2022年大喜利ふりかえり

振り返り5年目、続けることに意味の大部分があるかも。2022/12/31に年賀状を書きながら勢いよく振り返ります。

去年の振り返りは↓です


生大喜利・スプレッドシート大喜利

やってません!ライブ感がある場の中で自分が安全圏以外の場所からボケないといけない場に今年は一度も身を置いてないかも!こりゃ、すっかりしなびてしまってるかもしれんね(トホホ)



ネット大喜利の大会

ネット大喜利は今までより忙しいながらも結構たくさんやりました。大喜利茶屋とか大喜利たろうとかネタチルとか常設企画はそんなにできませんでしたが、大きめの大会とかチーム戦はなんだかんだ参加していたと思います。思い出しながら一個一個振り返りますが、忘れちゃいけない大切なことを忘れているかもしれません(す き だ → これじゃあ名前わかんないよ)

大喜利ドラフト会議

ドラフトはギリギリ引っ掛かって本選もチームに押し上げられて勝っていっただけでしたが、決勝は結構いいのが出せて個人1位でした。チームは惨敗!こういうので1位とった経験はあんまりないから新鮮でした。

4点たくさんもらえてて嬉しい

もともと長文出そうと思っていたんですがこれを思いついたのでこれを出すことにして、正解でした。無駄なこだわりで毛利衛じゃなくて野口聡一にしようとも思ってたんですけど、野口さんだと宇宙飛行士よりちびまる子ちゃんかもと思って毛利さんにして、これもたぶん正解でした。


第1回TGR王者防衛戦

 今年はTGR王者防衛戦が3月と7月の2回ありました。3月の辻喜利トーナメントを勝ち上がってきたのはミモザ名前さんで、新進気鋭のルーキーとの対決というテイストがあってそれなりに緊張しました。
ミモザさんはその前の辻喜利トーナメントの時も「無償の愛撫」名義で結構勝ち上がっていたし当時一番ぐらいに勢いもあったので、一応事前に名前だけ見て優勝候補には挙げていたのですが、実際戦うとなると結構嫌でした。このトーナメントで一番強いと思った回答は準決勝のvs虎猫戦での

この回答でした。もともと距離感でうまくボケることができるというのは知っていたので、そのうえでお題をちゃんと消化して答えるのもできるとなると手ごわいなーと思っていました。

 いざTGR王者決定戦の5戦になってみるとなんかミモザさんが明確にガス欠してて4-1で勝てました。ラッキー!防衛成功!防衛側の有利が出た。自分が出した回答も後から見て付け入るスキがないわけじゃないけどいろんな手段で勝てていて悪くなかったと思うし、唯一負けた対戦の回答も内容は結構よかった(し実際8-7の僅差だった)ので、ちゃんと勝てた感じがして喜ばしかったです。

お題の処理がうまくできたと思う
過去の辻喜利で類題を見ていたのでお題の処理がうまくできた

 この対戦をきっかけにミモザさんと会話する機会が発生し、何度か話したあと大喜利大使館でチームを組むことになり、そういう意味でもいい対戦だったと思います。


大喜利天文台

 新設サイトで、シーズン1だけ参加しました。それ以降は忙しいのもあってあんま参加できなかったです。
シーズン1は勝手に祝砲みたいなつもりで回答していて、特にシーズン1の第1回は「久々の長文回答+あんまない回答」という結構気合いが入っていてその時点での自分の最高火力2つみたいな回答を出せたつもりでいたんですが、結果は坂本から8点もらった以外は普段とあんまり変わりませんでした。

お題 南極からペンギンが消えた。いったい何があった?

南極からペンギンが消えたというより、ペンギンからペンギンが消えたあとに南極を見た

↑非現実的で観念的だけどあるあるっぽい説得力が残っていて気に入ってます

 エイドリン・エイドリン王は生まれた時から王様であった。王様というのはオウサマペンギンのオウサマではなく、エイドリン・エイドリン王はコウテイペンギンであったが、すべてのペンギンの王様であった。エイドリン・エイドリン王の父、エイドリン・ブラミニスクケンモリスクは、卵の頃から比肩なき才覚を発揮し、大人の羽に生え変わらないうちに文字・本・計算・貨幣・通信・兵器・法律を発明し、当然のように初代のペンギンの王となり、息子が生まれると同時に譲位して即死した。つまりエイドリン・エイドリン王は2代目のペンギンの王ということだ。
 エイドリン・エイドリン王は悩んでいた。これはなぜか。王は実績に欠けていた。エイドリン・エイドリン王は優秀ではあったが、先代が残したものを維持するばかりで、自分で作り上げたものは何一つなかった。王は、自分の玉座が氷山のような不安定な土台の上にある気がしてならなかった。
 ある朝、目を覚ました王は、自分以外の全てのペンギンが王で、自分だけ王ではないのではないかという不安に襲われた。これはペンギン特有の誤謬である。我々ペンギンは自分と相手を入れ替えて考えてしまうことがあり、大きな問題となっている。王は自分のペンギンとしての性質を自覚していたが、自覚していても制御はできなかった。
 それから何日も同じ不安に襲われ続けた王は、先王ブラミニスクケンモリスクが成し得なかった何かを成し遂げれば不安を克服できると考えた。これはペンギンと人間に共通の誤謬である。ペンギンと人間は努力して目標を達成すれば関連のない問題が解決すると信じ込むことがあり、王もその例に漏れなかった。先王の業績について調査した王は、結論にたどり着いた。ブラミニスクケンモリスクは宇宙についてろくに考えたことがない。これはなぜか。ブラミニスクケンモリスクは空についてのペンギンの限界から目を背けていた。これはなぜか。ブラミニスクケンモリスクは自分が空を飛べないことを受け入れられなかった。ペンギンに当たり前の性質を受け入れず、立ち向かいもせず、コンプレックスのつば付き帽を被り、空が視界に入らないよう俯いていた。自分が先王を超えるなら、それは空だ、宇宙だ、エイドリン・エイドリン王はそう思った。そして王は、隕石の調査を開始した。
 南極大陸には隕石が多く見つかる場所がある。これはなぜか。氷の上に落ちた隕石は氷に閉じ込められて移動し、山脈にせきとめられた氷が融けて隕石だけが残るからだ。読者諸君には当たり前の知識だろうが、ペンギンにとっても当たり前の知識である。念のため強調しておくが、"ペンギンの知的能力は10年前と比較にならないほど成長"している。
 隕石発掘の現場で指揮を執っていた王はあることに気が付いた。ペンギンたちを脳内の理想通りに動かせるのである。どう命令すべきかを考えずとも、感覚的な指示だけで、ペンギンたちは王の体の一部のように働くのであった。王は、自分の嘴で魚をくわえるときと全く同じように、10羽のペンギンに小エビの目玉をつまませることができた。ペンギンたちをよく馴染んだ工具のように使うことができた。エイドリン・エイドリン王にとって、この世の他のペンギンは、対等な知性としてのペンギンではなく、むしろ人間の旧来のイメージ通り家畜としてのペンギン――そりを引き、卵を産み、夜の家を守る道具としてのペンギン――なのであった。新たな価値観を得た王はジェット噴射のように排泄した。
 ペンギンの肉体を自由に操る力は、ペンギンの精神を発展させた先王の力とは真逆の力である。が、この力が、ペンギンたちを支配するという点でまさにペンギンの王のための力だというのは、氷のありかより明らかであった。つまり、ペンギンがペンギンの肉体を持つという、ブラミニスクケンモリスクが受容できなかったペンギンの限界は、エイドリン・エイドリン王が、王としての才能を披露するうってつけのステージなのである。
 この日からエイドリン・エイドリン王は自分と相手を入れ替えて考えてしまうことがなくなった。これはなぜか。全てのペンギンを自分の一部として扱えるからだ。ペンギン特有の誤謬、空、ブラミニスクケンモリスク、エイドリン・エイドリン王を縛るものは完全に消え失せた。王に迷いはなかった。王の意志の下で1つの集合体となったペンギンは、氷上から暗い海へとずり落ちるように消えたのであった。

 こうして全てのペンギンは南極を去った。これは2019年12月8日の出来事であり、中国湖北省武漢市で最初の新型コロナウイルス感染者が原因不明の肺炎を発症した1週間後のことである。
 その後エイドリン・エイドリン王が何を成し遂げたかは説明するまでもない。これはなぜか。なぜなら、今あなたの部屋にあるテレビをつければわかるからだ。

↑今まであまり書いたことのない長文を書こうと思って書きました。ストーリーを作ること、単純なボケの羅列にならないようにすること、書いていないことの雰囲気を感じ取ってもらって票をとろうとせずに書いてあることだけで雰囲気も内容もしっかり説明しきってそれでいて内容がしっかり面白いこと、を目標にしていました。目標通りのものは書けたと思っています。「読んでいて自分では気づかないけれど説明されれば納得できる」というのを「王の能力とは何か」みたいな形で取り入れられてると思うので内容自体が結構うまくできてると思うのと、「氷のありかより明らか」とかのペンギン南極ジョークとかその他お話と関係ないところの細かいボケも自分で気に入っていて、この長文回答は自分が今までしてきた長文回答の中でもかなり上位に位置付けられています。
オチはなんでも良かったんですけど、こういうのやったことなかったのとやるタイミングとしてもちょうどいいだろうと思ったのでこれになりました。

 天文台は途中から2部制が導入されるようになっていて、こういうサイトもあったほうがいいからイイネ!とも思っているのですが、定期企画に参加することの負担が日常においてあんまり心地よくないという生活の忙しさの状態なので、見送り中です・・・


地域対抗大喜利フェス

 これも今年か。決勝2回戦負けでした。決勝1回戦までの回答はそこまでいまさら言及したいものでもないですが、負けた回答は結構気合入れて出してました。

結構ちゃんと考え込んで出したんだけどなー

「もう一度目をこすって戻す」みたいな、自然な動作をちょっとズラしたり発展させたりしてニュアンスをもう一個乗せるやつ、おもしろくなるやり方として確立しかけてるとは思うけど、この回答は作るのそこまで簡単じゃないと思うし最後まで読むと情報が一気に入ってくる感じで面白いしでいいと思ったんだけど、評価には全然結びつかず!暴力装置とツイタチさんの4点はうれしい4点でした。

 大会や回答とは直接関係ないけど、決勝2回戦の同じお題の途中経過を見て同じようにくすぶっていたわたお・臭い紅茶に声をかけて、一番順位が良かった人に他の2人がプレゼントをするという勝負を持ち掛けてちょっとだけワイワイやったのが良かったです。順位低くて通過ライン余裕で下回ってるのに途中経過を確認するのが楽しいのは新鮮だったしプレゼント選ぶのも楽しかった。


第2回TGR王者防衛戦

 7月の辻喜利トーナメントを勝ち上がってきたのはお化けぬこさんでした。お化けぬこのことはもたおの大喜利で大喜利を始めたかなり初期のころから把握していて、お題と回答の取り合わせを楽しむような超遠距離のもたおで象徴的な回答もできつつ、普通に面白いことも言えるという人で、昔サンパチから「お化けぬこみたいに単純に面白い人と辻喜利で当たったらどうすんの」みたいに聞かれてちょっと意識した瞬間があったこともあって、また戦いにくい相手だな、と思っていました。
 ただこの辻喜利トーナメントでのお化けぬこの勝ち方を見ていると遠距離の回答かかなり近い回答で勝ち上がってきている印象で、普通に面白いことを言って横綱相撲している回がないように思えたので、事前に膨らんでいた強敵お化けぬこ像よりは戦いやすそうだと思っていました。

 実際の結果は4-1で勝ちました。やったー。TGR3回やって全部4-1で勝ってる。内訳を見てみると、13-12で勝利している対戦が2つあって、この両方をお化けぬこに取られていたとすると2-3で負けていることになっていたので、今までのTGRで一番危なかったかもしれません。

 回答の内容としては、お化けぬこがもたおっぽさのある遠距離の回答を5つ出してきていて、自分はそれに対してお題に割とわかりやすく答えている回答で迎え撃つという構図でした(回答提出順で言ったら迎え撃っていたのはお化けぬこだが・・・🐿)。実際の点数を見ずに回答だけを見てハシリドコロ独断判定を下すとお題5はお化けぬこに取られていて他は自分が取っていると思ったのですが、実際はお題4だけ取られていました。この感覚のずれが今後吉と出るか凶と出るか…

これ遠くするか不器用に要素拾うかしか回答を作るときの選択肢なさそうなお題なのにそれをちゃんとかみ砕いて正面から返せていて自分で凄いと思ってた(けど僅差だった(けど勝ったからよし))
これお化けぬこの回答が足りてない感じしたから勝ったと思ったけど負けてた、でもまあ負けるっていうならそれはそれでわかる
これだけ回答見て負けたと思ったけど、辻喜利でこの回答が勝つ理由もわかるしそれを意識して出した回答なので、狙い通りの勝利とも言える

 対戦終わって「あぶねー」とか思ってたのにお化けぬこが「完敗でした」ってツイートしてるのを見て「なんだ完勝だったのか」って考え直して気分良くなれて面白かったです。

 辻喜利で勝つ確率について以前計算したことがあって、たしか投票者が自分の回答に入れる確率が60%あると15人投票で勝つ確率が75%ぐらいになって、それが5問あると3問以上取る確率(=勝つ確率)が90%ぐらいになる、っていう結果だったと思います。もちろん回答ごとに面白さの違いはあるからあくまでモデルでしかないんですけど、投票人数が増えれば増えるほど、お題の数が増えれば増えるほど、もともと辻喜利が得意な方が運負けする確率が減るので、TGR防衛戦は自分にとってかなり有利な形式です。

 2023年は年明け早々辻喜利トーナメントが開催されて、その王者と第3回TGR王者防衛戦を戦うことが確定しています。毎回かなり緊張するんだけど絶対勝ちたいから頑張りたい。今回は投稿日数が1週間じゃなくて1日に設定されてて、それは有利に働く気がします。今まで1週間期限でも1日か2日で投稿してた(1日だけ考えてた)ので、この期間もガスも形式も自分に有利な既得権益ルールで、地位を守り切る!!という意気込みです。


大喜利大使館

 ハシリドコロ・ミモザ名前・てろっつ の3人で「花てろっつ」というチームを組んで出場しました。結果はかなり勝ち上がって準決勝敗退。これくやしー。
 あんまり会話をしたことがないところからミモザ→てろっつの順に声をかけて結成したチームで、だいたい週に2回ボケを出してチーム会議をするという感じでやっていました。会議は自分の大喜利にとってかなりいい刺激で、僕はもう「自分が妥協なく面白いものを出す」ことと「票がたくさん入る回答を出す」ことのギャップを埋めることをめっきりあきらめていて、まあ偶然うまくいく回答もあるけど基本的にこの2つは両立しないからどっちを取るか最初に決めておきましょう、と思って大会などに臨むことが多いのですが、ミモザさんは日々更新されていく鋭い価値観の中で妥協の少ない回答を出すことにこだわりながらも票へのエネルギーを失わず、てろっつさんはてろっつさんの中である程度確立されている(がそれを満たすのは容易ではない)面白さと得票を両立させた回答をコンスタントに出し続けていて、それまでの自分の考え方は自分が取る態度を必要以上に狭い範囲にとどめてしまっていたのだな、とちょっと反省させられる部分もありました。
チームを組んだ序盤は会議の会話が変な風になっちゃったときもあったけれどだんだんそれもまとまってきて、こだわりと勝利欲をいい塩梅に保って勝ち進んでいけたいいチームだったと思います。準決勝はこだわりのほうにちょっと重心を置きすぎてしまった感があったのが反省点です。

 振り返った時の心の中での重要度を反映するためにはもっとたくさん書いたほうが良さそうなんですけど、振り返り自体をチームのチャット内でもうやっちゃってるのと、なんか私的なやりとりにおさめておいた方がよさそうなくだりもあるので、このくらいにしておきます。いずれ機を見て再結成してちゃんと結果を残したいチームです。


ボケクエ6

今開催中!ボケクエ4のときのスライムベスを再結成してやってます。負けたら振り返り記事を別に書いて公開します。




ネット大喜利系の企画

大会以外にも企画っぽいことをいくつかやりました。


忙喜利

 今年もやりました。ゲスト審査員という形でいろいろな人に声を掛けたり、ゲストの数を増やしたり、しました。今後もちょっとずついろんな形式を試しながらやってくと思います!
 抽象的な広いお題が続いているので、今度の時はもうちょっと要素があって答え方が狭められるようなお題にしようと思います(次回のためのメモ)


男女のホンネ

失敗企画!男女や恋愛に関する下世話・下品・生々しい話がエンタメ動画ジャンルとして確立されていることに影響を受け、それをネット大喜利の文脈に持ち込んで進化させたりずらしたり面白い部分を目立たせたりしようともくろんだのですが、補助線の引き方が悪かったのかあんまりちゃんと集まりませんでした!単純に投稿を紹介したり、コメントしたり、恋愛に関する質問をお題にしてみんなに答えてもらったり、投稿へのコメントを大喜利の形式で募集したり、みたいな広がり方を考えていたんですが、有効な投稿の数がほかの企画と比べてむしろ全然少なくて、広げられませんでした。リベンジも考えてないわけではなくて、環境を見たり投稿フォームの質問を狭くしたり参考動画を視聴する会を事前にやったりなどの方策を取って、ネット大喜利エンタメに新たな笑いの核を持ち込みたいと思っています。


嘘報告に未練リプ

「嘘の報告ツイートをして、それに対してお互いに好意や未練や下心がある人間のふりしてリプをする」というツイッターのコミュニティを作って、しばらく動かしてました。とけつだいこんのツイートが小バズりしたのもあって参加者はまあまあいて、大喜利とか全く関係ない人が参加してくるいい感じのイベントも起きました。

今まで大喜利で追及してこなかったリアリティを追及したり、みんなが普段使ってる手札が丸見えになったり、そういう面白さがたしかにあったのですが、やっぱりある程度やるとパターンが枯渇して面白くなくなるのか途中から肝心のリプの数がかなり少なくなったのと、普段の手札が重要だからかいいリプライを送れる人間が結構限られている(とけつだいこんが主に無双していた)のがあって、すたれてしまいました。でも短い間でも新しくて面白い場ができたのは楽しかったし嬉しかったです。
 このコミュニティもなんか復活させてうまいことやりたいけれど方針は思いついてないです。男女のホンネも未練リプも「ネット大喜利ではまだ手が付けられていないユーモアをネット大喜利に近いところに持ち込んで、ネット大喜利を通過させることで進化させる」という夢を原動力に始まった企画だったのですが、進化するところまでいかず、ほぼ素材の面白さ以内でおさまってしまっていたのがもったいないと思っています。全然あきらめてないのでまだ狙っていきます。


大喜利登竜門全レス

サイトとしての大喜利登竜門ではなくbigiri企画だったころの大喜利登竜門に集まった回答の多くにコメントした記事を書きました。こういう「大喜利の具体的な回答を大量に見てそれぞれに個別に意見しながら普段全体的に思っていることを言う(書いて残す)」場って(特に最近は)あまり無いように思います。ネット大喜利の文脈を把握するためには理論とか意見を知るだけじゃだめで、具体例をたくさん見て言語化されきってない領域の地図を自分の頭の中に作ることが必要だと思うんですけど、「大喜利をとにかくたくさん見たりやったりする」以外の方法でそれを行うためには「ある程度数がある回答に意見や理論が紐づけられている」場が必要で、こういう記事があと10個ぐらいあったら(世代を超えてネット大喜利を進歩させていくために必要だが今は欠けている)手っ取り早い入門として結構いい感じになる(いろんな人が書くことで内容偏らなくなる)と思うんですが、どうなんでしょうかねーーーーーーーーー。
サイト化した大喜利登竜門についても、コメントをなんとかいい感じにして有意義な知の集積みたいにできたらいいなあと考えていますが、うまくいく方法があるのかどうか………ねーーーーーーーーーー。


過去の全ツボ上げ

今までのネット大喜利で印象深い回答をまとめたnoteを書きました

好評な声をいくつかもらえたということもあるし、自分でも思い出して調べて再度面白くて、書いて良かったです。
これについては自分のまとめを見せたいだけではなく人のまとめを見たい気持ちがかなり強いです。完全に同じではないけれど似たような意図のツボ上げをしてくれた(ように見える)人はちらほらいて、その人たちのまとめは読みましたが、もっとみんなやってほしいです。特に歴が長い人にやってもらいたい気持ちが強い。お願いします。



ネット大喜利の周辺のこと

ネット大喜利に関連することでやったことです。

技術っぽいこと

いくつか作ったり手伝ったりしました。似たようなことを何度もやっていくうちに、自然と技術力が向上していくのを感じます。普通に手に職系のスキルに直結するし、明確な目的があるから勉強しやすいし、大喜利へのモチベーションを駆動力にしながら今後のためになることができるからもっとみんなパソコンっぽいことやったらいいのにと思っていますが、全然もうやってるかもしれません。

大喜利大使館の順位表
作りました。大会やりたいけど規模が大きくなると作業量が増えて困っちゃうって人は声かけてくれたらこのくらいのことは全然やるしやり方も教えます。特に子供のみなさん。

ボケクエ6の投稿投票まとめスプシ
更新してってます。今までの投票まとめよりも機能が多いしたぶん見やすいです。「みんなが自然に興味を持つしできてもいいのに名人維新のサイトの都合上できなくなってしまっていること」をできるようにしようと思って作ってるんですが、「みんなが自然に興味を持つ」の部分の見積もりが全然違っていてオーバースペック気味になってしまって(そのせいで多少敬遠されてしまって)いる部分があるかもしれません。結果が出るたびに結果も追加するし、思いついて余裕があれば機能も追加・更新されていくので、いじって遊んでそれっぽい結果を出してそれを見て賢しらになにか語ったり結論付けたりしてみてください。一部の人だけが持っていたもやっとした共通認識みたいなのが客観的なデータとして全員に提示される瞬間が見たい!でもそういうことしなくても普通にツボ上げするときとかの便利ツールとして使えるので使ってみてください

大喜利登竜門のモンスター画像と名前
とけつだいこんが運営している大喜利登竜門というサイトがあります。もともととけつだいこんと仲がいいのもあってサイトの方針に口出したりとかどうしていきたいかの話を聞いたりしていたのですが、モンスターガチャを作るという話になったときにモンスターの画像生成を手伝うことになり、作った画像を分類して管理する必要が出てきたときに画像ファイルの管理作業の中でラベル付け以外を自動化するスクリプトを書くことになり、モンスターのラベルごとにルールのあるランダムな名前を付けたいとなったときに名前を付けるスクリプトを書くことになり、といった感じでモンスター周りのことを結構手伝いました。要件定義みたいなことをして仕事を分担して実装したり、リリースの瞬間には通話をつないで見届けたり、チームワークって感じで、かなり楽しかった…!です。人と協力して何かを作るのは、楽しい…!
今後も手伝う予定のことを抱えてはいるので、忙しさ次第ではあるけれどかなり楽しみです。


ヒロマラ

美奈代とごくむすとカネコ(+α)がゲリラ的に放送しているボイスドラマ(?)で、途中から自分も参加することになりました。自分が参加して全体のクオリティがどうなるかはともかく、みんなで練習したり本番ちゃんと緊張したり終わった後感想言いあったりするのは非日常感があって楽しかったです。最近はもう全然やる雰囲気じゃなくてdiscordも動いてないけど、ひょんなことから突然ゲリラ的に復活しないとも言い切れないのが、ヒロマラの怖いトコロ、下品で物騒なトコロ・・・


自己紹介・好きなものnote

 自己紹介がてら、大喜利以外で自分が好きなコンテンツについてまとめたnoteを書きました。こんなに広い分野の好きなものをまとめて人と共有したことがなかったから新鮮な体験でした。好きなものについてまとめているから全然筆は進むし、(今のところまだこのnoteから何も広がっていないけれど)ここから好きなものがつながっていったら絶対楽しいし、すぐに役立たなくてもいつか役に立つ可能性が高いと思うからみんなぜひぜひ書いてくれ!と思っています。読みたいです。とけつだいこんが個人的に書いてくれたやつ(何それ?)しかまだ読めていないです。
 好きなもの全部について書いているわけではなくて、書いててあんまり映えない(?)やつとか自分の中でそこまで書くことがないやつ(Youtubeチャンネル、ゲーム実況、音楽など)は省いています。書きたいことだけたくさん書けば、よし! こういうの書いてると書くのに慣れてどんどん気軽に書けるようになると思うので書き得な一面は否定できないと思います。


N-1グランプリ審査員

 お化けぬこが企画していた漫才音声動画大会の決勝の審査員をやりました。

 別に漫才に詳しいとかではないしやったこともないんですが、動画を見て思ったことをある程度丁寧に書いたり部分やら流れやら全体についてコメントしたりするのは楽しかったです。普段漫才をテレビとかで見るときでもネット大喜利を通して作られてきたユーモア観の影響は強いのですが、それをある程度似た価値観を持っていたり価値観は違っても理解はしてもらいやすいような人たちの前でおおっぴらにして発表する機会はなかなかないので、やりたかったけどできなかったことができたような感じもありました。
 他の審査員の人たちのコメントももっと細かければ各ポイントについて比べたりできてもっと楽しかったと思うんですが、まあ漫才6本みて全部点数つけて感想言うのは時間かかるのでしょうがないと思う反面、参加者は結構労力割いて漫才を作っているわけで、そこにちゃんとこちらも労力を割いて応える(という姿勢を見せる)ことも大事だったんじゃないか?とも思います。またやりたいです。


その他思ってること箇条書き

・こんにちパンクールの人たちが面白いのはわかってたことだけど、動画もずっとちゃんと面白くてすごい。もっとバズって流行ってくれてもいいのに!と思っている。

・ハチカイ警備員に腕相撲でスカ勝ちしたことあるの思い出した。

・おしり浮きラジオ知り合い補正(それぞれのキャラクターに対する解像度が高いことによる補正)あるかもしれないけど、おもしろい

・不快に感じる行為を行うことがある人をそれだけの理由で「面白くない」と判定する行為があると思うけど、それを面白さにこだわりがない人がやるならいいけど、面白さにこだわりがある人がやってると「え、お前普段面白さにすごい価値置いて何が面白いとか誰が面白いとか言ってるのにそんな個人的に不快な行為をしている人の一面だけを見てその人のすべてが面白くないみたいに言っちゃったら、普段価値置いてる面白さという判断基準もかなり個人的な感情に帰着されちゃって客観性を完全に失っちゃいそうでその自覚も芽生えそうなもんだけど、自分の面白さの感覚が正しいはずだみたいなことは思ってなくて大丈夫なわけ? それとも自分が優位に立てる都合のいい価値観として面白さを採用しているだけから気に入らない人を下にするのは本来の目的通りだしそれを恥ずかしがるとかも別にないのか?」って思っちゃう

・大喜利登竜門で自分の意見を書くのとか、こうやってnote書くのもそうだけど、大喜利の能力と「自分が大喜利について思っていることを書く能力」は相関はあるかもしれないけどそんなに強くつながっている能力ではないと思うので、あんまりそういうのを人に強く勧めたりそういうことをするのが普通になってきたりすると、「大喜利の人を集めてダンスを踊らせよう」みたいな、タコつぼに適応した生き物を引きずり出して晒し者にするようなグロテスクなニュアンスを感じてしまうこともある。でもツイキャスでコメントするとか盛り上げるとかも一緒だし、わざわざそういうシチュエーションが生じないように努力したり何かを我慢したりするのは大げさで、苦手だったりいやだったりする人に自分で回避してもらうしかないか。
でも大喜利以外のことではそうやって対処できるとしても、登竜門みたいに大喜利とその他のことが抱き合わせになってたり、ある大喜利の回答を面白いと感じられるかどうかに大喜利で普段要求されない能力が必要とされたりする場合、どの程度までならグロくならないんだろうねえ というのはちょっと気になっている。

・大喜利へのコミットは減ったけどやる気とかは変わってないつもりでいるけど、これかなり老害化への一歩な感じするから自覚的になっていろんな段階でブレーキかかるようにしとかないとなあ

・大喜利として自然にあるものの中で面白いものを探す行為だけじゃなくて、自分の中で面白いと思うけど大喜利で見ないようなものと大喜利を近づけようとすることを、来年はもうちょっと明確に目標に据えてやっていってもいいかもね



ハシリドコロに2023年はある!みんなもそれは同じで、よいお年をお迎えください!

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