マーブルを愛せる育児を目指したい
思えば息子は、随分と慎重な赤ちゃんだった。
目の前におもちゃを置くと、大抵の子はむんずと掴む。対して彼は、じっと見つめた後、まずはそっと人さし指の先で『ちょん』と触れてみる、それが定番スタイルだった。
ほかの子が我先にと入るトンネル遊びも頑なに入らなかったし(前方がよく見えないから?)、はいはいレースもスタートに引いてある線を見つめて越えられない慎重さ。
場所見知りもあって、園の説明会の託児でも、泣いて返却される数名に入った。
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少し大きくなると、慎重さに