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【読書記録】呪術廻戦8巻読んだ感想

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)は、芥見下々による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2018年14号から連載中。人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を呪術を使って祓う呪術師の闘いを描いたダークファンタジー・バトル漫画。略称は「呪術」。本作は『ジャンプGIGA』2017 vol.1から2017 vol.4まで連載されていた『東京都立呪術高等専門学校』をプロトタイプ兼正式な前日譚としている。後に同作は2018年12月4日に『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』として発売された。

呪術廻戦単行本8巻

【読書記録】呪術廻戦8巻あらすじ・要約

釘崎は血塗に黒閃を決め、その直後「簪(かんざし)」で血塗に止めを刺します。虎杖は残った壊相に追撃を加えようとしますが、壊相の涙を見て一瞬追撃の手が止まります。さらに釘崎は血塗が呪霊でなく肉体があると分かり、釘崎の手も一瞬止まります。壊相はその隙を突いて、偶然通りかかったトラックを強奪し逃走を図ります。伏黒は宿儺の受肉がキッカケで、八十八橋の呪殺が始まったことに気付いていましたが、虎杖への影響を考え、虎杖には言わないように釘崎に念押しします。しかし、自分が宿儺の指を飲み込んだ影響で八十八橋の特級呪霊が目覚めたと宿儺から既に知らされていて、虎杖は複雑な思いを抱きます。そして事件が終わった後、虎杖、伏黒、釘崎、真希、パンダの五名は、東堂と冥冥の両名の推薦で1級術師に推挙されます。

任務終わりに釘崎が町をプラプラしていると、虎杖の中学時代の同級生という女性・優子に声を掛けられます。優子は中学の時のある出来事がきっかけで虎杖の事が好きになり、東京でさっき虎杖を見かけ、今の私ならもしかしたらなんて…、という気持ちになり、釘崎に相談を持ち掛けていました。懐玉編より舞台は五条が学生時代の頃に移ります。冥冥と歌姫は任務である屋敷を訪れていましたが、呪霊の結界によって閉じ込められてしました。冥冥と歌姫は二手に分かれて脱出を試みようとしていましたが、そこに五条と夏油が助けに来ます。五条は術式・無下限呪術を使ってあっさりと冥冥と歌姫を呪霊の結界から救いますが、帳を忘れていたため一般人に見られてしまい騒動になってしまいます。五条と夏油は夜蛾から、天元との適合者、“星漿体”・天内理子の同化当日までの護衛と末梢の任務を命じられます。天内は呪詛師集団「Q」と、盤星教「時の器の会」から命を狙われていて、五条と夏油は天内を護衛する為に迎えに行きます。しかし、天内は既にQの襲撃を受けていて、天内はQの戦闘員に殺されそうになっていました。

五条と夏油はQの戦闘員をあっさりと返り討ちにすると、Qの最高戦力バイエルはそのままリタイヤ、組織も瓦解し天内は無事保護されます。同化の直前まで家族や友人と過ごしたいという天内の要望により、天内は学校に通いますが、学校でも懸賞金目当ての呪詛師に襲撃されてしまいます。学校を襲撃した呪詛師は2人いて、そのうちの式神使いの呪詛師は夏油が瞬殺し捕縛します。五条は礼拝堂へ、メイドの黒井は音楽室へ天内を探しに行きますが、礼拝堂にはもう一人の呪詛師が迫っていました。礼拝堂にいた天内は五条が無事、保護し、礼拝堂を襲撃しようとしていた呪詛師も五条が術式・無下限呪術を使って瞬殺します。学校を襲撃した呪詛師は全て捕縛しましたが、黒井が別の敵に拉致されてしまい、黒井を人質に取引を要求してきます。敵は取引場所に沖縄を指定し、黒井を救出する為、五条・夏油・天内は沖縄へと向かいます。沖縄到着後、あっという間に黒井を救出、拉致犯を捕縛した五条達は、そのまま沖縄で海水浴をして沖縄の海を満喫し、翌日朝まで沖縄を観光します。

呪術廻戦単行本0巻

呪術廻戦単行本1巻

呪術廻戦単行本2巻

【呪術廻戦】キャラクター

七海 建人(ななみ けんと)

1級呪術師。27歳。五条の1つ下の後輩であり、灰原とは同期だった。非術師の家系出身で、母方の祖父がデンマーク人。薄茶色のスーツを着た、茶髪で七三分けの男性。見られていることに気付くと襲ってくる呪霊がいることから、自身の視線を隠すためにツル部分の無いゴーグルのような眼鏡をしている。常に真顔で、あまり表情を崩さない。冷静沈着で物事を俯瞰的に観ることができる。誰に対しても丁寧に話すものの、基本的に無愛想である。その内心では情に熱く、自身が認めた相手には相応の敬意を示し、仲間を殺した敵には激怒して本気で攻める。自らの立場への責任感は強く、困難と認めた問題に対しては油断せず本気で挑む。先輩である五条からは信頼されている一方、本人は五条に対して信用・信頼はしているが尊敬はしていない。また、当初は虎杖を「子供」と見なし、呪術師として認めてはいなかったが、共に活動をすることで徐々に彼の実力や志しを認め、最終的に1人の「呪術師」と認めた。虎杖からも「ナナミン」という愛称で呼ばれたり、メカ丸から受け取った情報を真っ先に伝えたりと信頼されている。好物はパンで、カスクートを特に気に入っている。

対象の長さを線分した時に7:3の比率の点に強制的に弱点を作り出す術式「十劃呪法(とおかくじゅほう)」の使い手。弱点を的確に攻撃することができれば、格下であれば峰打ちでも身体を両断し、格上にもそれなりにダメージを与えられる。全長だけでなく、頭部や腕など部分までを対象として指定することが可能。また、「時間」による縛りを自ら課しており、普段は呪力を制限しているが、彼の定めた時間を超えて戦闘をすると呪力が上昇する特性を持ち、本人はこれを時間外労働にたとえている。「時間外労働」の際はネクタイを右手に巻き、術式を併用した右の拳の一撃で建物を破壊するほどの攻撃力と、並の斬撃や一蹴りが一切効かないほどの耐久力を持つ。また、この時は「瓦落瓦落(がらがら)」と呼ばれる、建物の倒壊を利用した拡張術式を用いることができる。

武器は大鉈で、普段は呪符を巻いている。領域展開は習得していないが、黒閃の連続発生記録の保持者であり、4回という記録を残している。

高専1年の時は灰原と共に行動しており、五条に振り回されていた。2年の際に2級呪霊(本当は1級案件)を祓う任務で灰原が死に、そのショックから高専卒業後は逃げるように一般の証券会社に入社した。「自身はやり甲斐とは無縁」と言い聞かせ、金のために重労働を繰り返す日々を過ごしてきたが、行きつけのパン屋の女性(声 - 植田千尋)との出会いをきっかけに、自分が「やり甲斐」を求めていたことに気付き、呪術師の道へと戻った。

渋谷事変では、五条封印後に重面春太を倒した後、禪院班に合流したが、漏瑚の奇襲により上半身を焼かれ、渋谷駅構内にて真人に触られる形で殺される。

猪野 琢真(いの たくま)

七海の助手を務める2級呪術師。21歳。七海の任務を一度手伝って以来、彼のことを非常に尊敬しており、七海からも期待されている。一方で、後輩である虎杖と伏黒に対しては本人なりに先輩としての振る舞いを徹底している。また、「筋」を通すことを重要視し、「尊敬している七海サンから認められずに1級になる訳にいかない」という理由で、彼の推薦で昇級することにこだわりを持つ。単純な性格の持ち主でもあり、七海の口車によく載せられる。

顔を隠すことで自らが霊媒となり四種の瑞獣の能力を降ろす降霊術「来訪瑞獣(らいほうずいじゅう)」の使い手で、術の都合上常に帽子をかぶっている。渋谷事変の際は七海から虎杖と伏黒を託され、オガミ婆とその孫が帳を降ろしているのを見つけ、戦闘に持ち込む。その際、「禪院甚爾」を降ろされた孫によって、ビルの屋上から落とされるが、伏黒の救助により一命をとりとめた。

一番「獬豸(カイチ)」:1本の角を顕現し、相手を追尾する。人間の肉体を抉る攻撃力を誇る。

二番「霊亀(レイキ)」:体に呪力の水を纏ってクッションとして防御する。足に纏えば滑るような特殊な歩法が可能。

三番「麒麟(キリン)」:脳内麻薬を大量分泌して体の痛感をオフにする。使った後はしばらく動けない。

四番「竜(リュウ)」:詳細不明

灰原 雄(はいばら ゆう)

七海と同期であった2級呪術師。非術師の家系出身。呪いが見える妹がおり、彼女には高専に来ないように強く言いつけていた。七海と対照的に、常に周囲に明るく愛想良く振る舞っている。先輩の夏油を非常に尊敬している。呪術高専2年の時、2級呪霊の討伐任務に失敗して死亡した。

呪術廻戦単行本3巻

呪術廻戦単行本4巻

呪術廻戦単行本5巻

伏黒 甚爾(ふしぐろ とうじ) / 禪院 甚爾(ぜんいん とうじ)

「術師殺し」の異名を持つ殺し屋で、恵の実父である。自分が付けた実の息子の名前を忘れ、更に息子を担保に博打の資金を調達するほどに冷淡な人物である。自尊心は捨てたと自称するほど、基本的に面倒事を避ける性格で、危険を察知すると違和感を覚えてその場から逃げる。

極めて特殊な「天与呪縛」の持ち主であり、呪力を完全に持たないにも関わらず、呪縛の強化によって視覚や嗅覚などの五感が呪霊を認識できるまでに鋭くなっており、呪霊を腹に入れる等、呪いへの耐性も獲得しており、戦闘に用いる呪具は、飼いならしている3級呪霊に携帯させている。さらに、跳躍だけで五条の「蒼」の効果範囲から脱出し、「赫」により弾き飛ばされても軽傷で済むなど、常人離れした身体能力を持つ。その反面、素手で呪霊を祓うことは出来ないため、生家である禪院家では酷い扱いを受けていた。やがて家を出て行き、恵の実母となる女性に婿入りして伏黒に改姓し、息子(恵)を授かったことで一時期は丸くなった。しかし、その妻が亡くなり、恵が小学1年生の時に津美紀の母親と付き合うも共に蒸発し、以降は女を転々とするヒモとなった。

懐玉編では、盤星教「時の器の会」から3000万円の報酬で星漿体・天内理子の暗殺の依頼を受ける。最初に、天内の護衛をする五条の神経を削らせるために、同化の2日前から当日まで、闇の匿名掲示板で天内に3000万円の懸賞金をかけ、五条と夏油を賞金目当ての呪詛師達と闘わせた。同化当日の懸賞金失効後、呪力を持たない自分が高専の結界を突破できることを利用して自ら単身で高専に奇襲し、五条や夏油を退けて天内を殺害する。盤星教に彼女の遺体を引き渡した直後、反転術式で生還した五条に敗れ、2・3年後に自分の息子が禪院家に売られること告げて死亡する。それから10年以上後、五条が封印された際に、オガミ婆の降霊術によって彼女の孫に「禪院甚爾」の肉体の情報が降ろされるが、降ろされた肉体(禪院甚爾)が霊媒(孫)の魂を上書きしてしまい、結果的に伏黒甚爾が完全に復活してしまう。甚爾は復活直後にオガミ婆を撲殺したが、オガミ婆の死後も降霊術は継続していた。さらに禪院甚爾の特殊性故に終了する契機を失ったため、術式は暴走し、強者ただ狙う殺戮人形と化した。陀艮の領域から脱出しようとした恵達の前に現れ、彼らを圧倒していた陀艮を逆に圧倒する。その後恵と交戦する中で、彼がわが子であると理解し、彼が禅院ではなく伏黒と名乗ったことに笑みを浮かべると、自ら命を絶った。

「Q(キュー)」:天元の暴走による呪術界の転覆を目論む呪詛師集団。構成員は軍服のような服を着ている。懐玉編で、星蔣体・天内理子の殺害を目論んだが、最高戦力であるバイエルが五条に敗北したことにより、組織は瓦解した。

天内 理子(あまない りこ)

2006年に呪術高専2年だった五条と夏油が護衛任務を担当した少女。14歳、廉直女学院中等部2年(当時)。天元と適合する人間「星漿体」であるため、天元との同化阻止を目的とする、呪詛士集団「Q」及び盤星教"時の器の会"に命を狙われていた。両親は事故で亡くなっており、世話係である黒井美里とは家族のような関係にある。学生時代の五条と夏油と出会った当初は自分と天元を同一視するようなふるまいをしていたが、心のうちでは生きることへの渇望があった。時の器の会の依頼を受けた甚爾により殺害される。

孔 時雨(コン シウ)

盤星教の仲介人である韓国籍の男性。元刑事。伏黒甚爾とは、彼が婿入りする前からの仲で、過去に彼に何度か仕事を依頼しており、恵のことも知っている。ただし、「ろくでなし」の彼と関わるのは「仕事か地獄でだけ」と決めている。懐玉編では盤星教と伏黒甚爾の仲介を担当し、闇の匿名掲示板で天内理子に懸賞金をかけたり、彼女の世話人の黒井を拉致したりした。玉折編では夏油の依頼を受け、盤星教の幹部を収集した。

園田 茂(そのだ しげる)

盤星教の代表役員であり、教団の信者として天元を絶対視しており、天元が暴走して人間社会が立ち行かなくなったとしても、「星と共に堕ちるのならば已む無し」としている。懐玉編では、伏黒甚爾に3000万円の報酬で星漿体・天内理子の暗殺を依頼し、星漿体の遺体を自身に渡した彼に報酬を渡した。玉折編で夏油に呪殺され、彼に組織を乗っ取られた。

【読書記録】呪術廻戦8巻読んだ感想

呪力(じゅりょく)とは人間の負の感情から生まれる「負のエネルギー」。呪霊の体も呪力で構成されている。呪力をほとんど持たない人間は、呪霊を祓うことが出来ず、個人差もあるが基本的に見たり触れることが出来ない。また、呪力の有無はほぼ生まれつきで、後天的な作用はほとんどない(虎杖は呪物である宿儺の指を取り込むことで、例外的に呪力を手に入れた)。呪術師の身体の中では、臍を起点に流れ廻っている。呪力の媒介には、呪符(じゅふ)と呼ばれる札が用いられ、呪物の封印等に使われる。

黒閃(こくせん)は打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生まれる空間の歪み。「黒閃」という呼び方は空間の歪みが生じると呪力が黒く光ることから由来する。

威力は通常の攻撃の2.5乗であるが、狙って出せる術師は存在しない。ただし、一度黒閃を出せば術師はゾーンの状態に入り、その日の内は連続して黒閃を出すことが容易くなる。黒閃を経験することで、呪力が呼吸のように自然にめぐり、自分中心に立ち回っているかのような感覚を覚え、自らの呪力の性質を真に理解できる。そのため、黒閃を経験した者としていない者には、呪力の核心との距離に大きな差が生じる。

術式とは呪力を流して発動する特殊能力であり、生得術式(しょうとくじゅつしき)と結界術(けっかいじゅつ)の2種類がある。 呪力を「電気」に例えると、術式は電気を流して使用する「家電」に当たる。術式の有無や向き不向きは、生まれつきで決まる。作中では、術式に対して「呪術」という単語が用いられることが多く、作中で単に「術式」と言う場合、術師が先天的に持つ生得術式を指す。生得術式のうち、「術式順転」(じゅつしきじゅんてん)は、「負のエネルギー」である通常の呪力を流して発動する。これに対し、「反転術式」(はんてんじゅつしき)は、本来「負のエネルギー」である呪力を掛け合わせることで「正のエネルギー」を生み出す高等な呪力操作であり、名前に「術式」とあるが、術式では無い。この「正のエネルギー」によって、人間を治癒することができる。ただし、習得するのは非常に困難で、治癒の規模にも個人差がある。また、この「正のエネルギー」を流して発動させる術式は、「術式反転」(じゅつしきはんてん)と呼ばれており、「順転」とは逆の効果を生み出す。術式順転と術式反転の複合させることで、「虚式」(きょしき)」と呼ばれる術式が出来上がる。これとは別に、「拡張術式」(かくちょうじゅつしき)と呼ばれる術式も存在する。術式は遺伝することがあるため、一部の術師の家系では、強力な術式を「相伝の術式」(そうでんのじゅつしき)として後世に継いでいる。

式神(しきがみ)は、術師の呪力で構成された化身であり、使い手の指示に従って相手を攻撃し、術式を解除すると消滅する。生得術式を持たない者でも、簡単なものを作ることは可能。呪力を宿し、自立可能な無生物は「呪骸」(じゅがい)と呼ばれており、自然発生するものは、呪霊のように人間に敵対的な態度をとる。呪骸は心臓となる「核」を持たせたものを人工的に作り出し、式神のように操ることも可能である。呪骸の中でも、使い手の直接的な意思で操作されるタイプのものは、「傀儡」(かいらい、くぐつ)と呼ばれている。また、生得術式の一種である降霊術(こうれいじゅつ)は、何かしらの霊媒に霊を降ろし、その力を得る。降ろす霊の名前を言う際は、より出生に近い名前を使うことがセオリーとなる。

結界術とは指定した空間の内と外を分け隔てる「結界」を作る術式。自分の中に術式を0から構築し、言霊に乗せた呪力を流して発動する。基本的に、呪力が一定量あれば努力次第で習得出来るが、向き不向きが激しく、結界術を習得していない実力者も多い。「閉じこめる」ことに特化した結界は「領域」と呼ぶ。領域は内からの耐性を上げているため、逆に外からの力に弱く、侵入することが容易い。結界自体には質量が備わっており、結界と結界の間に閉じ込められると最悪圧死する。

呪術廻戦単行本6巻

呪術廻戦単行本7巻

呪術廻戦単行本8巻


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