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【呪術廻戦0巻】読んだ感想|最終話「眩しい闇」

『呪術廻戦』(じゅじゅつかいせん)は、芥見下々による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2018年14号から連載中。人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊、呪術、使って祓う呪術師の闘いを描いた、ダークファンタジー・バトル漫画。略称は「呪術」。

本作は、『ジャンプGIGA』2017 vol.1から2017 vol.4まで連載されていた『東京都立呪術高等専門学校』をプロトタイプ兼正式な前日譚としている。後に同作は2018年12月4日に『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』として発売された。

呪術廻戦、始まり。

2018年6月の宮城県仙台市から物語は始まる。常人離れした身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、両親の顔を知らず、祖父に育てられた。祖父が逝去した夜、虎杖の学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、人を襲う化物・呪霊が現れてしまう。虎杖は「呪物」回収のために現れた呪術師の伏黒恵と共に、取り残された先輩を救うため校舎へ乗り込む。しかし、そこで窮地に追い込まれてしまい、虎杖は力を得るため自ら呪物「宿儺の指」を食べ、特級呪物・両面宿儺が復活する。

その後虎杖は「宿儺の器」として呪術師に捕らえられ、死刑を宣告される。しかし五条の提案により、「すべての宿儺の指を食してから死ぬ」という猶予が与えられる。かくして虎杖は都立呪術高専に入学し、呪術師としての人生をスタートさせる。

東京都立呪術高等専門学校(0巻)|呪術廻戦0巻

第1話「呪いの子」
第2話「黒く黒く」
第3話「弱者に罰を」
最終話「眩しい闇」

2016年11月、高校生の乙骨憂太には、婚約者の少女である特級過呪怨霊・祈本里香が取り憑いていた。同級生から執拗な嫌がらせを受けていた乙骨は、里香が彼らに重症を負わせたことで呪術師に拘束され、死刑を宣告される。しかし強大すぎた里香の力に術師側は尻込み、かつ呪術高専の教師・五条悟の勧めもあったことから、乙骨は2017年に東京都立呪術高等専門学校に転校する。

他者との関わりを恐れ、呪術師になることにも生きることにも消極的だった乙骨だが、個性豊かな同級生と関わる内に生きるための自信を持ち、里香を自分から解呪するために呪術師を目指すようになる。

乙骨の入学から約1年後、かつて一般人を大量虐殺して呪術界を追放された特級呪詛師・夏油傑が突如現れる。非術師を殲滅し、呪術師だけの世界を目指す夏油は、乙骨達の前で2017年12月24日に、新宿・京都で、大勢の呪霊たちによる虐殺「百鬼夜行」を実行すると宣言する。そして百鬼夜行当日、夏油は里香を手に入れるため、高専を襲撃する。安全のため高専に残っていた乙骨は激戦の末に夏油を倒し、同時に里香の解呪に成功し、物語は幕を閉じる。

乙骨 憂太(おっこつ ゆうた)とは|東京都立呪術高等専門学校の主人公

東京都立呪術高等専門学校の主人公。

都立呪術高専2年生。特級呪術師。2001年3月7日生まれ。一般人の家庭出身だが、後に、日本三大怨霊の1人にして御三家・五条家の先祖に当たる超大物呪術師・菅原道真の子孫であり、五条の「超遠縁の親戚」であることが明らかになる。

人の強さや優しさに敏感で、仲間想いな性格。当初は気弱で自己評価が低く、後述の理由で不本意に周囲に危害を加えてしまうことから、人との関わりを極度に避けていた。しかし、高専編入後は、前向きでたくましくなった。

特級過呪怨霊・祈本里香に取り憑かれた「特級被呪者(とっきゅうひじゅしゃ)」。乙骨に危害を加えると里香が顕現し、その人物に危害を加える。当初は里香の制御ができていなかったが、高専編入後の初任務にてできるようになった。左手の婚約指輪は自身と里香をつなぐものであり、里香の制御や呪力の媒介にも使われる。乙骨自身が呪術を習得した際は、「最愛の人の魂を抑留する縛り」により、里香の「底なしの呪力」や「無条件の術式模倣」が使用できた。一方で、パンダからは感知能力の低さを指摘されている。刀に呪力をこめて使う戦法を取る。

小学生の時は宮城県仙台市に住んでおり、肺炎で入院していた里香と病院で出会い、共に同じ小学校に復学する。2人は互いを深く愛し合い、2011年、乙骨は里香から婚約指輪を渡され、彼女の婚約者となった。しかしその後、里香は交通事故で死亡すると同時に怨霊と化し、乙骨に取り憑いた。以降、里香によって周囲に危害を加えるようになってしまい、家族からも離れた。

2017年12月24日の百鬼夜行では、安全上の理由から呪術高専で待機させられていたところ、仲間たちを襲撃した夏油に対して怒りを爆発させ、里香を完全顕現させただけでなく、呪力の制限解除をして「純愛」による莫大な呪力を夏油に放出したことで勝利を収める。

のちに、里香が乙骨に呪いをかけて怨霊と化したのではなく、乙骨が彼女への執着心から、彼女に呪いをかけたことで怨霊にしていたことが判明し、乙骨が主従制約を破棄したことで解呪が実現した。本来の姿を取り戻した里香は、乙骨に感謝の言葉を述べ、成仏した。

2018年の高専2年時では海外におり、交流会にも参加しなかった。里香の解呪後の戦術は不明だが、階級は1年時と同様に特級である。33話の扉絵やアニメのオープニング映像に、ミゲルと同行している姿が描かれている。

渋谷事変終結後に帰国。上層部から虎杖の処刑執行人に任命され、虎杖の前に姿を現し、心臓を止めると同時に反転術式で治癒した。その後、虎杖達と別ルートで死滅回遊に参加する。仙台結界にて烏鷲亨子(うろ たかこ)、石流龍(いしごおり りゅう)、黒沐死(くろうろし)を倒し得点を獲得。

術式と結界術

術式

呪力を流して発動する特殊能力であり、生得術式(しょうとくじゅつしき)と結界術(けっかいじゅつ)の2種類がある。 呪力を「電気」に例えると、術式は電気を流して使用する「家電」に当たる。術式の有無や向き不向きは、生まれつきで決まる。作中では、術式に対して「呪術」という単語が用いられることが多く、作中で単に「術式」と言う場合、術師が先天的に持つ生得術式を指す。生得術式のうち、「術式順転」(じゅつしきじゅんてん)は、「負のエネルギー」である通常の呪力を流して発動する。これに対し、「反転術式」(はんてんじゅつしき)は、本来「負のエネルギー」である呪力を掛け合わせることで「正のエネルギー」を生み出す高等な呪力操作であり、名前に「術式」とあるが、術式では無い。この「正のエネルギー」によって、人間を治癒することができる。ただし、習得するのは非常に困難で、治癒の規模にも個人差がある。また、この「正のエネルギー」を流して発動させる術式は、「術式反転」(じゅつしきはんてん)と呼ばれており、「順転」とは逆の効果を生み出す。術式順転と術式反転の複合させることで、「虚式」(きょしき)」と呼ばれる術式が出来上がる。これとは別に、「拡張術式」(かくちょうじゅつしき)と呼ばれる術式も存在する。術式は遺伝することがあるため、一部の術師の家系では、強力な術式を「相伝の術式」(そうでんのじゅつしき)として後世に継いでいる。

式神(しきがみ)は、術師の呪力で構成された化身であり、使い手の指示に従って相手を攻撃し、術式を解除すると消滅する。生得術式を持たない者でも、簡単なものを作ることは可能。

呪力を宿し、自立可能な無生物は「呪骸」(じゅがい)と呼ばれており、自然発生するものは、呪霊のように人間に敵対的な態度をとる。呪骸は心臓となる「核」を持たせたものを人工的に作り出し、式神のように操ることも可能である。呪骸の中でも、使い手の直接的な意思で操作されるタイプのものは、「傀儡」(かいらい、くぐつ)と呼ばれている。

また、生得術式の一種である降霊術(こうれいじゅつ)は、何かしらの霊媒に霊を降ろし、その力を得る。降ろす霊の名前を言う際は、より出生に近い名前を使うことがセオリーとなる。

結界術

指定した空間の内と外を分け隔てる「結界」を作る術式。

自分の中に術式を0から構築し、言霊に乗せた呪力を流して発動する。基本的に、呪力が一定量あれば努力次第で習得出来るが、向き不向きが激しく、結界術を習得していない実力者も多い。「閉じこめる」ことに特化した結界は「領域」と呼ぶ。領域は内からの耐性を上げているため、逆に外からの力に弱く、侵入することが容易い。

結界自体には質量が備わっており、結界と結界の間に閉じ込められると最悪圧死する。

まとめ

「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」:自身の影を媒介とした十種の式神術

「芻霊呪法(すうれいじゅほう)」:自身の呪力を篭めた釘を打ち込んで相手を攻撃する術式

「無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)」:五条家相伝の、収束する無限級数を現実にする術式

「傀儡呪術学(かいらいじゅじゅつがく)」:呪骸を作り操る

「不義遊戯(ブギウギ)」:術式範囲内にある「一定以上の呪力を持った2つのモノ」の位置を入れ替える術式

「赤血操術(せっけつそうじゅつ)」:御三家・加茂家相伝の術式

「構築術式(こうちくじゅつしき)」:無から物体を作る術式

「十劃呪法(とおかくじゅほう)」:対象の長さを線分した時に7:3の比率の点に強制的に弱点を作り出す術式

「来訪瑞獣(らいほうずいじゅう)」:顔を隠すことで自らが霊媒となり四種の瑞獣の能力を降ろす降霊術

「黒鳥操術(こくちょうそうじゅつ)」:烏を操る術式

「呪霊操術(じゅれいそうじゅつ)」:呪霊を取り込み自在に操る術式

「氷凝呪法(ひこりじゅほう)」:氷を顕現させる術式

「無為転変(むいてんぺん)」:生物の魂の形を変えて対象の肉体を自由に変形・改造する術式

「蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)」:自身の血液を相手に浴びせて腐蝕させる術式

考察|もしも、自分が術式を使えたら。

カウンター(Counter):カウンターアタック(Counter Attack)は、軍事戦術の一種で防御戦闘において敵部隊の撃破や奪取された地形の奪回を目的に実行される攻撃のこと。日本語では逆襲または反撃。転じてサッカーなどの球技やボクシング、格闘技、モータースポーツなどのスポーツにおいても反撃、速攻の意味で使用されている用語である。単にカウンター(Counter)とも呼ばれてSPY(人為的な工作)活動などに対する防御活動としても用いられる。特に敵が攻撃に出てくるところを防ぎ、即座に攻撃に転じる事、あるいは、その攻撃の勢いを逆に利用して攻撃する事を指す。

リバーサル(Reversal):リバーサル(Reversal)、反対の方向に向きを変えること。

パズル(Puzzle):パズル(Puzzle)は、あらかじめ出された問題を、論理的な考察と試行錯誤によって解くことを目的とした、ゲームやクイズに似た娯楽の一種。論理学的には、複数解が矛盾してしまう「ジレンマ」、論理的に解けそうでいて不思議と解答が見つからない「パラドックス」に対して、唯一解が出せるものを「パズル」と定義することができる。しかし一般的にパズルといえば、娯楽として提供される問題や謎全般を指すことが多い。「学問的な命題に対して娯楽の要素が強いものがパズル」、または「知識に頼るものがクイズで思考で解くものがパズル」など多くの意見がある(ちなみに20世紀前半には、クロスワードパズルの様にクイズとパズルの中間と思われる問題を「クイズル(Quizzle)」という造語で呼んだこともある)。パズルといった場合、問題は幾何的であり、図を用いて、もしくは実際にその状況を作り出して出題されることが多いとも考えられる。パズル性の強いコンピューターゲームの登場などもあり、娯楽としてのパズルの範囲を厳密に定義するのは困難と言える。

maze(メイズ):迷路(メイロ)。迷路(めいろ)とは、複雑に入り組んだ道を抜けて、目的地、ゴールまで辿り着くことを目指すゲーム、パズルのこと。「迷路」は英語で「maze(メイズ)」と言うので、特に紙の上で解くパズルとしてのそれは迷図(めいず)という当て字をされることもある。二次元的に紙などに描かれたり、ディスプレイに表示されたりした迷路のほか、生垣で複雑な順路を構成した庭園や、立体迷路など人間が辿れる大きさの迷路もある。後者については「迷路園」で詳述する。人為的に作られたものを指すことが多いものの、山道や繁華街の路地のように迷いやすい道を指して、比喩的に「迷路(のような)」と言うこともある。部屋や通路が入り組んだ建築物は、特に迷宮とも呼ばれる。

コントロール (Control):調節、統制、制御。「感情を―する」「―タワー」(管制塔)。野球で、制球。「―の悪い投手」。

マーク(mark):マーク(mark)とは、人間により作られた、記号・符号・しるし・標章・図案等のこと。文字そのものはマークとは言わないが、図案化・装飾化した場合にはマークと呼ばれることがある。通常は、小さなスペースに記載できるような、外見的な情報量の少ないものである。マークは、ある意味や概念を示すために用いられる。逆に、意味や概念を示していない場合には、それは、模様でしかない。同じマークが、使われる場面により異なる意味となることもあり、固定した意味を持たず、使われるそのときどきに、個別に意味が付与されるようなタイプのマークもある。図案化が進むと、絵と区別がつかなくなるような場合もある。マークは、商標登録が可能である。なお、時として、ある「色」が、何らかの意味を示す場合があるが、独立した「色」だけを、マークと呼ぶことはない。マークを作る職業は、今日ではグラフィックデザイナーとされる。

スート(suit):スート(suit)とは、トランプ、あるいはタロットの小アルカナに書かれているマークの事。スーツとも呼ぶ。近代以前の日本で行われた天正かるた・うんすんカルタなどでは「紋標(もんじるし)」と呼ばれることがある。日本で使われているフランス式(英米式)のトランプの場合

スペード(♠)

クラブ(♣)

ダイヤ(♢)

ハート(♡)

の4つのスートがある。このうちスペードとクラブが黒で描かれており、ハートとダイヤモンドが赤で描かれている。クラブはしばしばクローバーとも呼ばれる。占いに使われるタロットの小アルカナによって日本で知られているスートは、ラテンスタイルと呼ばれるもので、剣。棍棒(杖)。硬貨(護符)。カップ(聖杯)。の4つのスートがある。フランス式のスートとは異なり、各スートの記号は特定の色で描かれることがないのが通例である。なお、ゲーム用に使われる現代のタロットのスートはトランプと同じになっている。

シンボル(symbol):シンボル(symbol)は、記号 (sign) を分類した1つの種類である。その厳密な定義は1つではないが、記号のうちその対象との関係が非本来的[1]・隠然的であるものがシンボルとされる。「象徴記号」と訳されることもある。"symbol"の語源は古代ギリシャ語の"symbolon"(σύμβολον) に由来し、syn-が「一緒に」、boleが「投げる」や「飛ばす」を意味し、合わせて、「一緒にする」や、二つに割ったものをつき合わせて同一の物と確認する「割符」や「合言葉」を意味する。

「不義遊戯(ブギウギ)」:術式範囲内にある「一定以上の呪力を持った2つのモノ」の位置を入れ替える術式のような読み仮名にしたらカタカナになるような術式がいいなあと感じた。


防御戦闘

戦術(Tactics)

迷路

印、記号


「防迷記路(ボウメイキロ)」、「召喚構築(ショウカンコウチク)」など。。。:術式の範囲内にある位置に「一定以上の呪力を持ったもの」を構築、召喚する術式。

「影術理(カゲジュツリ)」、「一天影理(イッテンカゲリ)」など。。。:明、暗、明暗などからの式神術

「雨雷操術(うらいそうじゅつ)」など。。。:雨、雷を操る術式。自然、万物を楽しむ術式

「駒千操術(こませんそうじゅつ)」:手駒を操る術式など。。。

呪術廻戦 25


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