、顔の無い郵便配達夫、そしてケムリという名の事件を生み出すのだ」

火の消えた燐寸棒の先からは仄かに紫色の煙があがっており、そのめくらの男は、クンクンと煙の匂いを嗅ぎながら更に捲し立てる。

「さあ、事件の始まりだ!今宵も眼球映写機がスクリーンに犯罪を投影する!」

瞽の男が指で自分の目をカっと開き、白くなった眼球を剥き出しながら意気揚々と鼻息荒く吠えはするものの、無表情のマスター、何も聴こえていないのであろうか赤い液体を呑み続ける流しの男、そして大勢のマヌカン達にはその声は届いておらず、瞽の男の相方である女もダンマリを決め込んだままだ。そんな類いまれな状況下であっても男は喋り続ける。

「と、まあ、海馬郡鏡町仏壇仏具長屋六ノ三上ガル借家より死神三寸離れた区画に於いて、吐血塗れの花魁おいらん地獄、懐紙かいし咥えたおしと、親の借金形見に両の光を奪われ、安っぽい硝子玉を埋め込んだ瞽とで、世に蔓延はびこる怪奇幻想文学、古き書物の魂をコトノハと月絵で瀉血、そして葬り去る片端者。唖と瞽による幻想書肆、瀉葬文幻庫でございます。宜しくお願いしたします、、といった枕をこう吐いておかないといまいち調子が出ないというか、ここまでが定型文と申しますか、まあこうやって大勢のマヌカンの前で酒を呑むのも幾数年、活字中毒といった慢性の流行り病で目を奪われたかと思ったら今度は音狩りでしょう。耳と口を奪われてしまったってなもんで、まあ生きているのは《 機能=昨日 》を失った雁首とビイルだけなのかなって。ああ、ありがとう」

マスターがスっと瞽にグラスを差しだす。
瞽は差し出されたグラスを持ってクルっと椅子を回したかと思うと、テーブル席に座っているマヌカン達に大声で声をかけた。

「じゃあ、折角だからみんなで呑みましょうか。みんなビーラーなんでしょうよ。そういった機能、ここのマヌカン達にもついているのかな。まあ中味の入ってない人は後で書き換えるとして、カラでもいいから呑みましょうよ。それじゃあ御唱和ください。中味の無いこの時代に、献杯!」

瞽がグラスを高々と挙げ、「献杯!」と唱えるもマヌカン達は特に応えるでも無く、瞽はグラスを口につけ、

「今日モ酒ガ美味ヰノウ」

と大声で叫んだ。
グラスには何も入っていないのに、だ。


続く。


それではココから毒者限定記事となります。
今怪の毒者限定記事は最新曲『鵺的なミザリー』のデモ怨源を公開します。
こんな感じで作られたんだ!と映像と共にご覧ください!

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この【仮分数のヒトビト】では、ストロベリーソングオーケストラや伝説のコント集団・ストロベリーソングオーケストラ野球部、僕が飴彩里沙羅と行っている瀉葬文幻庫に纏わる秘話、そして毎回何かしらのレアな付録が憑いてきます。 共犯者の方は生ビールを一杯呑んだつもりで定期購毒、毒者と成り果ててください。(月に4~5怪の更新になります)

お憑かれ様デス! このマガジンでは関西アンダーグラウンドシーンで活動する、見世物パンク一座・ストロベリーソングオーケストラの座長である【…

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