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【読書記録】呪術廻戦7巻読んだ感想

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)は、芥見下々による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2018年14号から連載中。人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を呪術を使って祓う呪術師の闘いを描いたダークファンタジー・バトル漫画。略称は「呪術」。本作は『ジャンプGIGA』2017 vol.1から2017 vol.4まで連載されていた『東京都立呪術高等専門学校』をプロトタイプ兼正式な前日譚としている。後に同作は2018年12月4日に『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』として発売された。

呪術廻戦単行本7巻

【読書記録】呪術廻戦7巻あらすじ・要約

五条悟は無事、花御を退けますが、真人に高専の結界に侵入されてしまい、高専に保管してあった特級呪物“両面宿儺”の指を6本分と、特級呪物“呪胎九相図”の1番から3番を奪取されてしまいます。呪霊や呪詛師に侵入され、交流会は中止となるかと思われましたが、学生達の希望もあり交流会・二日目は続行されます。交流会・二日目は個人戦ではなく、急遽野球をすることとなりますが、野球のルールを知らない者もおり、なかなか得点が入りません。出場出来ないメカ丸に変わり、ピッチングマシーンが京都校のピッチャーを務めたり、人数不足の為京都校の外野手1名のみ呪術が使用可となったりと、荒れた試合展開となりますが、最後は虎杖がホームランを放ち、東京校が勝利します。

6月から8月にかけて、オートロックの自動ドアが開きっぱなしになる現象の後、呪霊による刺殺が3件続けて起こります。虎杖達は術師視点で色々探って欲しいと、3件の被害者の共通の知人の家を訪れますが、その知人も同じ現象が起きた後、呪霊に刺殺されてしまいます。仕方なく3件の被害者が卒業した中学を訪れますが、伏黒もその中学の卒業生でした。一方、真人と夏油は高専から奪取した特級呪物“呪胎九相図” 1番から3番を受肉させ、鯉ノ口峡谷 八十八橋に行くように言い渡します。しかし、真人が行って欲しいと言った場所・八十八橋は、虎杖達が調査に向かった心霊スポットと同じ場所でした。虎杖達は八十八橋で調査を進めますが、呪霊の残穢も気配まるで感じられず調査は行き詰ってしまいます。その時、伏黒の同級生の少女が伏黒に会いに来て、同級生の少女も同じような現象に悩まされていて、さらに伏黒の姉で現在寝たきりとなっている津美紀も中学の時に、八十八橋に行っている事が判明します。伏黒は津美紀も呪霊の殺されるかもしれないと分かり、激しく動揺します。

虎杖達は呪霊の結界に入り込みますが、そこに呪胎九相図の壊相と血塗が乱入してきて、虎杖達と鉢合わせになります。釘崎は壊相に引っ張られ結界の外に引きずり出されてしまい、血塗と虎杖も二人を追って結界の外に出ていきます。結界の外に出た釘崎は、宿儺の指の回収が目的であると壊相から聞かされます。伏黒は結界の中で宿儺の指を取り込んだ特級呪霊と叩きますが、歯が立たず呪霊に殴られ気を失ってしまいます。気が付いた伏黒は、特級呪霊には敵わないと一旦諦めかけますが、五条に言われたアドバイスを思い出し、自分の限界を超えようとします。その結果、伏黒は領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」の展開に、不完全ながら成功します。

特級呪霊を倒した伏黒は結界を出たところで、安心して入眠してしまいます。一方、宿儺の指が結界から出た気配を壊相は感じ、釘崎には構わず宿儺の指を回収しに行こうとします。そこに虎杖と血塗が現れ、壊相のコンプレックスである背中を見てしまいます。コンプレックスである背中の不気味な顔を見られた壊相は激怒し、蝕爛腐術 極ノ番「翅王」を使って釘崎と虎杖を攻撃し始めます。虎杖は釘崎を抱えて走り一旦は極ノ番「翅王」から逃げ切りますが、逃げた先で虎杖は血塗の血を浴び、釘崎も極ノ番「翅王」をくらってしまいます。さらに壊相の術式が発動し、二人は攻撃をくらったところから腐食が始まってしまいます。2人は持って10分~15分以内に限界を迎えると言われるほど追い込まれますが、釘崎の術式・芻霊呪法とは相性が最悪で、壊相・血塗も追い込まれる形になってしまいます。釘崎は「共鳴り」を自身に打ち込み、蝕爛腐術によって出来た強い繋がりを利用して壊相・血塗にダメージを与えます。さらに毒に耐性のある虎杖は、毒や痛みを無視して血塗に殴りかかります。虎杖のパンチの連撃をくらった血塗は重傷を負い、重傷を負った血塗を助けるため壊相は術式を解除して釘崎を攻撃しようとします。

【呪術廻戦】キャラクター

虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)

本作の主人公。都立呪術高専1年生。宮城県仙台市出身。2003年3月20日生まれ。常人離れした身体能力の持ち主。元々は非術師であったが、宿儺の指を口にしたことで呪力を手にし五条の計らいによって都立呪術高専への入学した。宿儺の指の影響により、両目尻の下には開眼したもう一対の目の名残りの溝がある。快活・素直な性格で、誰に対してもフレンドリーに接している。また祖父の遺言の影響で「正しい死」に強いこだわりがあり、常に仲間や一般人をはじめとする目の前の人間を手の届く範囲で出来る限り救おうと心がけている。

身体能力の高さを生かした肉弾戦をメインに「逕庭拳」という殴打を習得する。初期は呪力をうまくコントロール出来ていなかったが、交流会での東堂の指導により上達し黒閃を経験した。黒閃1日5回記録。また毒の耐性も非常に高く、元来猛毒である宿儺の指を食しても死亡せず宿儺が受肉した後も自我を保った上で宿儺を抑え込むことができており、ゆえに宿儺の封印から1000年間生まれなかったとされる「宿儺の器(すくなのうつわ)」となった。このことにより他の指を探すレーダーの役割を持っているが、宿儺の性格故に都合よく機能していない。また、常に宿儺の魂を宿していることから自然に魂の輪郭を捉えることができ、術式無しで真人に直接ダメージを与えることができる。加えて宿儺の魂によって真人の「無為転変」の影響を完全に受けない。なお、体に生得術式は刻まれていないが五条曰くそのうち宿儺の術式が刻まれるらしい。また、これとは別に虎杖と対戦した相手の脳内に「過去に虎杖と何らかの良好的な関係を持っていた」という主旨の偽りの記憶を与える現象が生じているが、これは虎杖自身の能力ではない事が作者から語られている。

両親はおらず(生死・行方ともに不明)、祖父に育てられた。両親についての記憶は特にないらしく、祖父から話を切り出された際も一切の興味を示さなかった。未成年でありながらパチンコを嗜む習慣がある。好みのタイプはジェニファー・ローレンス。

逕庭拳

呪力を纏わせた拳で相手を殴り、その直後に呪力がぶつかることで一度の打撃で二度の衝撃を与える技。これは呪力のコントロールが未熟なうえ、素の力が人間離れしているせいで瞬発力に呪力が追い付けないことで生まれた悪癖。呪力を留める技術も未熟な影響で軌跡に残り、変則的な流れが生まれることで呪力の流れを読まれにくい。五条や七海はそれなりに評価しているが、交流会の際に東堂から「特級には通じない」と指摘された。黒閃を経験した後はコントロールの向上と引き換えに使用できなくなった。

釘崎 野薔薇(くぎさき のばら)

本作のヒロイン。都立呪術高専1年生。3級呪術師。本人曰く「盛岡まで4時間かかるクソ田舎」出身。身長は160cmないくらい。2002年8月7日生まれ。虎杖と同時期に呪術高専に入学したが、入学自体は以前から決まっていた。東京(都会)に対しての強い憧れを持つ一方で、彼女が小学校1年生の時に東京からの転校生である沙織ちゃんが村人たちの僻みによって追い出されたため、自身の故郷である田舎を嫌っている。

非常にサバサバした気性の持ち主で、口が悪く素人であるにも関わらず「呪いは危ない」と忠告してきた虎杖を蹴り飛ばすなど手が出るのも早い。一方で呪霊に人質に取られた少年を助けるため自ら武器を捨てて丸腰になる、罪人である少年院の在院者を当然のように助けようとするなどの優しさも見せる。自らのアイデンティティーを強くもっており、丸腰の状態で真依に背後を取られていても平然と喧嘩を売るほど度胸がある。

自身の呪力を篭めた釘を打ち込んで相手を攻撃する術式「芻霊呪法(すうれいじゅほう)」の使い手であり、対象から欠損した一部に釘を打ち込むことで対象本体にダメージを与える「共鳴り」(ともなり)や、対象に直接打ち込んで破壊する「簪(かんざし)」などを駆使する。武器として五寸釘・金槌(交流会ではピコピコハンマー)、場合によっては藁人形を使用する。近接戦闘が苦手。呪術高専に入学して以降は、暇があったら買い物に出るなどそこそこに東京を満喫している。

埼玉で呪胎九相図に遭遇した際、黒閃を経験する。2018年10月31日の渋谷事変では直毘人と真希の3人で渋谷へ向かうが、伊地知に連絡がつかなくなったので新田明を安全な場所へ避難させる為に別行動をとる。その中で重面春太と交戦し、七海に助けられた。七海から五条が封印された話を聞かされ戦闘区域に入るのを止められるが、新田明を救護に引き渡した後、単独で戦闘区域に戻った。その後、真人の分身と交戦し優位に立っていたところを本物の真人に触れられ、虎杖の目の前で左顔面を吹き飛ばされ倒れる。その後は東堂と共に加勢に来た新田の応急処置を受けるも生死に関しては不明。

夜蛾 正道(やが まさみち)

都立呪術高専の学長である1級呪術師。47歳。「気づきを与えるのが教育」という信条のもと、生徒のことを想い、入学時の虎杖を自身の呪骸と闘わせたり、五条に拳骨や絞め技で説教するといった厳しい教育を施す。呪骸を作り操る「傀儡呪術学(かいらいじゅじゅつがく)」の第一人者で、パンダも彼の手によるものである。呪骸は高い戦闘能力を持つことに加え、人形であるが故に痛覚や恐怖心を持っておらず、殴られても怯むことなく襲ってくる。また、可愛いものを好む一面があり、呪骸のデザインにも影響を与えている。かつて五条、夏油、家入の担任の教師を務めていたころは自分勝手な三人(特に五条)を叱っていた。その一方で、彼らを内心で大切に思っていたようで、夏油が両親を殺したことなどを五条に話した際はショックを受けていた。渋谷事変編では元教え子の家入を守るなど尽力したものの、渋谷事変発生を教唆したとして死罪に処された。

日下部 篤也(くさかべ あつや)

都立呪術高専2年担任。1級呪術師。逆だった黒髪を持つ強面の男性。常に棒付きキャンディを舐めている。シン・陰流の使い手であり、シン・陰流の弱者を守るという信念を持つ。居合「夕月」が使え、「抜刀」もできる。特級を感知出来る。冥冥曰く「術式無しで1級まで上り詰めた」実力者で、彼以降、同様に昇級した1級術師はいないという。腰には刀を帯びている。渋谷事変では、パンダとともに渋谷入りし、居合わせた夏油一派の幹部2人ととともに漏瑚と宿儺の戦闘に巻き込まれる。

家入 硝子(いえいり しょうこ)

呪術高専の医師。28歳。五条と夏油の同期にあたる。反転術式による傷の治療が出来る数少ない人物であり、高専卒業後に医師免許を取得した。少年院の出来事で死亡した虎杖の身体を解剖して、彼が猛毒に耐えられた理由を調べることに意欲的な姿勢を見せ、後に虎杖が蘇生した際には「ちょっと残念」と口にするなど、少々エキセントリックな一面を持っている。その一方で、正体を知らなかったとはいえ真人が作った改造人間を殺めてしまった虎杖が気に病まぬよう、「死因は身体を変えられたことによるショック死」とフォローするなど、優しさを垣間見せるときもある。2006年の時点では呪術高専2年のクラスに在籍しており、この時点から治療術を体得していた。五条と夏油とは同級生であったほか、庵とも親しかった。3年生に進級した2007年、新宿で夏油に遭遇した後、五条に連絡をした。渋谷事変編では夜蛾に守られながら負傷者を回復させている。

壊相(えそう)

呪胎九相図2番。次男。筋肉質でモヒカンの男性で、裸体の上に女性物のボディハーネスを身につけている。背中に不気味な顔があり、そこから発する臭いと相まって、本人のコンプレックスになっている。しかし、隠すと蒸れるので露出しており、背中を見られると、「バチ殺し」と称して見た対象を殺そうとする。紳士的な振る舞いに加え、兄弟愛が深い。一方で、激怒すると口調が荒くなる。自身の血液を相手に浴びせて腐蝕させる術式「蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)」の使い手。血液は有毒で、浴びた物体はすぐに腐蝕し、人間の場合、全身に浴びない限りは死ぬことは無いが一部だけでも激痛を伴う。ただし、自身の血液を使う性質上、釘崎の「芻霊呪法」と相性が悪く、腐蝕箇所に「共鳴り」をされると心臓にダメージを負う。また、この術式で三男・血塗と繋がっており、血液を通じての「共鳴り」のダメージは両者とも同時に受ける。受肉後、真人らに頼まれた「お使い」として、血塗と共に宿儺の指を回収しに八十八橋に出向き、八十八橋の特級呪霊の生得領域を出た虎杖と釘崎と交戦の末に死亡する。

血塗(けちず)

呪胎九相図3番。三男。呪霊のような異形。手足が生えた青い肉塊のような姿をしていて、小さい顔の下に大きな口がある。常に顔や大きな口から血を垂らしている。弱者と遊ぶことを好む。弟として、兄である脹相と壊相のことを慕っている。「蝕爛腐術」の使い手であり、前述の大きな口から血液を吐いて相手に浴びせるが、壊相のものより毒性は低く、浴びるだけでは腐蝕がおこることはない。なお、壊相同様に「芻霊呪法」とは相性が悪い。また、この術式で次男・壊相と繋がっているため、血液を通じての「共鳴り」のダメージは両者とも同時に受ける。受肉後、真人らに頼まれた「お使い」として壊相と共に宿儺の指を回収しに八十八橋に出向き、八十八橋の特級呪霊の生得領域を出た虎杖と釘崎と交戦の末に敗死する。

【読書記録】逕庭拳の考察

呪力を纏わせた拳で相手を殴り、その直後に呪力がぶつかることで一度の打撃で二度の衝撃を与える技。これは呪力のコントロールが未熟なうえ、素の力が人間離れしているせいで瞬発力に呪力が追い付けないことで生まれた悪癖。呪力を留める技術も未熟な影響で軌跡に残り、変則的な流れが生まれることで呪力の流れを読まれにくい。五条や七海はそれなりに評価しているが、交流会の際に東堂から「特級には通じない」と指摘された。黒閃を経験した後はコントロールの向上と引き換えに使用できなくなった。

逕庭拳を実際に本を読んでからのものだとすると黒閃は音楽プレーヤーやスマホを手に入れた後かもしれない。

※黒閃(こくせん):打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生まれる空間の歪み。「黒閃」という呼び方は空間の歪みが生じると呪力が黒く光ることから由来する。威力は通常の攻撃の2.5乗であるが、狙って出せる術師は存在しない。ただし、一度黒閃を出せば術師はゾーンの状態に入り、その日の内は連続して黒閃を出すことが容易くなる。

黒閃を経験することで、呪力が呼吸のように自然にめぐり、自分中心に立ち回っているかのような感覚を覚え、自らの呪力の性質を真に理解できる。そのため、黒閃を経験した者としていない者には、呪力の核心との距離に大きな差が生じる。

【読書記録】呪術廻戦7巻読んだ感想

虎杖が所属していた部活。通称「オカ研」。部員は虎杖を含めて3人であり、遊んでばかりでろくな活動報告をしていないとして、生徒会長(声:中島ヨシキ)からは煙たがられている。心霊スポットを探索したり、部室(家庭科準備室)でこっくりさんをしたりしている。

佐々木(ささき)はオカ研の2年生の女子。心霊現象は好きだが怖がりで、虎杖がいないと心霊スポットにはいけない。物語当初、虎杖から宿儺の指を借り受け、深夜の学校で封印を解いてしまう。そのせいで宿儺の指ごと呪いに取り込まれかけるが、虎杖によって間一髪で救出された。逆に井口(いぐち)はオカ研の2年生の男子。佐々木と同じく怖がりで虎杖がいないと心霊スポットにはいけない。物語当初、佐々木と共に、宿儺の指に引き寄せられた呪いに襲われ、頭に食らいつかれてしまう。その後救出され、一命を取り留めた。

高木(たかぎ)先生は杉沢第三高校の陸上部顧問。虎杖の身体能力に目をつけ、陸上部に入部させるため勝手に入部届を書き換えた。その後、虎杖と砲丸投げで勝負をし14mの記録を出すが、虎杖が30m弱先のサッカーゴールに球を食い込ませるという非常識な実力を見せたため、呆然とすることになる。

呪術廻戦単行本6巻

呪術廻戦単行本7巻

呪術廻戦単行本8巻



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