#7 世界は思ってたのとちがうけど【メメンとモリ】
こんにちは、いちこです。
ここでは、読んだ本の紹介をしていきたいと思います。
1記事につき1冊または1シリーズ、ご紹介していきます。
こんな感想もあるんだな、と思っていただけたらと思います。
本に興味を持ったり、選ぶ時の参考になれば幸いです。
生きていると、良いことばっかりじゃないですね。嫌なこともつらいこともたくさんあります。
ただ、そう悪いことばっかりでもないと思える瞬間もあって。
私にとって、読書はそういう瞬間の宝庫です。だから、おもしろい。
本日の本も、「生きてくのって、まあ悪くないかな」と思いました。
【今日の本】
本日ご紹介するのは、
ヨシタケシンスケ著
「メメンとモリ」です。
【内容】
【感想、雑談】
タイトルがまさしく「メメントモリ」ですね。
歌やゲームなど、広く使われている単語なので聞き覚えのある単語です。
ここでは、メメンという姉とモリという弟の会話絵本です。
個人的にはゆきだるまの話が良かったです。
大人向けの絵本という印象ですが、子どもでも楽しめそうです。
物に執着してしまうのは、そこに思い出があるからなのでしょうね。
でも物はいつか壊れるし失くなる。その中の思い出が大切だったはずなのに、物に縋ることが目的になってしまうこともあって。
人もいつかはいなくなる。けれど、大切な記憶は自分でちゃんと持っていられるようにしたいです。
勝ち負けだとか、コスパなんてものがぎゅうぎゅう締め付けてくる世の中です。
考え方の幅がもう少しあったらいいなと思います。
「こうでなくちゃいけない」人生は、そこを外れてしまったら「詰む」じゃないですか。
ゆとり、遊び、そんなものがあった方が、楽じゃないかな。どうせ生きるなら、縛られすぎないほうがいいです。
世界を美化しすぎてしまったり、悲観しすぎてしまったり、人間は極端なのかも知れません。
「生きる」とか「死ぬ」とか、そんなことを考える時、深刻になりすぎて夢も希望もなくなってしまいます。
でも、ユーモアに富んだ言葉と少しとぼけた表現で言ってくれると、フッと肩の力が抜けるんですよね。
ヨシタケシンスケ作品には、そういう空気があります。
【おわりに】
「もうぬげない」などの子供目線の作品も笑えて好きです。
大人向けの「生」や「死」をテーマにした作品も味があって、よく読みます。
個人的に「このあとどうしちゃおう」がお気に入りです。
興味が湧いたら、読んでみてください。
では、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
いちこ
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