第87怪~人力飛行機ソロモン98青森篇
俺は自分を飛ばすことばかりに熱中している一台のグライダーだった…
この一篇の詩の冒頭にノックアウトされ、今も尚、演劇、そして音楽活動を続けるハメになっている僕だが(良い意味で)、先日、自宅の書棚を整理していたら、こんな8mmテープが出てきまして…
まさに1998年、青森市内で行われた万有引力による『人力飛行機ソロモン』の記録影像が収められたVが出てきたのデス。
おー、コレは早速ビデオデッキに挿入してだな、、と我が家にそんな機械が存在する筈も無く、業者に委託し、テープをデータ化してもらい、待つ事1か月…
届いた!!
って、良く見てみると…
映像・音声ノイズ
所々、カクカクした映像になります。改善できず申し訳ございませんでした。
との事。そりゃそうだ、24年前だよ。約、四半世紀も前のテープだよ。劣化もしますわな、とデータを開けてみる…
寝台列車に乗り込み、車窓から景色を眺める、若き頃の宮悪戦車の姿が…思った以上にカクカクした影像で映っていた!
若いなあ、、ちょうど、ノイズバンド・夢想回路、そしてストロベリーソングオーケストラを始めた頃だよ、コレ。今より20キロ位痩せているし、今より2000万本髪の毛が多い…(泣)
業者から書かれていたようにカクカク具合が中々カクカクやったんデスが、こんな感じで記録されてましたよ。
凄いデスよねえ。普通に目の前にアラーキーが居てたもんな。
サエキけんぞうさんとかも見かけたよこの日。皆が寺山さんの仮面を被って街中でウロウロしているの。凄い光景だった・・・
こんな感じで街中に白塗り舞踏集団がウヨウヨと彼方此方で事件を起こしていく。この時はお祭りだったので、公認で出来ている訳だけど、当時の市街劇・ノックだとか、ソロモンは警察とのおっかけごっこだったと、後に昭和さんや蘭さんから話を伺った。
天井桟敷の歌姫、蘭妖子さんの生歌を聴けるだなんって、当時は大興奮すぎて、カメラで撮ってるんやけれど、ブレブレ!
もうね、いちいち表情がカッコよすぎ!!
この時は代表曲の『惜春鳥』『のぞきからくり赤い帯』も歌っておられました。からくりからくりからくりばったん!
と思いきや、地下からゾロゾロと登場する無表情の白塗りの集団。
僕は昭和さんのアジテートをこの目で見て、そして聞いて、ストロベリーソングオーケストラをやろう!と思いましたからね、本当にこの時は鳥肌が止まらんかった!
最近はめっきり、寺山さんの作品に触れる事が減ってきたけれど、ちょっくら原点怪帰せなあかんのんかな、と夏に死に損ねた蝉が僕の左肩の翼弦にとまって鳴いております。
そんな訳で、今怪はちょっとだけ、当時の模様を影像でお見せいたしますので、毒者登録していない共犯者諸君は登録するのだ!!
お憑かれ様デス!やってて良かったnote! アナタのお気持ち(サポート)宜しくお願いします! いただいたお気持ちは今後の執筆活動・創作活動にドバっと注いで逝きます!!褒めたら伸びる子なんデス(当社比)