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言葉をとりもどす
中学生の時、シナリオライターになりたかった。
心の声が溢れてくるのに
うまく伝えられなくて
ノートいっぱいに言葉を書いた。
だけど、こんな暗くて長くて溢れ出るものはダメだと塞き止めた。誰も必要としないものだと思った。伝えることも、ただノートに書くこともダメだと思ってやめてしまった。
決めつけられるのも誤解されるのも嫌だったのに。
それなのに、
自分で決めてしまってた。
歌うことが大好きだった。でも、歌詞を聞くのが嫌になってきた。歌えなくなった。
伝えられないのなら、聞きたくない、と。
どうしようもなく、透明になって心が見えればいいなって思ってた。
バカだなって思う。誰にも必要とされない言葉だとしても書けば良かった。私が必要だったんだから。
いつもこぼれ落ちて宇宙の底のどこにあるかわからないあの粒を探して、探して。
悲しかった。
羨ましかった。
伝えられることを自由に躊躇なく表現することが。
概念を壊したかったんだ。
ああ、そうだったんだ。
書き続ければよかったんだ。
暗くて長くて誰がこれを読んで面白いんだとかどうでも良かったんだ。
私はただ、長くて暗いのをその時書きたかったのに。
もう、大丈夫。
書けばいい。
私が書きたかったんだ。
ごめんね
ありがとう
書いていいんだよ
頭を撫でて
とても素敵だと
もっと書いていいと
我慢しないでと
大丈夫だよって
抱きしめてあげたい
本当に今まで
ずっとよく頑張ったと
褒めてあげたい
あの時のあの粒子たちはここにあるし、 何も壊れたりしてないよ
大丈夫だよ
全部うまくいくよ
信じて
ありがとう
大丈夫ありがとう
わたしは、夢を叶える。
全てをこえて、
今この瞬間わたしはとても幸せ
ありがとう!!!
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