見出し画像

店先に花輪があったなら…


 オープンのお店がありました。生花の花輪があったら、あなたは何番を選びますか?

①一緒に写真を撮る
②花を持ち帰る
③ 見るだけ
④その他

 ちなみに、わたしは②です。花を持ち帰らせてもらいます。地元に限りますが。

 実際、20年前に、関東でオープンしたてのお店前にあった花輪から、カーネーションを3本、いただこうとしたことがあります。

 そのとき、店の人から「勝手に持っていかないで」と呼び止められました。あれっと、思いながらも、わたしはぺこぺこ頭をさげ、大慌てで花を戻し、一目さんにその場から逃げました。

 バクバクする心臓が落ち着いたら、ようやく気づきました。花輪の花をいただく風習がこの土地にはないのだろうと。

 わたしは愛知県出身。愛知県の一部の地域では、開店した店の花輪の花を、持ち帰る風習があります。

 花輪の花がすべてなくなると、その店は繁盛するといわれ、店主にも喜ばれるようです。だから、花が残っていたら、もらわなくっちゃと思ってしまいます。

 先日、地元の駅前にオープンした店にも花輪があり、オープンと同時に、たくさんの人が2、3本ずつ花をもらっていました。未だ、この風習は廃れずに、続いているようです。

 風習は、知らぬ間に身についていて、気をつけようにも、気づかないことの方が多くありそうです。知りたいような、怖いような…

 わたしの当たり前は、どこかでは非常識になる。またいつか、どこかでびっくりするような気がしています。

 あなたのところにも、独自の風習、ありますか?



この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?